福島県二本松市。郡山市の北方約20km、福島県の県庁所在地がある福島市と同じ、中通り地方に位置する市町村です。日本百名山にも数えられ、標高1,728mの高さを誇る安達太良山の玄関口にあたります。そんな二本松市の安達太良山の麓に、美しい自然を感じられるハイキングコースがあるのを、皆様ご存知でしょうか?それが「あだたら渓谷自然遊歩道」です。今回は、そんな安達太良山の自然に気軽に触れられる、あだたら渓谷自然遊歩道の見ドコロについて紹介していきます。
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あだたら渓谷自然遊歩道って?
あだたら渓谷自然遊歩道は、安達太良山の麓・福島県二本松市にあるハイキングコースです。一口に安達太良山の麓と言っても広いですが、安達太良山登山の玄関口であり、冬季はあだたら高原スキー場としても営業を行っている、あだたら山ロープウェイの山麓駅のすぐ近くにある自然遊歩道になります。
このあたりは標高がだいたい950m~1,000mの高さに位置しており、二本松の市域を抜けて、最終的には阿武隈川へと合流する原瀬川の最上流、通称烏川沿いに続く約1kmのハイキングコースです。
例年、春の山開きや秋の紅葉シーズンの土日・祝日には、JR東北本線の二本松駅から途中の岳温泉を経由し、あだたら山ロープウェイの山麓駅がある奥岳まで至るシャトルバスが運行されていますので、公共交通機関を利用しても気軽にアクセスできます。
あだたら渓谷自然遊歩道の見ドコロ!
「魚止滝」や「昇龍の滝」、「平滑の床」など、全長1kmのハイキングコースに様々な見ドコロが点在しているあだたら渓谷自然遊歩道。
遊歩道は所要時間およそ1時間程度で巡回することができ、道中歩き易いような木道や橋などがしっかりと整備されていますので、ハイキングが初心者の方でも安心です。ここでは、あだたら渓谷自然遊歩道の見ドコロを1つ1つ詳しくご紹介していくこととしましょう。
魚止滝
あだたら渓谷自然遊歩道を烏川の下流側から出発した場合に、まず最初に訪れることのできるスポット。あだたら渓谷自然遊歩道の中では一番滝らしい形をしていて、透き通るようなエメラルドブルーの滝壺が大変美しいです。
また水量が豊富な時には、落差およそ10mの魚止滝の隣に、子滝と孫滝が現れるのも大きな特徴の1つとなっています。
昇龍の滝
魚止滝のすぐ上流にある滝です。“昇竜の滝”という名前の通り、蛇行する滝の様子がまるで天へと昇っていく竜の様子と重なります。こちら昇竜の滝は、魚止滝の上部に架かる橋の上から良く見ることができます。
平滑の床
昇竜の滝の脇を抜ける遊歩道をさらに登って行くと、平滑の床へと到着します。先程の2つの滝とは異なり、こちら平滑の床は、滑らかな岩の川底をゆったりと川が流れていくのが非常に特徴的。川の流れが穏やかなので、川面に降りて烏川の美しい清流と気軽に触れ合うには、まさに最適なスポットです。
あだたら山ロープウェイを登った先にある薬師岳の景色もおススメ!
今回のあだたら渓谷自然遊歩道を巡るハイキングの旅は、いかがでしたでしょうか?
片道約30分程度で、安達太良山の自然と気軽に触れ合える、あだたら渓谷自然遊歩道。この遊歩道は途中、安達太良山の山頂へと至る登山道とも接続していますので、装備さえしっかり整っていれば、そのまま安達太良山の山頂を目指すことも可能です。
また、はじめの方でも少し説明しましたが、あだたら渓谷自然遊歩道は、あだたら山ロープウェイの山麓駅にとても近い場所に位置していますので、時間に余裕があれば、あだたら山ロープウェイに乗車して、山頂方面を目指してみると良いでしょう。
こちらは先程の登山道とは異なり、たいそうな登山装備がなくても山頂駅から5分くらい歩いたトコロに景色の良い「薬師岳パノラマパーク」という展望台がありますので、そちらから眺める安達太良山の雄大な山並みもおススメです!
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- 住所:福島県二本松市永田地図で見る