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アレム中央文化センター(Alem Cultural and Entertainment Centre)
現地語で「宇宙」を意味する「アレム」という名前がついているこちらの建築は、世界で一番高い屋内観覧車として、ギネスブックに認定されています。高さは95メートルあります。
中を覗くと、骨組みまで大理石!
国土の85%をカラクム砂漠に覆われたトルクメニスタンでは、人の住むわずかな地域での緑化運動が盛んです。観覧車に乗ると、周辺で植樹されている様子が一望でき、砂漠で暮らす厳しさを少しだけ垣間見たような気がします。
こちらは観覧車の側面です。もちろん外側も大理石!
- アレム中央文化センター
- トルクメニスタン / 建造物
- 住所:Alem entertainment Center Ashgabat地図で見る
憲法記念碑(Consititution Monument)
トルクメニスタン憲法記念碑です。高さは185メートルあり、トルクメニスタンでは二番目に高い建築です。胴体部分の5つの星はトルクメニスタンを構成する5つの地域を表し、トルクメン族を統一する象徴ともなっています。中は博物館、会議室、会議場、図書館、ギフトショップ、カフェテリアがあります。
ニュートラリティ・アーチ(Neatrality monument/Bitaraplyk Binasy)
こちらはロケットのような形をしたモニュメントです。3つの鉄塔をもち、そのうち2つのパイロンにケーブルカーが取り付けられているため、上へあがることができます。最上階は50 mの高さがあります。もともと小高い丘の上に建てられているため、アシガバートの素晴らしいパノラマを一望できます。
背面には山脈が連なり、それらの景色も非常に美しいです。あの山の向こうはイランです。
- ニュートラリティ・アーチ
- トルクメニスタン / 建造物
- 住所:Neatrality monument and Park Ashgabat地図で見る
国立博物館(National Museum of Turkmenistan)
トルクメニスタンにある26の博物館・美術館の中で、最も大きい博物館です。
およそ166,000点の展示品があり、その多くは歴史的、文化的に大変重要な遺物です。内部には7つのギャラリーがあり、テーマ別に分けられています。この後にご紹介するニサ(NISA)やマル(Mary)といった古代都市より発掘された遺物や、ヴィンテージ絨毯、宝石、そして、恐竜の足跡化石や、カラクム砂漠に落下した隕石まで展示されています。
入場料は、トルクメニスタン通貨のマナトは使用できず、30米ドル(約3,180円)が必要です。少し高いですが、是非ご覧になられることをオススメします。
トルクメン絨毯博物館(Carpet Museum)
トルクメニスタンの人々にとって絨毯を織ることは、太古の昔から非常に重要な生活の糧でした。そして、絨毯は最も古いアートの1つでもあります。ここに展示されている絨毯の中には、1940年代に発見された、実に2,500年物の絨毯もあり、まさに絨毯だけで歴史と文化と芸術を感じられる美術館なのです。
トルクメニスタンの絨毯デザインは、深赤色の使われた幾何学模様が特徴で、家屋に敷くものをはじめ、シルクロードを行くキャラバンが、冬の冷気から身を守るため折りたためるよう工夫されるなど、機能的に作られていました。
現代でも、トルクメニスタン絨毯の制作は厳しく管理され、オーガニックな染料や羊毛が使われています。また、販売も統制されており、旅行者は街中の極めて少ない店舗でしか、絨毯を購入することができません。このトルクメン絨毯博物館では絨毯の販売も行なっており、種類も豊富で数が多いので、もしご購入をお考えでしたら、こちらがオススメです。国際クレジットカードは使えませんので、現金を多めにお持ちください!
- トルクメン絨毯博物館
- トルクメニスタン / 博物館・美術館 / 博物館
- 住所:Atamyrat Nyýazow şaýoly, Aşgabat, トルクメニスタン地図で見る
タルクチカ・バザール(Tolkuchka Bazaar)
アシガバートで最も大きいバザールです。
日用品から食品から、何から何まで揃います。
「ちょっと買い物に。。」というレベルの広さではなく、必要なものを購入するためには車で回る必要があります。
- タルクチカ・バザール
- トルクメニスタン / 市場・朝市
- 住所:Tolkucka Bazar地図で見る
アシガバート(Ashgabat)のそのほかの注目ポイント
ラウンドアバウト中心には必ず大きなモニュメント
アシガバートは、信号を使わない環状交差点(ラウンドアバウト)が多く整備されています。その中心には、必ずモニュメントが建っています。
それぞれのデザインも実に個性的で、これを探しにドライブするのも楽しそうです。
「White City」という呼び名の由来
ここまで、アシガバートの政府施設やモスク、モニュメントなど主要な建築物をご覧いただきました。いかがでしたでしょうか。全ての建物が、白亜の大理石で建てられていたのをご覧いただけたと思います。街中は、どこも眩しいほどに真っ白です。これぞ「White City」と呼ばれる所以です。
しかし、アシガバードは主要な建築物だけが大理石なのではありません。
一般市民の住むマンションやスーパー、ファッションビル、図書館、学校など、すべての建物が大理石で造られているのです。
トルクメニスタンは地中資源の豊富な国のため、政府はかなりリッチです。おまけに、資本主義ではないため、一般人の住居なども、全て政府が建てて販売します。すると、それが、このようになるのですね。
日本のように地中資源のない国では考えられないですが、ここまで徹底して大理石建築にこだわるとは筆者も驚きです。これらの大理石は、全てイタリアから輸入しているそうです。
また、建物はすべてにおいてシンメトリー。そばには必ず、大小さまざまな緑が植えられており、一つの小さな木でさえきちんとカットし手入れされています。
そして、これらすべての大理石建築の屋上には、トルクメニスタンの国旗が掲げられています。さすが独裁。
まさに、世界唯一無二の都市であることに間違いありません。「ホワイ・トシティ(White City)」のほか「マーブル・シティ(Marble city)」とも呼ばれていますよ。どちらもその呼び名に相応しい素晴らしい都市です。
車も白
ちなみにアシガバードは、建物だけでなく走っている車もほぼ白色です。そして、ほとんどの車がTOYOTAです。トルクメンは、とにかく日本車が好きなようで、メーカー選定は好みもあるそうですが、どの車も白で統一されているのは、大統領令です。ここでも独裁発揮!
さて次の章からは、ホワイト・シティ(White City)を抜け、銅色のシルクロード遺跡をご紹介します。