愛媛県の県庁所在地・松山。そこからわずか45分ほどのところに、野生のシカが生息する無人島があるのをご存知でしょうか。今回は、松山駅から散歩感覚で行ける無人島、鹿島を紹介します。
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松山駅から45分で無人島
前述のように、野生のシカが住む無人島とは思えないほどアクセス良好な鹿島。まずは行き方から紹介します。
予讃(よさん)線で松山駅から伊予北条駅へ移動しましょう。25分ほどで着きます。
伊予北条駅から15分ほど歩き、北条港へ移動します。
北条港まで来れば、鹿島は目と鼻の先です。
いかにもシカがいる島へ連れて行ってくれそうな小船へ乗って、鹿島に移動しましょう。船は20分~30分ごとに運航しており、運賃は210円です。
- 北条港
- 愛媛 / 駅・空港・ターミナル
- 住所:北条港地図で見る
- Web:https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankogui...
シカを探して山の中へ
鹿島は奈良のようにシカを餌付けしたりはしていないため、そこまで頭数は多くなく、人を避ける傾向があります。にぎやかな港周辺にはあまり現れないため、山を登って探しに行きましょう。
山とはいっても登山道が整備されており、標高も113.8メートルしかないため、20分強で山頂へたどり着くことができます。
シカと遭遇しました。鹿島に住んでいるのは、キュウシュウジカ。ニホンジカの亜種で、県指定天然記念物に指定されています。木々の生い茂る山の中でもかけ回ることができる身軽さを持つ反面、小柄で大人しく、警戒心が強いのが特徴です。
こちらは、登山道を横切るオスのキュウシュウジカです。
シカは大抵遠くからこちらを見つめており、ある程度近づくと逃げてしまいます。もし山中で遭遇できなくても、港近くで保護されている個体がいるので、1匹も見られないということはありません。
山頂には小さな展望台があります。登ると、睦月島や野忽那(のぐつな)島などをのぞむことができます。
神功皇后が祈願した鹿島神社
鹿島の港近くにある鹿島神社では、武甕槌命(たけみかづちのみこと)・経津主神(ふつぬしのかみ)・事代主神(ことしろぬしのかみ)を祀っています。
第14代天皇である仲哀(ちゅうあい)天皇の皇后、神功(じんぐう)皇后が朝鮮出陣の際に立ち寄り、戦勝と道中安全を祈願したと伝えられています。
こちらは、境内にある要石です。昔、地震は地底にいる大ナマズが暴れることにより起きるという説がありました。ですがここでは神様が大ナマズの頭を要石でおさえているので、地震が少ないといわれます。
1853年創業の太田屋旅館の鯛めし
1853年創業の「太田屋旅館」。この食事処では、松山の郷土料理、鯛めし(840円)をあつかっています。鯛の身が混ぜこまれたご飯はほぼ色がついておらず見た目は素朴ですが、鯛の香りと旨味がしっかりとしみこんでいます。
残念ながら冬季はクローズしてしまうため、太田屋旅館のHPで事前に情報を入手してから訪れましょう。
- 太田屋旅館(鹿島店)
- 愛媛 / ご当地グルメ・名物料理
- 住所:愛媛県松山市北条辻1596-3地図で見る
- 電話:089-993-0012
- Web:https://iyo-ootaya.info/
- 鹿島(北条鹿島)
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- 住所:愛媛,鹿島地図で見る
- Web:https://www.pref.ehime.jp/chu99914/navi/shima/kash...