北欧から中欧にかけて並ぶ3つの国、エストニア・ラトビア・リトアニア。このバルト三国と呼ばれる国は首都の旧市街が世界遺産に登録されていて、古く美しい街並みが広がっています。今回はそれぞれの首都の様子をご紹介します。
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エストニア・タリン
バルト三国の最北の国、エストニアの首都タリンは、北欧の洗練された雰囲気と絵本のような可愛らしさがミックスされた、独自のムードを持つ街です。見どころは旧市街とその周辺に詰まっており、規模は小さくコンパクトなので、徒歩でもじゅうぶん見てまわれます。
タリン旧市街
タリンの旧市街は古い城壁に囲まれていて、とんがり帽子の塔やオレンジ色の屋根など、絵に描いたような可愛らしい景色が広がっています。人気スポットは「ふとっちょマルガレータ」と呼ばれる塔や、街が見渡せる「コフトウッツァ展望台」などです。
街の治安はいいので、暗くなってから外を歩いても特に問題はありません。夜間は塔がライトアップがされてるので、この景色を見にお散歩してみてはいかがでしょうか。ただひとつ注意点は、タクシーで移動する際はぼったくりがあるようなので、乗車前に料金を確認するといいと思います。これはタリンに限らずどの都市にもいえることなので頭においておきましょう。
- ふとっちょマルガレータ(海洋博物館)
- エストニア / 建造物
- 住所:Pikk 70, Tallinn Estonia地図で見る
- 電話:641−1408
- Web:http://meremuuseum.ee/
- コフトウッツァ展望台
- エストニア / 展望・景観
- 住所:Kohtu Tallin, Tallin Estonia地図で見る
- Web:https://www.visittallinn.ee/eng/visitor/see-do/sig...
ヘルシンキからタリンへの船旅も楽しめる
タリンはフィンランドの首都ヘルシンキから、船で渡ることもできます。タリン〜ヘルシンキ間の所要時間は約2時間半なので、日帰りで訪れる人も多いようです。
また日本からエストニアへの直行便はないのですが、フィンランドは日本から一番近いヨーロッパなので、ヘルシンキ経由で船旅を楽しみながらタリンに向かうのもいいアイデアかもしれません。
- タリン港・Dターミナル
- エストニア / 駅・空港・ターミナル
- 住所:10151 タリン エストニア地図で見る
ラトビア・リガ
バルト三国の真ん中の国、ラトビアの首都リガは、タリンとはひと味違った古く落ち着いた街並みです。見どころは新市街と旧市街、そしてヨーロッパ最大の市場などがあります。
リガ新市街
リガの新市街にはユーゲントシュテール様式で建てられた多くの建築がみられます。新市街といっても近代的なわけではなく、19〜20世紀に建てられた芸術の数々が建ち並んでいます。中世と近代がミックスされた優雅で美しい街並みなので、歩いているだけで楽しめると思います。
- アールヌーヴォー建築群
- ラトビア / 建造物
- 住所:Art Nouveau District地図で見る
リガ旧市街
新市街の隣には旧市街があり、リガ大聖堂や火薬塔(ラトビア戦争博物館)など、リガの見どころが詰まっています。中でも人気なのは市庁舎広場のブラックヘッドハウスで、華やかで美しい建物が目をひきます。
それからリガはドイツのブレーメンと姉妹都市なのだそうで、グリム童話のブレーメンの音楽隊の像が贈られています。この像は聖ペテロ教会の脇にあり、一番下のロバの鼻を撫でながら願い事をすると叶うといわれています。
- ブラックヘッド ハウス
- ラトビア / 建造物
- 住所:Rātslaukums 7, Centra rajons, Rīga, LV-1050,地図で見る
- Web:http://www.melngalvjunams.lv/en
- 聖ペテロ教会
- ラトビア / 社寺・教会 / 教会
- 住所:Skārņu iela 19, Centra rajons, Rīga, LV-1050地図で見る
- 電話:67181943
- Web:http://peterbaznica.riga.lv/en/news/
リガ中央市場
国際バスターミナルの横には大きな市場があり、様々な食料品が売られています。チーズやハチミツなど少しずつでも購入できるので、ちょっとしたショッピングを楽しむことができるでしょう。お土産になりそうなものも売られているので、市場好きの方には外せないスポットです。
- リガ中央市場
- ラトビア / 市場・朝市
- 住所:Nēģu iela 7, Rīga, LV-1050地図で見る
- Web:https://www.rct.lv/en/
リトアニア・ビリニュス
バルト三国最南の国、リトアニアの首都ビリニュス。最北のエストニアは北欧の雰囲気が漂っていますが、リトアニアへ来ると中欧の重圧感のある雰囲気が濃くなってきます。ビリニュスの旧市街はヨーロッパ最大の規模であるため、見ごたえはじゅうぶん期待できるでしょう。
ビリニュス旧市街
旧市街には古い教会などが数多くあり、代表的なのはビリニュス大聖堂と聖アンナ教会です。ビリニュス大聖堂は旧市街の中心となる大聖堂広場に、白く美しい建物と高さ53mの塔が並んでいます。聖アンナ教会のは赤レンガ造りで、建物正面は33種類のレンガを使用されている大変美しい教会です。
ビリニュス駅のホーム
ビリニュスの見どころのほとんどは旧市街にありますが、実はビリニュス駅のホームにも、知る人ぞ知るナゾの見どころが存在します。駅のホームに巨大なおじさんが立っていて、しかもなかなか粋な雰囲気です。なぜこれがあるのかはわかりませんが、密かな人気スポットとなっています。