鳥取
鳥取観光
砂丘で知られ、漫画家・水木しげる氏の関連スポットが人気

鳥取市街観光にオススメ!「鳥取民藝美術館」の見所&楽しみ方紹介

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:25都道府県

2019年1月11日更新

958view

お気に入り

写真:SaoRi

鳥取駅北口から徒歩約5分の距離にある、民藝館通りに建つ「鳥取民藝美術館」。城壁の衣装蔵を使った風格のある館内では、鳥取で民藝運動を広めた吉田璋也が長年にわたって収集した民芸品が紹介されているほか、国内外の民芸品が約5,000点以上も展示されています。今回は「鳥取民藝美術館」の見どころや楽しみ方について、隣接施設と合わせてご紹介します。

この記事の目次表示

鳥取民藝美術館とは?

鳥取民藝美術館は、「鳥取民藝の師父」と呼ばれる吉田璋也(よしだしょうや)により、民藝の紹介や流通を目的として設計・建築されました。

  • 写真:SaoRi

鳥取の耳鼻科医だった吉田璋也は、無名の職人が作った工芸の美を「民藝」と名付けた柳宗悦(やなぎむねよし)の思想に共感を覚え、昭和6年に民藝の美を現代の生活に取り入れるため、新作民藝運動を鳥取で興しました。

  • 写真:SaoRi鳥取民藝の師父・吉田璋也(明治31年~昭和47年)

そして、昭和24年に鳥取の民藝運動の拠点として、この地に鳥取民藝美術館が創設されたのです。

  • 写真:SaoRi

現在の建物は昭和32年に新築されたもので、吉田璋也自身による民藝のデザインが細部にまで施され、国の登録有形文化財建造物にもなっています。

  • 写真:SaoRi

建築にも「民藝」の美を存分に取り入れられた館内は一体どうのようになっているのか、さっそく館内の様子についてもご紹介していきます。

館内の様子

「建築も民藝である」と吉田璋也自らが設計した土蔵造りの建物に足を踏みいれると、まずすぐ目の前に受付があります。

  • 写真:SaoRi

靴を脱ぎ、こちらで受付を済ませてから見学スタートです。入館料は、大人500円、学生300円、高校生以下の方と70歳以上の方は無料です。

館内には、器を中心に、李朝陶磁器や、吉田璋也がつくった新作民藝、日本・中国・西洋や鳥取地方の古民藝など、5,000点以上もの民芸品が展示されています。

  • 写真:SaoRi

1階と2階に分かれており、特に1階では陶芸以外にも、木工や家具、染織、竹工、漆工、金工、石工、和紙、建築などの諸職に及んだ工芸品を楽しめます。

  • 写真:SaoRi1階の様子

2階では期間限定の催しなどが開催され、筆者が訪れたときには、吉田璋也が生誕120年を迎えたことを記念し、「生誕120年記念展 吉田璋也蒐集 中国陶磁」が開催されていました。

  • 写真:SaoRi2階の様子

この企画展の内容は日本・朝鮮半島・東洋陶磁の三本柱となっており、「多様なコレクション-隋・唐に遡る古陶磁」や、「吉田璋也が見た中国-未知の文化に触れて」、「民窯の伸びやかな仕事-組皿の魅力」などの展示を楽しめます。

