因幡地方で氷ノ山と並んで人気の山「那岐山(なぎさん)」。標高1,255mの山頂からは360度のパノラマを望め、美しい稜線や神話にまつわるスポットなどもあり、見どころ豊富です。また、頂上までの登山道も渓流や鎖などバラエティに富んでいて、登りごたえもあります。今回は県内外の多くの人から親しまれている「那岐山」についてご紹介します!
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「那岐山」って、どんな山?
鳥取県東部を代表する名山の「那岐山」は、鳥取県智頭町と岡山県奈義町の県境に位置しています。
伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)の神が宿る山としても知られていて、そこから「那岐山」という名前となったともいわれています(諸説あり)。
智頭町側からも奈義町側からも登山道があり、どちら側からでも登れるようになっていて、地元民はもちろんのこと、多くの登山者が訪れる人気の山です。
今回は鳥取県側から登るコースについてご紹介していきます。
鳥取県側から登る那岐山の登山コースについて
鳥取県側から登るコースには、おおはた橋の登山口を起点とする「東仙コース」と「西仙コース」の2つがあります。
今回は一般向けのコースと言われている、景色を見ながらバラエティに富んだ道を楽しめる「西仙コース」についてご紹介します。
コースの様子やポイントとなる地点が判りやすいように、今回は下記の流れにそってご紹介していきます。
では、さっそく登っていきましょう!
①おおはた橋(登山口)
那岐山を鳥取県側から登る際の登山口は、「おおはた橋」という橋のたもとにあります。
県道295号を那岐山方面へと向かい、JR因美線沿いに走っていくと、那分山登山道を示すマップや道標が適度な間隔で出てきます。
道標に従い進み、しばらく細い杉林の道を走っていくと、おおはた橋のたもとにある登山口に到着します。
橋近くに駐車場として利用できる空き地もあるので、そちらに車を停めて歩きだしましょう!
②渓流
杉林の登山道を登っていくと、ほどなくして「渓流ルート」と「尾根ルート」の分岐点に到着します。
西仙コースでは、渓流を行くコースと尾根を行くコースの2つを楽しむことができ、季節によって選択するのもいいですし、行きと帰りで別々のルートを楽しむのもオススメです。
今回は登りごたえ十分な「渓流ルート」を登っていきます。岩をステップにして、渓流をどんどん上へと進んでいきます。
水量が多いときには水の中を進んでいく必要もあるので、こちらのルートを選ぶ際には防水の靴がオススメです。
約500mほどの渓流ルートを登り終え、再び林道を登っていくと、「馬の背小屋」に到着です。
③馬の背小屋
登山道の中腹にある「馬の背小屋」は、とても綺麗で休憩にピッタリです。
小屋にはこれまでに登ってきた方々のメッセージが書かれた登山ノートも置いてあるので、休みながら読んでみたり、記念に一筆書いていかれてもいいですね。
休憩を終えたら、山頂へと向けて再び歩きだしましょう!
④鎖と樹林帯
馬の背小屋を過ぎると、ナラ類の樹林帯を登り進めていきます。
張り巡らされた木の根をよじ登るように標高をあげていくのですが、登りづらいところには鎖も用意されています。
鎖と木の根をうまく使いながら登っていきましょう。
鎖場を終えると標高1,000m地点に到達し、そこからは丸太の階段の道や岩が無造作に転がった道が続き、しばらくすると視界が開け、「稜線の道」に到着です。
⑤稜線の道
渓谷や樹林帯を登っている間はなかなか視界が開けませんが、「稜線の道」に出ると急に見晴らしが良くなります。
なだらかな稜線の道が続き、登っていき振り返ってみると素晴らしい景色が楽しめます。
さらに山頂付近までいくと、滝山へと続く稜線も見え、より美しい景色を見られます。
ここまで来ると、山頂まではもう残りわずかです。
⑥山頂(ゴール地点)
稜線を登り切ると、標高1,255mの山頂に到着です。
山頂は広く、日本海や瀬戸内海を眺望できる360度の大パノラマが広がります。
天候に恵まれたときには、西に大山、東に扇ノ山や氷ノ山、南には瀬戸内海の島々までも見ることができます。
また、すぐ近くには伊邪那岐命と伊邪那美命が降臨したことに因んだ神仏スポットがあり、刻字がある巨石を見ることもできます。
達成感と絶景を思う存分満喫して休憩を終えたら、気を付けて下山して下さいね!
おわりに
因幡地方を代表する名山「那岐山」のご紹介はいかがだったでしょうか?
道中はあまり見晴らしがよくありませんが、登りごたえのある道のりを越えた先に待つ絶景は最高です!
渓流や鎖、稜線などのバラエティに富んだコースも楽しめるので、ぜひ那岐山登山にチャレンジしてみて下さいね♪
- 那岐山
- 鳥取 / 自然・景勝地 / ハイキング
- 住所:鳥取県八頭郡智頭町地図で見る
- Web:https://www.tottori-inaba.jp/new-tokusyu/tottoriin...