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台湾の原住民・タオ族が暮らす離島、自然豊かでのんびり雰囲気満点の「蘭嶼(らんしょ)」徹底ガイド

取材・写真・文:

トラベルライター

2016年9月4日更新

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写真:トラベルライター

台湾は日本と同じいろんな島で構成されています。人が暮らしている離島の中で、一番行きにくいのはおそらく蘭嶼(らんしょ)でしょう。蘭嶼は台東の南東太平洋にあり、タオ族が農業と漁業を中心に暮らしている島で、台湾本島とは雰囲気がかなり違います。あまり開発が進んでいないため、自然豊かな島です。

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蘭嶼(らんしょ)ってこんなところ

  • 写真:トラベルライター

タオ語では蘭嶼のことを「Pongso no Tao - 人の島」と呼んでいます。観光客が増えた現在でも、伝統的な生活を送る人がたくさんいます。どんなに観光化が進んでも、タオ族にとっては、蘭嶼は昔から生活している場所ですので、普通に生活している住民の邪魔にならないように、勝手に地下屋に入らない、生活地域に勝手にカメラを向けない、写真を撮る前には許可を取るといったことを心がけましょう。そうじゃないと怒られる可能性があるので、十分ご注意ください。

  • 写真:トラベルライタータオ族の伝統的な部落、野銀部落の地下屋

平野地が少ない蘭嶼は、西海岸と東海岸とが山で隔たられています。西海岸には紅頭、漁人、椰油の3つの部落があり、空港や港の所在地でもあるので観光客が多く、賑やかなところです。タオ族ではない住民は、ほとんど西海岸に住んでいます。役所と郵便局の所在地で、お店やレストランも多く、割と便利なところです。また、最近は東海岸の東清、野銀集落にもたくさんの民宿が出来ています。東海岸の民宿ならば、位置さえ良ければ、ほとんどの民宿の屋上から日の出が見れますので、日の出を見たい方は東海岸がおすすめですね。

タオ族のシンボルーチヌリクラン(拼板舟)

  • 写真:トラベルライター

チヌリクランは島の木材で作られていて、デザインがシンプルでありながら優雅で、トーテムが装飾されています。海へ出るためだけではなく、儀式でも重要なシンボルとなる、タオ族の生活にとって一番大事な道具です。

チヌリクランはタオ族にとって神聖な存在ですので、いろんなタブーが存在しています。例えば、飛魚季の期間中において、女性はチヌリクランに触ると縁起が悪いと言われています。他にも伝説や禁忌がたくさんありますので、飛魚季に限らず、海辺に置いてあるチヌリクランを見かけても、決して触ったり乗ったりすることはできません!

蘭嶼での移動手段

  • 写真:トラベルライター
  • 写真:トラベルライター

島は一周およそ40キロあって、意外と大きい島です。移動手段としてはレンタルスクーターが一番オススメですが、スクーターに乗れない場合は、車やバスでの移動もできます。ただし、バスは1日4便しかないので乗り遅れないように気をつけてね!また、山道が険しいので、自転車はやめたほうがいいと思います。

  • 写真:トラベルライター

島の主な道路は、島を一周する環島公路と、山を横断する中橫公路の2つだけ。交通信号は1つもありませんが、ヤギが路上に立ち止まることもあるので、ヤギは島の信号になります!ヤギだけではなくブタやワンちゃん、猫ちゃんなど、あっちこっちから出てくる動物が路中に立ち止まることもあるので、スピードを出さずにゆっくり運転したほうが安全です。

蘭嶼での食事

蘭嶼は食糧がそんなに豊富ではありません。伝統的な主食はミズイモ、タロイモ、さつま芋、そして動物性タンパク質は魚から摂取しています。ヤギや鶏、ブタなども食べますが、重要な日にしか食べられません。観光客が増えている今は、ほとんどの食材は台湾本島から輸入しなければならないので、蘭嶼での食事は安くありません。定食の場合、1食2~300元(600円~1000円)くらいの感じですね。また、数年前にオープンしたセブンイレブンも、台湾本島より10%高くなっています。

名物トビウオ!

  • 写真:トラベルライター

魚類の中でも、トビウオがタオ族にとって一番重要な食材です。春はトビウオを捕獲する季節で、3月~7月の間は飛魚季とされていて、様々な行事を行われます。トビウオは飛魚季の期間中だけ捕ることが許されています。必要なだけ捕るのは自然にやさしいですね。

  • 写真:トラベルライター

トビウオ料理があまり美味しくないというウワサを聞いていましたが、せっかく蘭嶼に来たので、トビウオの姿揚げ定食とトビウオチャーハンを食べてみたところ、思ったより美味しい!特にトビウオチャーハンはちょっと甘口で、お店のオーナー特製の唐辛子ソースを少し加えると更に風味がよくなり、想像以上のおいしさでした。

朝食食べるのに大変!

東海岸の野銀集落に泊まっていた私たち、朝食を食べるのが大変でした。なぜかと言うと野銀で朝食が食べられる店は「東岸早餐店」の1つだけ!朝食が付かない民宿が多いので、唯一の朝食店が混み合っていて、あいにくの暴雨だった日に朝食を食べるだけで1時間もかかりました(苦笑)。

  • 写真:トラベルライターあまいのとしょっぱいフレンチローストロール

また、同じく東海岸の東清には「美亜美」という蘭嶼で一番有名な朝食店があって、わざわざ食べに行く人が多いです。名物はフレンチトーストロールですが、ここはいっつもこんでいるので、待つ覚悟で行ってください!

美亞美早餐店
台湾 / 台湾料理
住所:952 台灣台東縣蘭嶼鄉東清村68號地図で見る
電話:089-732949

蘭嶼あるある

發呆亭でぼーーーっとする

  • 写真:トラベルライター

發呆(ファダイー)というのはぼんやりする意味です。蘭嶼にはたくさんの發呆亭が建てられており、現地の人々はそこで休憩するのが大好きですね。海沿いであれば海を眺めながらぼーっとすることができます。何も考えず頭を空にするのは最高に幸せです!海沿いや公園に建てられた發呆亭は誰でも利用できるので、気軽に上がって休んでください。一つだけ注意するのは、發呆亭は土足厳禁なので、上がる時に靴を脱ぐのは忘れないでね!

かっこ良すぎるヤギ

  • 写真:トラベルライター

蘭嶼はヤギが多いです!ヤギを飼っていても、特別な日にしか食べないおかげかもしれませんが、かなり年を取っているように見える毛が長いヤギが多くて、とにかくカッコいいです!写真を撮ろうとすると、警戒するヤギもいれば、懐いてくるヤギもいます。懐いてくるヤギは、服とかを食べる目当てで寄ってきたのかも知れませんが(笑)。

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