鳥取県の三朝町にある「小鹿渓(おじかけい)」は、岩と淵、周囲の木々が織りなす美しい渓谷で、国の指定名勝にも選ばれています。特に紅葉時季から晩秋は美しく、県内外から多くの人々が訪れる人気スポットです。今回は、息をのむような幻想的な渓谷美を楽しめる「小鹿渓」についてご紹介します。
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「小鹿渓」とは?
鳥取県東伯郡三朝町にある「小鹿渓」は、三徳川の支流・小鹿川の上流に見られる渓谷で、国の名勝地にも指定されています。
麓の神倉(かんのくら)から中津(なかづ)までの約4kmを「小鹿渓谷」と呼び、さらにその中心となる約1kmの区間を「小鹿渓」と呼んでいます。
中心部の小鹿渓には遊歩道が設けられていて、四季折々の景色を楽しみながら渓流に沿って歩くこともできます。
特に秋から晩秋にかけては、紅葉と落葉がより渓谷の美しさを際立たせ、多くのカメラマンやハイカーが訪れる人気のスポットです。
国指定名勝「小鹿渓」を歩こう!
今回は小鹿渓の美しい渓谷美を見ながら歩ける「小鹿渓遊歩道」の見どころについてご紹介します。
ポイントが判りやすいように、今回は下記の流れにそってご紹介していきます。
コースの状態や絶景ポイントなど、詳しくご紹介していくのでぜひ参考にしてみて下さいね!
①小鹿渓もみじの里展望公園(スタート地点)
小鹿渓への遊歩道入口は、三朝町神倉に建つ「小鹿渓もみじの里展望公園」にあります。
公園には駐車場やお手洗い付きの休憩所などもあるので、散策前後に大変便利です。
遊歩道入口から小道を下っていくと、渓流沿いへと続く遊歩道に到着です。
- 小鹿渓もみじの里展望公園
- 鳥取 / 展望・景観
- 住所:鳥取県東伯郡三朝町神倉地図で見る
②雌淵・雌滝スポット
遊歩道は横木渡しの階段が設けられていて歩きやすくなっています。
少し行くと渓流が見えてきて、川の流れがつくりだした丸みを帯びた岩や奇岩が目に飛び込んできます。
紅葉シーズンには色づいた木々が渓谷の美しさを引き立たせ、落葉の頃になると見晴らしが良くなり、川を流れる落ち葉がまた綺麗です。
更に奥へと歩いていくと少し開けた場所があり、そこからは神秘的な水面の雌淵と、清流が流れる雌滝を見ることができます。
遊歩道上から楽しめる絶景ポイントの1つなので、ぜひじっくりと見ていかれて下さいね。
③河原からの絶景スポット
雌淵・雌滝を過ぎると、河原まで降りていける場所に出ます。
ただ、とても滑りやすくなっているので、危険を感じたり無理を感じたら、あまり踏みこみすぎないように注意しましょう。
無事に河原まで下りていくと、そこには渓谷と木々が織りなす絶景が待っています。
巨石と周囲の森林、秋にはそこに紅葉が加わり、幻想的な景色を見ることができます。
苔むした岩をステップに川沿いを歩いてみると、次から次へと息をのむような光景が飛び込んでくるので、無理のない範囲でぜひ散策してみて下さいね。
④県道合流点(ゴール地点)
遊歩道まで戻り、更に歩み進めていくと、最後の淵となる雄淵と、淵を流れ落ちる雄滝が出てきます。
新緑が茂る季節には遊歩道沿いの草木で見えにくいですが、晩秋の頃には落葉が進み、大分見やすいです。
雄淵・雄滝を横に、最後の木の階段を登っていくと、ゴール地点の「県道合流点」に到着です。
往路を戻ってもいいですし、県道に出て車道を下っていけばスタート地点の「小鹿渓もみじの里展望公園」に着くので、帰りはお好きな方を選んで下さいね。
おわりに
遊歩道を散策しながら次々と美しい渓谷美を見ることができる「小鹿渓」のご紹介はいかがだったでしょうか?
特に紅葉から晩秋にかけては美しく、多くの方々が紅葉狩りに訪れる人気スポットです。
すぐ近くには同じく紅葉が美しいことでも有名な「三徳山 三佛寺」もあるので、ぜひ合わせて巡ってみて下さいね。