  • 写真:SaoRi

こちらの企画展は、平成31年4月7日まで開催されているので、期間内に訪れられた方は、ぜひ合わせてじっくりと見学されていって下さいね。

鳥取民藝美術館
鳥取 / 女子旅 / 観光名所 / 美術館
住所:鳥取県鳥取市栄町651地図で見る
電話:0857-26-2367

合わせて寄りたい!「たくみ工芸店」と「たくみ割烹店」

鳥取の民藝運動の拠点となった「民藝館通り」には、鳥取民藝美術館以外にも、「鳥取たくみ工芸店」「たくみ割烹店」が横並びで建っています。

  • 写真:SaoRi

どちらも、より民芸品を身近に感じられる施設となっているので、ぜひ合わせて立ち寄られることをオススメします。

鳥取民藝美術館の隣に建つ「鳥取たくみ工芸店」から順にご紹介していきます。

鳥取たくみ工芸店

たくみ工芸店では、鳥取の窯元の作品や工芸品を実際に購入することができます。

  • 写真:SaoRi

因州・中井窯、延興寺窯、山根窯など、鳥取を代表する窯元の器をまとめてみることができ、それぞれの窯元を巡る時間が無い方などには特にオススメです。

  • 写真:SaoRi

ほかにも、吉田璋也がプロデュースした暮らしの道具や、全国の器なども多数取り揃えられているので、ぜひ合わせて見学されていって下さいね。

たくみ工芸店
鳥取 / 雑貨 / 女子旅
住所:鳥取県鳥取市栄町651地図で見る
電話:0857-26-2367

たくみ割烹店

たくみ工芸店のすぐ隣に建つたくみ割烹店では、実際に民藝器を使って、地元食材や郷土料理を味わうことができます。

  • 写真:SaoRi

鳥取民藝美術館で鳥取の民藝品に触れ、鳥取たくみ工芸店でお買い物をし、たくみ割烹店でお食事をするという流れが定番で、観光客にも人気です。

  • 写真:SaoRiお店の大人気メニュー「鳥取和牛みそ煮込みカレー(1,080円)」

鳥取の「食」をふんだんに使ったお料理を、民藝品の器を使って、ぜひ楽しんでいって下さいね。

たくみ割烹店
鳥取 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理
住所:鳥取県鳥取市栄町652地図で見る
電話:0857-26-6355

おわりに

民藝の美を現代の生活に取り入れようと、民藝運動にその一生を捧げた吉田璋也が創設した「鳥取民藝美術館」はいかがだったでしょうか?

  • 写真:SaoRi

駅から徒歩5分とアクセスも良く、すぐ隣に建つ「たくみ工芸店」でのお買い物や、「たくみ割烹店」で民芸の器を使用した郷土料理を楽しむこともできます。

鳥取市街を訪れた際には、ぜひ足を運んでみて下さいね。

鳥取の旅行予約はこちら


鳥取のパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

鳥取のホテルを探す

鳥取の航空券を探す

(鳥取空港)

(米子鬼太郎空港)

鳥取の現地アクティビティを探す

鳥取のレンタカーを探す

鳥取の高速バスを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


12月の国内おすすめ旅行先25選!冬・年末の旅行にぴったりな観光地特集

12月はイルミネーションに雪景色など、全国各地で冬ならではの絶景に出会えるシーズン。雪見温泉も格別な時期です。12月の週末や年末旅行におすすめの国内旅行先をご紹...


【西日本】家族旅行におすすめの観光地27選

ジンベエザメが見られる世界最大級の水族館「海遊館」や、パンダの飼育数日本一の「アドベンチャーワールド」、大迫力の観光放水が見られる「黒部ダム」など、西日本の家族...

【2023年版】日本全国の人気美術館TOP18!みんなが行った美術館ランキング

2023年にトリップノートのトラベラー会員が登録した「行ったスポット」のデータを元に、トラベラーのみなさんが実際に訪れた全日本国の美術館ランキング【2023年版...

【2024最新】中国地方の人気観光スポットTOP55!旅行者が行っている観光地ランキング

嚴島神社や原爆ドーム、出雲大社などをはじめとする中国地方の観光スポットを、トリップノートの9万2千人を超える旅行好きトラベラー会員(2024年1月現在)が実際に...

鳥取砂丘は冬がオススメ!?地元民だからこそ知っている冬の魅力!

雪がとけて春の息吹が感じられるようになる頃から少しずつ観光客が増し、ゴールデンウィークから夏過ぎまで、その数がピークに達する鳥取砂丘。そんな大人気の鳥取砂丘の冬...

この記事を書いたトラベルライター

転勤族ライター
子供の頃から現在に至るまでの生粋の転勤族!転勤の先々でその地ならではの良さを暮らしながら体感し、ディープに発信していきたいと思います!

特に体や足を使ったアクティブな取材が大好きなので、登山や探勝路などで出会った絶景や情報などをお伝えしていければと思います♪
https://www.one-access.work/

【鳥取】場所と見方を知らないと見られない!迫力満点の「江島大橋」を楽しむための方法と撮影場所

テレビCMで「ベタ踏み坂」として登場し、一躍有名になった橋「江島大橋」。見た人々を圧倒させるほどの急勾配な橋ですが、実は普通に見ただけではこの迫力ある姿は拝めま...


【徳島】大秘境を満喫!小歩危・大歩危・祖谷のオススメスポット&楽しみ方8選

「大股で歩いても、小股で歩いても危険」といわれていたことからその地名がついた大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)、そして平家の落人が隠れ住んだと伝えられている祖...


【鳥取県】すなば珈琲に行ったら食べておきたい定番メニュー8選!

2014年に鳥取市内に2店舗同時オープンしたのをきっかけに、現在では鳥取県全域にわたってお店をかまえる「すなば珈琲」。平成28年に鳥取県が行った「鳥取県の観光地...

いつ行く?鳥取砂丘!~鳥取砂丘の季節別楽しみ方&見どころガイド~

一生に一度は行っておきたい鳥取砂丘!「今年こそは行くぞ」と意気込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?さて、漠然と「今年こそは」と考えているものの、どの...

揺れないで!飛行機が怖い・苦手な方に試してほしい6つの簡単な対処法

遠方の地に早く向かうのに大変便利な移動手段、飛行機。地上を何時間もかけて移動していた時代が嘘のように、目的地まであっという間に連れていってくれますよね。その便利...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります