和歌山城は、1585(天正13)年に豊臣秀吉によって築かれ、1619(元和5)年に徳川家康の第10子頼宣が入城後、約250年に渡り、紀伊徳川家55万5,000石の居城として栄えてきました。現在は、標高48.9mの虎伏山に再建された天守閣を始め、重要文化財に指定されている岡口門や、実際に渡れる御橋廊下、紅葉渓庭園や動物園などが一般公開されており、城跡全体が和歌山公園となって多くの人で賑わいを見せています。今回は数多くの見どころに囲まれた和歌山城のオススメスポットを8つ厳選してご紹介していきます!
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【1】和歌山城天守閣
標高48.9mの虎伏山(とらふすやま)に建つ、白亜三層の大天守閣が美しい和歌山城の天守閣。
現在の天守閣は、戦災後の昭和33年に再建されたもの。城内の1・2階では徳川家ゆかりの品など数多くの文化財が展示されています。
3階は和歌山市街が一望できる展望室になっていて、市街地を四方に見渡せる大パノラマを楽しむことができます。
【2】重要文化財・岡口門(おかぐちもん)
和歌山公園の入り口は全部で5か所あり、その中でも南東に位置する岡口門は昭和32年に重要文化財に指定されています。
江戸初期の遺構として唯一残った岡口門は、和歌山城の貴重な建造物の1つです。
【3】一の橋と大手門
和歌山城の表門として使用されてきた一の橋と、その奥に建つ大手門。
昭和42年に自然崩壊しましたが、昭和58年に一の橋と共に大手門も再建され、現在の姿となっています。
お堀にかかる一の橋と大手門は大変に風情があり、記念撮影スポットとしてもオススメです。
【4】和歌山城の石垣
和歌山城の石垣からは、長い時代の変遷を映すかのような変化を見て取ることができます。
二の丸庭園前の石垣は、創建期のものと思われる、一見乱雑に積んだように見える「野面積み」の石垣を見ることができ、大手門をくぐった先の城内では大きな石の間に小刻みに小石を詰めた「打ち込みハギ」へと変わります。
更に歩いていくと、江戸時代に美しく積み上げられた「切り込みハギ」の石垣も見ることができます。
また、城内の石垣をじっくりと見てみると、転用石や、約170種類2,100個以上もの刻印を見ることができます。
和歌山城を散策される際には、ぜひ石垣にも注目してみて下さいね!