台湾の離島のなかでも、あまり開発が進んでいない、自然豊かな蘭嶼。晴れてさえいればどこでもキレイな景色が見えますが、なかでもこの小さな島で、必ず行ってほしい絶景スポットを3つ紹介します!
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標高点から蘭嶼を一望できる気象観測ステーション
蘭嶼氣象站は、島の真ん中にある気象観測ステーションです。台湾にとって蘭嶼は台風を観測するための最前線であり、日本統治時代にこの観測ステーションが建てられました。それから長い年月を経ち、いまでも現役の気象観測ステーションとして役割を果たしています。
島のなかでは比較的、標高の高い位置にあり、広々と水平線を眺めることができます。昼間だけではなく、日の出、日の入が両方見られるほか、夜の光害がないため、天体観測にも最適なところです。いつ来ても楽しめる、まさに最強な絶景スポットと言えます!
観測ステーションは中部横断道路から曲がって、700メートルくらい進めば到着しますが、道はかなり傾斜しているため、観光客はスクーターでの通行が禁じられています。
スクーターを止めて歩くと15分~20分くらいかかりますが、昼間は暑いので思った以上に疲れちゃいます。けれど、歩いたからこそ出会える景色もあります!筆者が訪れた際は、ちょうど百合のシーズン。道のりの途中でたくさんの百合の花を眺められて、あたりには百合のいい匂いも漂っていました。
坂を登っていくと、視線が徐々に広がり、途中から東側の野銀部落の地下屋が見えてきます。観測ステーションに到着すると、一面に芝が広がっていて、風が吹けばとってもいい気分です!
裏には日本統治時代に残された建物があって、戦争の弾痕なども残されていますが、廃棄された建物に、樹や花が生き生きと芽生えていて、独特な雰囲気になっています。
その建物からちょっと離れたところに、蘭嶼の一番高い發呆亭(「發呆」にはぼんやりする、という意味があり、「發呆亭」とは景色を眺めながらのんびり過ごすための場所のこと)がありましたが、筆者が訪れた際は、残念ながらすでに先客が。ここでのんびりできたら、どれだけ幸せなんでしょう!
夕日の名所・青青草原!緑いっぱいで目にも優しそう
南西方面にある青青草原は、蘭嶼では珍しい高地。建物が眼に入ることなく、青い草原が広がっています。ここは蘭嶼で一番人気の夕日鑑賞スポットです。夕方になると人がだんだん集まってきて、一列に並んで夕日を待っているプロのカメラマンも見かけます。
蘭嶼は緑が多い場所ですが、青青草原では更に緑に囲まれて、目に入るのは青い空と碧い海、そして緑の草原だけ!思わすベンチに座ってぼーっとしました(笑)。草原は自由に歩きまわれますので、お気に入りの場所を取って夕日を待ちましょう!夕日を待つ間に横になって寝てしまいたいくらい、風が涼しく気持ちの良い場所でした。
青青高原は風が強いので、崖には近づかないよう、くれぐれも身の安全にはご注意ください。
海に潜って、サンゴ礁の世界へ
赤道から流れてきた黒潮が蘭嶼の海に流れ込んでおり、周辺の海水温度は暖かくサンゴ礁にとって最適な成長環境になっています。シュノーケリングツアーへ参加して、たくさんのサンゴが色取りを添えている蘭嶼の海の世界を覗いてみてはいかがですか?
ほとんどの民宿で、それぞれ独自にシュノーケリングツアーを実施していますので、参加はとても便利です!民宿からシュノーケリングスーツを着たまま、スクーターで出発!蘭嶼のシュノーケリングは海辺の近くで楽々できます。キレイだからこそこんな浜辺でもお魚がたくさん!サンゴ礁の中を泳いでいる熱帯魚を見ているだけで癒やされます。
筆者が参加したツアーでは、お魚だけではなく、民宿のオーナーがなんとタコを発見!知り合いと組んで2人でタコを捕るのに必死!残念ながらタコの力が強すぎて、取れませんでした(笑)。
野銀冷泉
シュノーケリングツアーは時間にして1時間半~2時間くらい、終わったら銀野冷泉に寄ることもできます。ここは海のすぐそばなのに淡水です。海水より冷たい冷泉、岩に囲まれて、まるで天然のプール!暑いときには最高な場所ですね。
オマケ・一休みしたい時におすすめな場所
筆者にとって、蘭嶼に来て一番大事なことは、とにかくぼーっとすること。島の各所にある發呆亭以外にも、ぼーっとするのに最高な場所が見つかりました!それは、空港と港の間にある椰油國小です。
特別な場所ではありませんが、海のすぐそばにある校庭で遊んでいる子供たちを見るだけで心が落ち着きます。穏やかな雰囲気で最高ですよ♪