夏に嵐山に訪れた際にぜひ行いたいのが「嵐山鵜飼」です。嵐山の涼しい夜の中、屋形船に乗って、平安時代には既に行われていたといわれる「鵜飼」を楽しむことができます。この記事では、嵐山鵜飼の楽しみ方や流れを徹底紹介していきます。
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嵐山鵜飼とは?
嵐山鵜飼とは、渡月橋のかかる大堰川(おおいがわ)上流において、屋形船に乗りながら、鵜飼を行う姿を間近で楽しむことができる、嵐山の夏の風物詩です。
毎年夏限定(2020年は7月1日〜9月23日)で行われ、嵐山に住む鈴虫の鳴き声を聞きながら、嵐山の夜景や鵜飼が満喫できます。かがり火が川を赤く照らすさまも非常に幻想的で、嵐山観光の中でも人気のアクティビティと言えるでしょう。
「鵜飼」とは?
そもそも鵜飼は、1000年以上も前から行われているといわれる日本の伝統漁法です。飼いならした海鵜を川に放つことで、その海鵜たちに川魚を捕まえさせます。
鵜飼では釣り針等を使わないため、魚に傷がつかず、また鵜の食道内で瞬時に魚が気絶することにより、魚の鮮度が保てるのが特徴と言えます。
嵐山鵜飼の流れ
それでは、嵐山鵜飼の流れを紹介します。写真付きで紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは大堰川上流へ!
予約の時間になったら、屋形船に乗ります。屋形船の天井は非常に低いので頭をぶつけないよう注意しましょう。
川すれすれに浮かぶ船に興奮も高まります!屋形船には靴を脱いで乗船するため、リラックスした状態で鵜飼を楽しむことができます。
また、嵐山鵜飼の近くの宿で過ごす方は、そのまま宿の浴衣で鵜飼を楽しむ方が多いようです。
それでは、いざ出発です。渡月橋を背にして、川の上流へ向かっていきます。昼間は非常に暑い嵐山でも、夜になると気温が低くなり、夜風もあたってとても心地よいです。
船頭さんが鵜飼の歴史や、嵐山のお話をしてくれるのも楽しみの一つです。
いざ鵜飼を生で鑑賞!
そして上流へ到着すると、待ちに待った鵜飼見学のスタートです。写真のようにいくつかの屋形船をひもで繋げ、屋形船が一直線に並びます。
その奥で、赤い火を灯しているのが鵜飼船で、徐々にこちらへ向かってきます。
鵜匠さんが、かがり火を灯し、その火に驚いた鮎などの川魚の動きが活発になります。その活発になった川魚を海鵜が捕まえるのです。
近くで見ると、そのダイナミックな鵜たちの動きにびっくりすること間違いなしでしょう。鵜匠さんの「(魚が)おらんか~おらんか~!」、「はい、捕まえた!」などの掛け声や、鵜匠さんが叩く太鼓の音も相まって、鵜飼の姿に目が釘付けになってしまいます!
個人的には、鵜匠さんたちが、捕まえた魚を鵜たちに吐き出させる姿にも、驚きますよ。
ちなみに屋形船に乗り鵜飼を眺めることを、平安時代の貴族も行っていたそうです。平安時代の貴族と同じ鑑賞ができてしまうなんて、何だか不思議にも思いつつ、代々受け継がれていることにも感動してしまいますね。
嵐山鵜飼の予約方法
嵐山鵜飼は、7月~9月中旬の間、1日2回開催で行われることが一般的です。詳しい日程・時間は公式サイトでご確認ください。
乗船料金は、大人1,800円・小人(4歳〜12歳)900円、幼児(3歳まで)無料となっています。
チケット売り場は、渡月橋を挟んで両方(阪急嵐山駅川と、JR嵐山駅側)にあるので、自分にとってアクセスいい乗り場で予約を行うといいでしょう。
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- 住所:嵐山 鵜飼地図で見る
- Web:https://arashiyama-yakatabune.com/home/cormorant-f...
この記事を紹介したトラベルライターから一言
嵐山鵜飼は、まさに嵐山の夏でしかできない体験です。夜の渡月橋も綺麗ですし、鵜飼を行う姿には大興奮でした。それ以上に、京都の夜で屋形船に乗るという体験自体がロマンチックですよね(笑)ぜひ、夏に嵐山へお越しの際は、嵐山鵜飼も楽しんでみてください。(いちまろ夫婦)