桜の綺麗なアメリカの名所といえば「ワシントンD.C.」がとても有名ですが、近くにはもう一つ、桜の名所があるんです。それが【KENWOOD ケンウッド】。驚くことに、一軒に1本は桜を植えないと住めないという住宅街!一体全体どんな街なのでしょう?!
この記事の目次表示
ワシントンD.C.の桜といえば「日本」!
ワシントンD.C.では英語の「Cherry Blossom(桜)」より「SAKURA」という日本語が浸透しているくらい、春になると “桜と日本” に注目が集まります。というのも、殺風景なワシントンD.C.にソメイヨシノを贈り続けたのは他でもない、日本だからなんです。
初めてソメイヨシノを日本から贈ったのは、さかのぼること1800年ごろ。今ではすっかり「ワシントンD.C.の桜」として定着しており、アメリカで生まれた桜「akebono(アケボノ)」も見られます。
特に見応えがあるのは、Potomac River(ポトマック川)沿いにある「Tidal Basin(タイダルベイスン)」という入り江。
- 出典:blog.goo.ne.jp
- 出典:blog.goo.ne.jp
タイダルベイスン周辺には、スミソニアン、ジェファーソン記念館などなど多くの観光名所もあり、桜の季節になると多くの人が訪れます。
また、ワシントンD.C.を挙げて、約1ヶ月近くもの間(2019年は3月20日〜4月14日)、「National Cherry Blossom Festival」が盛大に開催されるんですヨ。その一環で、日本にフォーカスした「SAKURA-MATSURI(桜祭り)」も行われます。
そんなわけで、日本人に負けないくらいワシントンD.C.の人たちは桜が大好き!タイダルベイスンだけではなく、他にも桜は植えられているのですが、特にびっくりするほどキレイで見応えある場所が、今回、ご紹介する【KENWOOD ケンウッド】です。
【KENWOOD ケンウッド】とは?
日本でKENWOODというと、オーディオメーカーをまず最初にイメージしてしまいますが、この名前の街が実際にあります。場所はワシントンD.C.に隣接する メリーランド州ベセスダ にありますが、車でワシントンD.C.からたった20分ほどの距離です。
この街には特になんの観光名所もありません…が!とにかくすごい豪邸が並ぶ、いわゆる “高級住宅街” 。でもなぜ、高級住宅街が桜の名所なのでしょう?!
一軒に1本以上の桜を植えなければ住めない【KENWOOD ケンウッド】
ケンウッドには特別な条例があります。それは「一軒に1本以上の木を植えなければならない」というもの!さすが高級住宅街、お庭が広いからできることですね。
ケンウッドと桜の歴史は長〜い
ワシントンD.C.でようやく桜が花開いたのは1912年ですが、それから17年後の1929年にケンウッドで初めての桜が植えられたそうです。
というのも、この土地を買った土地開発業者が造園技師でもあり、彼が「庭に桜を植えよう」とアイデアを出したところ、見事に咲いたんだそう。それ以降も、この土地を買う住民は忠実にそれを守っており、今では 約3,000本の桜 が街を彩っています。
1929年からということは、もうすでに90年以上!長く住む方の話によると、この桜はもちろん日本から来た桜ではあるけれど、みんな桜が大好き。第二次世界大戦が1939年に勃発した時も、この桜たちを傷つけるようなことはなかった…という話を聞くと、感動してしまいますね。
とにかくすごい景観!豪華な桜たちや桜並木
今では3,000本以上、しかも樹齢も90年近くということで、通りには大きな桜のトンネルができるほど!筆者が行った時は少しだけ時期が早くて、5部咲きくらいだったでしょうか…満開の頃に行ったらもっと素晴らしい光景になると思います(その年にもよりますが4月上旬くらい)。
また、桜だけじゃない!豪邸とセットの光景がとても見応えあるんです。「どの家に住んでみようかなぁ〜」なんて話しながら散策を楽しんでみてくださいね(笑)。
- 出典:blog.goo.ne.jp
- 出典:blog.goo.ne.jp
それに、どの家も芝生が丁寧に手入れしてあり、花壇のお花もカラフル。だからこそ、緑や黄色などの “春の色” に桜のピンクもとても綺麗に映えます。