写真：Emily世界初の総二階建ての旅客機として2005年に初飛行をして以来、世界中で多くの人を運んでいる、エアバス社のA380。このA380の組み立て工場がフランス・トゥールーズにあり、見学ツアーも行われています。大きな機体を目の前に見られるのは、航空ファンでなくとも、大興奮間違いなし！
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エアバス社見学ツアーとは
ボーイング社と並んで、世界の二大飛行機メーカーのひとつであるエアバス社。その本社がフランス・トゥールーズにあります。本社では、世界各地で作られた部品を使って機体を組み立てていく様子が見学できる、見学ツアーが行われてます。
ツアーの種類
エアバス社の見学ツアーは、全部で3種類あります。
●AIRBUS DISCOVERY TOUR
世界で唯一の総二階建て旅客機A380について、デザインの段階から、実際に商業用航空機として世界を駆け巡るまでの裏側を知ることができるツアー。
●PANORAMIC TOUR
エアバス社の敷地内を、バスに乗ってまわるツアー。本社や、パイロットのためのトレーニング施設、機体を組み立てる場所などを見学することができます。
●GREEN TOUR
飛行機は、実は環境に優しい交通機関。エアバス社が、どのようにして環境に優しい航空機を発展させたかを知ることができるツアー。
今回ここで紹介するのは、AIRBUS DISCOVERY TOURです。
ツアーに参加する前からドキドキ、コンコルドがお出迎え
エアバス社見学ツアーの受付は、エアロスコーピアという飛行機に関する博物館の中にあります。
2003年に退役した超音速旅客機「コンコルド」を見ながら、入口を目指します。入口に入る前から大きな機体を目の前にして、ワクワク・ドキドキすること間違いなしです。
写真：Emily
- 写真：Emily
場所案内の看板も、空港で使われるものと同じようなフォントで書かれています。
- 写真：Emily
外に展示されている、実際のコンコルドです。コンコルド独特のシュっとした形がとってもかっこいいですね！(この写真は、エアロスコーピア側から撮影したものです)
入口に入って、ツアーの受付をします
- 写真：Emily受付のあるミュージアム内に入るとLet's visit Airbusのカーペットがお迎え。
ツアーは事前申込制です。インターネットで申し込みをします（申し込みはこちらから）。受付には、指定された集合時間の30分前に行きましょう。代金を支払うとバッジをつけるように指示があり、集合時間まで待つように言われます。
- 写真：Emily
待つ場所には、コーヒーやスナック類の自動販売機があるので、ここで腹ごしらえも可能です。
- 写真：Emily集合場所にはブロックで作られたA380がお迎え。かわいい！
- 写真：Emilyだんだんとツアー参加者が集合してきます。みなさんワクワクしている表情！
エアバスオリジナルグッズも売っているショップが魅力的
受付がある場所にはギフトショップもあるので、ここでツアー開始までの時間を過ごすことも可能です。ショップではA380のキーホルダーはもちろん、モデルプレーンや飛行機に関する書籍もあります。エアロスコーピアオリジナルの文具やTシャツまであります。
- 写真：Emilyショップでは飛行機をモチーフにしたものがたくさん販売されています。（左上）A330neoを初めて作る際に加工された金属の破片が中に入っているキーホルダー（14ユーロ（約1,640円）、（左下）A380モチーフのキーホルダー（3.8ユーロ（約445円））、（右）名刺入れ、表にはAIRBUSの文字入り（16ユーロ（約1,870円））
- 写真：EmilyA380の部品を運ぶための飛行機「ベルーガ」のモデルプレーン（59.90ユーロ、約7,100円）
いざ、ツアーへ！バスに乗って出発
建物内でガイドさんと対面したら、外で待っているツアーバスへ乗り込みます。ツアーバスに乗り込んだらカメラ・携帯電話の使用は不可です。つまり、写真撮影も禁止です！
ツアーは、フランス語・ドイツ語・英語をオンラインでの申し込み時に選びます。残念ながら日本語のツアーはありませんが、ガイドさんの英語はとても分かりやすく、聞き取りやすかったです。
- 写真：Emilyこのバスに乗っていざ、出発。ここからは写真撮影禁止です。
ここトゥールーズ工場では何をしているの？
実は、エアバス社は世界中に工場を持っています。ここトゥールーズの工場では、世界の工場で作られた部品を組み立て、機体を完成させることを担当しています。
バスから降りたところにある建物の中で、まずは世界の各工場が機体のどの部分の製造を担当しているかを説明されます。大きなエレベータを降りると…大きな窓の向こうには、A380が3機も並んでいます。エレベーターを降りた瞬間、ツアー参加者は「おおお」と大歓声。
平日なら実際に組み立てているところが見られる！
筆者が見学したのは土曜日だったので、工場自体はお休み。働いている人もまばらでしたが、平日だと実際に組み立てているところが見られるそうです。
この日は、エミレーツ航空に納入予定の機体が2機、そしてスカイマーク航空に納入予定の機体が1機ありました。
ファーストテストフライトの映像も見られる！
その後、最初に受付をした建物に戻ったら、指令室に模した部屋で、ファーストフライトテストが行われた時の様子を見られます。
ファーストフライトテストの動画だけではなく、色々な計器もスクリーンに映るので、飛行機のエンジンの出力数やスピードなど、色々な数値を見ながら飛行機が飛んでいる様子を見ることができます。
- 写真：Emily「テスト進行中」と書かれた部屋。バスに乗ったツアーが終わった後、この部屋でテストフライトの様子を見ます。
大満足の1時間半
飛行機がどのようにつくられるのかを知ることができたり、緊張のファーストフライトテストの動画を見ることができたり、なによりも、世界最大の旅客機A380を目の前に見ることができたり。飛行機ファンでなくとも、大満足の内容です。
ツアー参加者はアジア人は少なく（この日も、アジアからの参加者は筆者1人だけでした）、心細く感じるかもしれませんが、「飛行機って大きくてすごい」と感じるのは世界共通！みんなでオオー！とかワォ！と言えば、寂しさも感じることはないでしょう。ぜひ参加してみてくださいね。
