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桜あふれる豪華な住宅街【KENWOOD】(ケンウッド・アメリカ)

取材・写真・文:

兵庫在住
訪問エリア:18ヶ国

2020年2月28日更新

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桜の綺麗なアメリカの名所といえば「ワシントンD.C.」がとても有名ですが、近くにはもう一つ、桜の名所があるんです。それが【KENWOOD ケンウッド】。驚くことに、一軒に1本は桜を植えないと住めないという住宅街!一体全体どんな街なのでしょう?!

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ワシントンD.C.の桜といえば「日本」!

ワシントンD.C.では英語の「Cherry Blossom(桜)」より「SAKURA」という日本語が浸透しているくらい、春になると “桜と日本” に注目が集まります。というのも、殺風景なワシントンD.C.にソメイヨシノを贈り続けたのは他でもない、日本だからなんです。

初めてソメイヨシノを日本から贈ったのは、さかのぼること1800年ごろ。今ではすっかり「ワシントンD.C.の桜」として定着しており、アメリカで生まれた桜「akebono(アケボノ)」も見られます。

特に見応えがあるのは、Potomac River(ポトマック川)沿いにある「Tidal Basin(タイダルベイスン)」という入り江。

タイダルベイスン周辺には、スミソニアン、ジェファーソン記念館などなど多くの観光名所もあり、桜の季節になると多くの人が訪れます。

また、ワシントンD.C.を挙げて、約1ヶ月近くもの間(2019年は3月20日〜4月14日)、National Cherry Blossom Festivalが盛大に開催されるんですヨ。その一環で、日本にフォーカスしたSAKURA-MATSURI(桜祭り)も行われます。

タイダル・ベイスン
アメリカ / 自然・景勝地
住所:Tidal Basin地図で見る

そんなわけで、日本人に負けないくらいワシントンD.C.の人たちは桜が大好き!タイダルベイスンだけではなく、他にも桜は植えられているのですが、特にびっくりするほどキレイで見応えある場所が、今回、ご紹介する【KENWOOD ケンウッド】です。

【KENWOOD ケンウッド】とは?

日本でKENWOODというと、オーディオメーカーをまず最初にイメージしてしまいますが、この名前の街が実際にあります。場所はワシントンD.C.に隣接する メリーランド州ベセスダ にありますが、車でワシントンD.C.からたった20分ほどの距離です。

この街には特になんの観光名所もありません…が!とにかくすごい豪邸が並ぶ、いわゆる “高級住宅街” 。でもなぜ、高級住宅街が桜の名所なのでしょう?!

一軒に1本以上の桜を植えなければ住めない【KENWOOD ケンウッド】

ケンウッドには特別な条例があります。それは「一軒に1本以上の木を植えなければならない」というもの!さすが高級住宅街、お庭が広いからできることですね。

ケンウッドと桜の歴史は長〜い

ワシントンD.C.でようやく桜が花開いたのは1912年ですが、それから17年後の1929年にケンウッドで初めての桜が植えられたそうです。

というのも、この土地を買った土地開発業者が造園技師でもあり、彼が「庭に桜を植えよう」とアイデアを出したところ、見事に咲いたんだそう。それ以降も、この土地を買う住民は忠実にそれを守っており、今では 約3,000本の桜 が街を彩っています。

1929年からということは、もうすでに90年以上!長く住む方の話によると、この桜はもちろん日本から来た桜ではあるけれど、みんな桜が大好き。第二次世界大戦が1939年に勃発した時も、この桜たちを傷つけるようなことはなかった…という話を聞くと、感動してしまいますね。

とにかくすごい景観!豪華な桜たちや桜並木

今では3,000本以上、しかも樹齢も90年近くということで、通りには大きな桜のトンネルができるほど!筆者が行った時は少しだけ時期が早くて、5部咲きくらいだったでしょうか…満開の頃に行ったらもっと素晴らしい光景になると思います(その年にもよりますが4月上旬くらい)。

また、桜だけじゃない!豪邸とセットの光景がとても見応えあるんです。「どの家に住んでみようかなぁ〜」なんて話しながら散策を楽しんでみてくださいね(笑)。

それに、どの家も芝生が丁寧に手入れしてあり、花壇のお花もカラフル。だからこそ、緑や黄色などの “春の色” に桜のピンクもとても綺麗に映えます。

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この記事を書いたトラベルライター

じっとしているのは耐えられない旅行好き&飲兵衛です
日本在住ですがアメリカで生活したこともあり、その時にすっかりアメリカ大陸の自然に魅了されました。それ以来、帰国しても日本の自然の素晴らしい場所をあちこち旅行するのが好きです。1児の母でもありますので、“子連れで行くとどんな旅になる?!”という視点も織り交ぜていろんな場所をご紹介できればと思っています。
http://blog.goo.ne.jp/makiko0213ha

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