トルクメニスタン

【トルクメニスタン】謎の独裁国家散策!白亜の首都・銅土色のシルクロード遺跡・赤い炎の地獄門~

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:191ヶ国

2023年6月27日更新

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赤い炎の地獄門(The Gate of Hell)

トルクメニスタンへ訪れる旅人は、ここを一番の目的地とすることが多いのではないでしょうか。何はなくともここだけは行きたい!と世界中の旅人に言わしめるほどの奇異なクレーター。ダルヴァザ(Darvaza)にある通称「地獄門」です。

  • 写真:toshel

陽の高いうちは、近くまで行かないとわからないのですが、

  • 写真:toshel
  • 写真:toshel

夜の帳がおりるころ、不気味に存在感を増し始める炎の一角のなんと美しいこと。

  • 写真:toshel

ガスクレーターの周りは何もなく、電気もなければ電波も届きません。夜の静寂のなか、轟々と燃える炎の音だけが辺りに響き渡ります。

  • 写真:toshel

このガスクレーターは、およそ50年ほど前、誤って(故意に?)誰かが火を落とし、それ以来、絶えることなく燃え続けています。

  • 写真:toshel

当然ながら近くに寄るとかなり熱く、火傷しそうな勢いです。

  • 写真:toshel

このガスクレーターは、トルクメニスタン旅行では外せない観光地の一つですが、現大統領はあまり宜しく思っていないようで、ここを埋める政策案が議会に挙がっているとか。誰が何を言おうと早々に議決してしまうかも知れません。なにせ独裁ですから!

もし、地獄門をご覧になりたい方は早目に訪れた方がよさそうです。

  • 写真:toshel
地獄門
トルクメニスタン / 自然・景勝地
住所:Darvaza gas clater地図で見る

ダルヴァザの行き方

近くに空港がないため、アシガバードから車、もしくはクフナ・ウルゲンチにほど近いダショグズ空港やウズベキスタンから車で行きます。

  • 写真:toshel

ダショグズやウズベキスタンから行く場合は、非常に道が悪いため、距離のわりに時間がかかります。

  • 写真:toshelカラコム砂漠に突如現れるオアシス(湧き湖)

アシガバードから行く場合は、カラクム砂漠を永遠と走り、途中、地下水でできたオアシス湖なども観れ、日本では経験できないドライブを楽しめますよ。

  • 写真:toshel

トルクメニスタンに旅行をするなら

トルクメニスタンの行き方

日本から行かれる場合、直行便がありませんので、中東かアジア、ヨーロッパを経由して行きます。

トルクメニスタンのVISA

ツーリストVISA

個人旅行者にとって敷居は高く、2019年7月時点では、どの国の人もツアーを申し込まないとツーリストVISAを取得できません。旅行者がいつどこへ行き、どこへ泊まるのか、明確に提示して初めて、政府公認のインビテーションがツアー会社へ発行されます。

現地のツアー会社はいくつもあり、日本のツアー会社に比べて割安です。現地のツアー会社に申し込んだ場合は、インビテーションをイミグレーションで提示します。尚、日本の在日トルクメニスタン大使館へ行ける方は、日本でVISAを取得した方が割安です。現地の空港や陸路のイミグレーションではVISAは90米ドル(約9,529円)ほどかかりますが、在日トルクメニスタン大使館で取得の場合、

  • 10日シングルは35米ドル(約3,706円)
  • 20日シングルは45米ドル(約4,764円)

です。必要書類の詳細は、在日トルクメニスタン大使館へ。

通過VISA

通過VISAというカテゴリもあります。こちらは、事前取得にかなりの時間を要するうえ、第三国へ抜けるまでに5日間の猶予しかありません。また、ホテルによっては、通過VISAでは宿泊を断るケースもあるようで、寝袋必携です。

陸路で通過する起点となる国として、ウズベキスタン、イラン、アフガニスタン、カザフスタンの4カ国があります。アフガニスタンの往来は現状困難ですので、残りの3カ国で「From イラン to ウズベキスタン」など、組み合わせを考えます。

また、カスピ海を渡る航路も有効です。現在、トルクメニスタンのカスピ海沿岸に位置する都市トルクメンバシから、アゼルバイジャンへ船が渡っていますので、そちらへも抜けることができます。

日本パスポート保持者は、今後VISA免除になる可能性も

そして、日本のパスポートを保持されている方には朗報です。

現地ニュースによると、日本のパスポート保持者は、トルクメニスタンの短期旅行での入国に限り、VISA免除の方向で話が進んでいるようです。このニュースは、トルクメニスタン国民の方々にもかなり好意的に受け入れられおり、もし実現すれば、日本はトルクメニスタン初のツーリストビザ不要国になりそうです(2019年7月時点)。

トルクメニスタンの両替

トルクメニスタンの通貨は「マナト」です。日本円からの両替はできませんので、予め米ドルかユーロを用意していきます。トルクメニスタンの銀行で両替すると1米ドル=3~3.5マナトですが、街の両替商などは1米ドル=8マナトから、レート良いと18マナトで両替してくれるところもあります。こういう人もうまく利用すると良いです。

インターネット事情

4つ星以上のホテルではWi-Fiが完備されていますが、街中にはほとんど繋がる場所はありません。必要な方は、海外用ポケットWi-Fiを日本で借りていくのが良いです。また、FacebookやInstagramなどSNSは閲覧不可です。VPNダウンロードサイトにも繋がりませんので、あらかじめVPNアプリを日本でインストールして行かれることをお勧めします。

トルクメニスタンの人々

独裁のもと情報が厳しく統制されており、世界で3番目のブラックカントリーと言われていますが、これだけ鎖国状態にあると国民は純粋でシャイで親切です。英語を話す人はあまりいませんが、何か聞くと手振り身振りで一所懸命に教えてくれます。治安はとても良いです。

トルクメニスタンのお土産

トルクメニスタンは絨毯がとても有名ですが、それなりに値が張ります。絨毯を編む羊毛以外にも、オーガニックコットンが有名のようで、タオル生地を使用した洋品ショップが点在しています。その中で、特に優秀だと思ったのがこちらのスリッパ。

  • 写真:toshel

端切れ使用かと思われますが、高級タオル生地で作られているにも関わらず、お値段なんと120円(1米ドル=18マナト計算)。

何度洗濯しても崩れず、履き心地のよい優れものスリッパです。筆者は、もっと大量に購入してくればよかったと後悔しかり。

最後に

長くなってしまいましたが、トルクメニスタンはいかがでしたでしょうか。

  • 写真:toshel

独裁国家と呼ばれて久しいですが、歴史、美しい景色、荒々しい自然など、日本ではなかなか見ることのない景観、そして、独裁国家とはどういうものなのか?を経験できる数少ない国かと思います。

是非、次の旅の候補の一つに!

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この記事を書いたトラベルライター

地球旅~現在192ヵ国~
行ったことのない国を中心にひとり旅しています。他国の歴史、文化、宗教、遺跡、そしてそこに住む人々の考え方に興味があります。

車の運転が好きなので、海外ではドライブ旅を楽しんでます。普段は会社員です。

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