トルクメニスタン

【トルクメニスタン】謎の独裁国家散策!白亜の首都・銅土色のシルクロード遺跡・赤い炎の地獄門~

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2023年6月27日更新

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写真:toshel

1991年の旧ソ連崩壊を機に独立した国の中には、未だベールに包まれ得体の知れない国がいくつかあります。その代表ともいえるトルクメニスタンは、中央アジアの北朝鮮ともいわれるほど閉ざされた謎の独裁国家です。情報統制も厳しく、トルクメニスタン国内のニュースが国外に漏れ出ることはまずありませんし、トルクメニスタン国内で海外ニュースを見ることもSNSを閲覧することもできません。一体、独裁国家ってどんな感じなのでしょうか?

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謎の独裁国家トルクメニスタン

カスピ海の東に面するトルクメニスタンは、国土の85%をカラクム砂漠に覆われた国です。原油や天然ガスなどの豊かな地中資源に恵まれ、最近まで学校や病院などは無料。物価はかなり低く抑えられ、一見するととても住みやすそうです。しかし、情報は統制され、隅々まで監視されているとも聞きます。実際のところはどうなのでしょうか。

今回は、少し時間をかけて、トルクメニスタンをご紹介していきたいと思います。

白亜の首都 Ashgabat(アシガバート)

トルクメニスタンの首都であるアシガバートは、別名「ホワイト・シティ(White City)」と呼ばれギネスブックに認定されています。なぜそう呼ばれるのでしょうか?それは、記事を読み進めていくうちに、お分かりいただけるかと思います。

早速、アシガバートの主たる観光名所をご紹介します。

大統領官邸とその周辺

アシガバートの中心部に位置する大統領官邸は、黄金のドームと大理石で建てられています。

  • 写真:toshel

正面の広場周りは政府系の建物が多く、それらのすべてが大理石です。

この付近は、警察が等間隔で警備にあたっており、事情を知らない旅行者がブラブラ歩いているとすぐに警察が近寄ってきます。監視体制は厳しく、歩行者のみならず道路を走る一般車両も監視されています。美しい街灯も、よく見ると監視カメラが5つも!!

  • 写真:toshel
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実は、大統領官邸付近は、写真を撮ることが禁止されています。

  • 写真:toshel

歩行者はもちろんのこと、走る車の中から写真を撮った場合でも、車のナンバーを割り出し、後々警察からお呼び出しがかかるそうですよ。

  • 写真:toshel
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夜のライトアップは一層美しいですが、もちろん警察は監視の目を緩めていません。それほど頑なに写真を撮ることを拒むのであれば、これほど煌びやかにライトアップしなければ良いのでは?と思うのは筆者だけでしょうか。

  • 写真:toshel

これらの写真をどうやって撮ったかと申しますと、筆者の宿泊するホテルの部屋がたまたま官邸の方へ向いており、ベランダから撮っただけなのです。それほどの厳しい監視体制を敷くのであれば、これほど近い場所のホテル建設などは禁止しそうなものですが、それはその限りではないようです。ちょっと抜けてますよね?

  • 写真:toshel
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大統領官邸広場
トルクメニスタン / 公園・動植物園 / 広場
住所:Presidential Palace Square Ashgabat地図で見る

独立記念碑(Independence Monument and Park)

こちらの塔(Tower)は、旧ソ連から独立し、トルクメニスタンが永世中立国になったことを記念して建てられました。デザインは、伝統的なテントである「ユルタ」をイメージしています。

  • 写真:toshel

この塔の周囲には、トルクメニスタンを代表する27人の指導者像があり、それぞれが黄金に輝く伝統文化に由来する物を持っています。

  • 写真:toshel
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広さは84,500㎡ととても広く、所々にモニュメントがあります。その中には、トルクメニスタン初代大統領のニヤゾフ氏の黄金象もあります。金色好きですね。

  • 写真:toshel

この本のモニュメントは、夜になると開き、映像が流れますよ。なぜ夜だけなのか?は不明です。

  • 写真:toshel

こちらの等間隔に並べられた植樹には、世界各国の国名が記されています。トルクメニスタン在住の各国大使館より寄贈されたもので、日本の記載ももちろんあります。

  • 写真:toshel
独立記念碑
トルクメニスタン / 建造物
住所:Independence Monument and Park ashgabat地図で見る

ホワイトシティ・アシガバートパーク(White City Ashgabat Park)

アシガバートを紹介する対外向けパンフレットには、必ずといっていいほどこのモニュメントが掲載されています。

  • 写真:toshel

こちらも公園になっており、きちんと整備された花壇には、敷き詰められた花が咲き乱れ、蝶々が多く舞うなど、まるで桃源郷のよう。

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

公園にあるベンチにも注目

Ashgabatには大小様々、かなりの数の公園がありますが、公園ごとに全てのベンチのデザインが異なるうえ、同デザインのごみ箱が必ずベンチの隣に一つずつ配されています。これらは、政府が国内外のデザイン会社へ公募をかけ、その公園に見合ったものを選ぶのだそうです。

  • 写真:toshel
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どの公園を訪ねても統一感があるのは、このように細部にまでこだわった芸術的観点があるからなのですね。そしてなるほど、Ashgabatはどこへ行っても街中にゴミが全く落ちていません。

ホワイトシティ・アシガバートパーク
トルクメニスタン / 公園・動植物園 / 公園
住所:White City Ashgabat Park地図で見る

レーニン・パーク(Lenin Park)

最近、ロシア寄りの国でさえレーニン像を見ることは少なくなりましたが、ここには堂々とあります。社会主義(独裁主義)万歳!といったところでしょうか。市民感情的には微妙なのだそう。

  • 写真:toshel

レーニン像もさながら、台座のデザインも独自性を感じますね。

  • 写真:toshel
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レーニン・パーク
トルクメニスタン / 公園・動植物園 / 公園
住所:Lenin Park Ashgabat地図で見る

アシガバート駅(Ashgabat Station)

アシガバート駅は、トルクメニスタン国内の主要都市を結ぶ起点となる駅です。鎖国さながらの国のため、国外へは延びていません。

  • 写真:toshel
アシガバート駅
トルクメニスタン / 駅・空港・ターミナル
住所:Ashgabat station地図で見る

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地球旅~現在191ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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