鈴虫寺は京都市西京区にある、鈴虫とお地蔵さんで有名なお寺です。鈴虫の鳴き声が1年中聞こえる事から、鈴虫寺と呼ばれるようになったのですが、正式名称は「華厳寺(けごんじ)」と言います。京都の中でも人気があるお寺で、鈴虫の心地よい鳴き声も人気の理由なのですが、プラス、住職の説法がとにかく面白い!そして、みんな大好き、願いを叶えてくれる地蔵さんが人気の秘密です。笑って、祈って、願いを叶えに鈴虫寺へ出かけましょう!
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鈴虫寺の歴史
鈴虫寺(華厳寺)の起源
鈴虫寺は、江戸時代中期に鳳潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれました。華厳宗のお寺として開かれましたが、現在は臨済宗に属する禅寺となっているそうです。
本尊は大日如来の他に、地蔵菩薩も安置されており、入学・開運・良縁祈願など、1年中多くの人々が祈願に訪れているそうですよ。
鈴虫のお話
鈴虫は本来、夏の終わりから秋にかけて「リィーン、リィーン」と鳴く昆虫です。しかし、ここでは鈴虫の心地よい鳴き声を1年中聞く事ができます。
8代目住職が、命を精一杯燃やし鳴いている鈴虫の声を、皆さんに聞いて欲しい!と、長い年月をかけ温度管理などを研究し、1年中鈴虫の鳴く声が聞けるお寺となりました。現在では9,000匹の鈴虫を飼育しているそうですよ。
面白すぎる住職の鈴虫説法
拝観料を納め、部屋に入ると、鈴虫のケースが沢山並んでいます。もちろん、心地良く響く鈴虫の鳴き声も聞こえます。ここで、鈴虫の鳴き声を聞きながら、住職から、ありがたい説法を聞きます。
説法なんて、堅苦しいのでは?と、思われがちですが、これがとても面白い!お参りの仕方や、日頃の心の持ち方を冗談を交えながら教えてくれますよ。必ず一度はあなたを笑顔にしてくれるはず!
願いを叶えてくれる、わらじを履いたお地蔵さん
一つだけ願いを叶えにあなたの元へ
石段を登った先、門の脇にお地蔵さんはあります。このお地蔵さんが「幸福地蔵さん」です。名前の通り!幸せを運んでくれそうなお地蔵さんですよね!
右手には錫杖(しゃくじょう)、左手には宝珠(ほうじゅ)を持っておられます。このお地蔵さん、日本で唯一わらじを履いたお地蔵さんなのです!
皆さんの願いを叶えに、歩いて来てくれるので、わらじを履かれているそうですよ。
幸福の黄色いお守り
幸福の黄色いお守りを持って、どんな事でも一つだけ願い事を叶えてくれる幸福地蔵さんへ、お参りしましょう!
【ご自身で鈴虫寺へお参りされた場合】
お地蔵さんに向かって、お守りを両手に挟み、名前・住所・願い事を心の中で願い事を一つだけ、唱えます。
【お守りを頂いた場合】
京都の幸福地蔵さんの方向を向き、幸福お守りの“幸”の文字を出すようにお守りを合掌して持ちます。今居る住所・名前・願い事を一つだけ、唱えます。
お願い事は一つだけするのですが、お金持ちになりたいとか、結婚したいなど抽象的な事ではなく、結婚を希望なら、「素敵な結婚相手に出会いますように。」とお願いするそうです。叶えばお礼参りをし、また新たにお願いをするそうですよ。
お守りは、その人を守るものなので、常に身に着けているのが良いそう。お財布や、携帯カバーのポケットなどいつも持ち歩く物に入れてもOKだそうです。
手入れされた美しい庭園も
鈴虫寺の庭は綺麗に手入れされていて、京都を見下ろす景色も美しいですよ。ぜひ、庭も見学して帰って下さいね!
境内には沢山の竹の種類が植えられているそうです。
綺麗に手入れされた庭。奥に見える小さな茅葺屋根の建物がとてもかわいらしく、庭と雰囲気がとても合っていました。
青々と茂った紅葉の木が綺麗。紅葉の時期もまた美しいと思います。
京都の町が見渡せ、少し得した気分に。
おわりに
鈴虫寺はいかがでしたでしょうか。一つだけ願いを叶えてくれる幸福地蔵さんは、やっぱり魅力的。そして、住職の楽しい説法を聞くと、日々の生活を今より少し良いものに出来るのではないかと思います。
週末や祝日はかなり混み合うようで、待ち時間もあるそうです。筆者が訪れたのは平日でしたので、すぐに入れましたが、次の説法では、学生の遠足らしき団体が待っていました。かなり、人気の高いお寺だと思いました。できれば、平日に訪れる事をおすすめします。
- 鈴虫寺
- 嵐山・嵯峨野・太秦・桂 / 寺 / 一人旅 / パワースポット / 縁結びスポット
- 住所:京都府京都市西京区松室地家町31地図で見る
- 電話:075-381-3830
- Web:http://www.suzutera.or.jp/