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【8】EL ALAMEIN FOUNTAIN @ Kings Cross(キングス・クロス)
Kings Cross(キングス・クロス)駅から徒歩5分のFitzroy Gardens(フィッツロイ・ガーデン)にある「EL ALAMEIN FOUNTAIN(エル・アラメイン・ファウンテン)」は、建築家Bob Woodwardによってデザインされた噴水です。「噴水ってアートなの?!」と思われるかもしれませんが、州遺産にも登録されているアート作品なんです。
元々は第二次大戦中のEl Alamein戦の記念碑として製作されましたが、タンポポのようなフワッとしたフォルムは、今では世界中でコピーされまくっているほどの人気のあるデザインです。放射状に配置された噴水ヘッドが独特の丸い水の輪を作っていて、柔らかい水の流れは見ているだけで癒されます。
この公園のあるPotts Point(ポッツ・ポイント)エリアにはおしゃれなレストランやカフェも多いですが、毎週末オーガニック・ファーマーズ・マーケットも開催されているので、訪れる際は是非土曜日のマーケットとセットで楽しんでみてください。
噴水繋がりで言うと、【2】〜【4】で紹介したアートがあるMartin PlaceにあるLloyd Lees Fountain(ロイド・リーズ・ファウンテン)もオススメです。映画『Matrix』の撮影で使われたことでもお馴染みですが、周囲の建物の雰囲気と相まって絵になる空間です。

- エル・アラメイン・ファウンテン
- シドニー / その他スポット
- 住所:Fitzroy Gardens, MacLeay St, Potts Point NSW 2011地図で見る

- ロイド・リーズ・ファウンテン
- シドニー / その他スポット
- 住所:22 Martin Pl, Sydney NSW 2000 オーストラリア地図で見る
【9】GRAFFITI TUNNEL @ Sydney University(シドニー大学)
シドニーには許可されているものも、そうでないものも含め、様々なウォールアート(グラフィティ)を街中で楽しむことが出来ます。有名なところではNewtown、St.Peters、Redfernなどが挙げられますが、シドニー大学のキャンパス内にあるウォールアートのトンネル「SYDNEY UNIVERSITY GRAFFITI TUNNEL(シドニー・ユニバーシティ・グラフィティ・トンネル)」をご紹介します。
シドニー大学はオーストラリア最古の名門大学で、シドニー大学と言えばオックスブリッジ(OxfordとCambridge)方式のこちらのGreat Hall(グレートホール)の建物と、中庭のQuadrangle(クアドラングル)が印象的です。広々と広がる芝生と荘厳な建物が、海外の名門大学っぽさを感じさせます。
グラフィティ・トンネルに行くには、そのホールを右手に見ながら、建物の左脇にあるManning Road(マニング・ロード)を進んで行きます。
写真:Mayumi Iwasakiしばらくすると右手にこちらのBrennan MacCallum Buildingが見えます。
写真:Mayumi Iwasakiビルの奥にある階段を上って奥に進みます。
グラフィティ・トンネルは元々は大学の校舎と校舎の間の近道として使われていたトンネルです。ベトナム戦争の時代に学生によって社会や政府への不満などが壁に書き殴られたことをきっかけに、今では法的に誰でもペイントができる数少ない壁として使用されています。
あまり過激なものは大学の方で撤去されてしまいますが、ファンシーなものから政治的なものまであらゆるペイントを見ることが出来ます。
幅の狭いトンネルに幾重にも重ねられたペンキが、まるで色の洪水のように押し寄せて来ます。
情報量が多すぎるので1つ1つのアートを見ると言うよりは、この空間や雰囲気を楽しんでもらいたいアート作品です。大学のキャンパスにこんな場所があるなんて驚きですよね?

- グラフィティ・トンネル
- シドニー / その他スポット
- 住所:Technology Ln, Camperdown NSW 2050地図で見る
【10】BONDI BEACH GRAFFITI WALL @ Bondi Beach(ボンダイ・ビーチ)
Bondi Beach(ボンダイ・ビーチ) と言えば青い海に白い砂浜が印象的な、シドニー人気No.1のビーチです。
そのビーチサイドにある「BONDI BEACH GRAFFITI WALL(ボンダイ・ビーチ・グラフィティ・ウォール)」は、元々は1970年代に政治的、社会的なメッセージが描かれたことが始まりですが、今では世界各国からストリートアーティストが作品を展示する場になっています。
今でも反戦などメッセージ性の強いものもありますが、ボンダイ・ビーチと言う開放的な土地柄、青い空に映えるカラフルでポップなものが多い印象です。インスタ・スポットとしても人気なので、時間をかけてお友達同士で写真を撮り合っている様子をよく見かけます。
グラフィティで彩られたスケートボード・パークの壁も、サーフ・カルチャーの発信地であるボンダイビーチらしさが伺えます。
一部の作品を除いて、各エリアのアートは半年毎に塗り替えられています。毎年自治体によって次回のアーティスト募集が行われているので、我こそはと言う方はボンダイに作品を残せるチャンスですよ!

- ボンダイ・ビーチ・グラフィティ・ウォール
- シドニー / その他スポット
- 住所:2 Queen Elizabeth Drive 2026 Bondi, New South Wales, Australia地図で見る
- Web:https://bondigraffiti.com/
【オマケ】IL PORCELLINO @ Martin Place(マーティン・プレイス)
今回ご紹介しているアート作品とは趣向が違うのですが、オマケでご紹介したいのがこちらの「IL PORCELLINO(イル・ポルセリーノ)」と言うイノシシの銅像です。1633年にイタリアから寄贈され、マーティン・プレイス駅からすぐの場所にあるSydney Hospital(シドニー病院)の目の前に鎮座しています。
こちらのイノシシには「鼻を擦ると願いが叶う」と言う言い伝えがあるので、皆に触られて鼻の部分はツルツルになっています。一応看板によると「噴水部分にコインを入れるか、病院に寄付をしてくれた人には」と言う条件付きみたいですが、皆関係なく通りすがりに鼻を撫でて行きます。
今回ご紹介した作品はマーティン・プレイスに集中しているので、話の種に訪れてみてはいかがでしょうか。
シドニー散策がてらアート巡り
今回ご紹介したアートがあるロケーションは、シドニーを観光する上で訪れて頂きたい場所ばかりです。シドニー散策のついでにアートも楽しんで、素敵な写真を撮って、旅の思い出を作りましょう。