秋の空を彩るバルーンフェスティバルが、福島県会津地方の北部、喜多方市で開催されます。バルーンフェスティバルは、全国各地で行われていますが、喜多方市のフェスティバルは、結構ねらい目です。激混みすることもなく、熱気球を間近で見られて、のんびり、ゆったり過ごせます。また、空に浮いたら風まかせの熱気球に、競技種目があることをご存知ですか?空の上の熱い戦いを知ると、熱気球の観方も変わってくるかもしれません。もちろん、難しいことを考えず、ただぼ~っと空を見上げているだけでも幸せです。
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熱気球の競技とは?
熱気球の競技とは、一般的なスポーツのように速さを競うのではなく、一定の時間内で、「いかに正確にゴールに近づけるか」や、「上空からターゲットへのマーカー投下の正確さ」を競うものだそうです。競技の種類は数種類あるようですが、会津塩川バルーンフェスティバルでは、その中の2種類を予定していて、どちらの競技になるかは、その日の天候によって決定されます。では、その2種類の競技について簡単に説明しましょう。
ヘア・アンド・ハウンド(Hare And Hound)
別名「うさぎ狩り」とも言われます。ヘア気球(うさぎの役目をした気球)が飛び立ち、15分から30分後に競技気球(ハウンズ気球)が離陸し、先に飛んだヘア気球を追いかけます。ヘア気球は30分から1時間ぐらい逃げ回りながら飛行し、着陸した場所にターゲット(ゴール)を展開します。追いかけてきた競技気球がマーカー(砂袋)を投下します。ターゲットとマーカーの距離が近いほど高得点となり、総合得点を競い合うのです。
ミニマム・ディスタンス( Minimum Distance)
この競技は、パイロットは一定時間(例えば30分や45分など)飛行後、マーカー(砂袋)を投下します。こちらも、マーカー(砂袋)の投下地点と離陸地内に設定されたターゲット(ゴール)との距離が最も近い競技者が高得点になります。
どちらの競技も、いかに空中で動かないか、もしくは、いかにして離陸地に戻って来るかが見所だそうです。空に浮かんでからは、風まかせになる熱気球が、どれだけ風をうまく捕まえられるかが、ポイントになるようですね。
スタート前から見ごたえ満点!
喜多方市の競技フライトは、午前6時30分から。熱気球は、どこでも朝早いのが特徴ですね。その理由は、太陽がでてくると上昇気流がおこり、風が吹き始めるので、早朝の風が安定している時間に飛行するためです。
可能なら、少し早めに現地に到着してみましょう。フライト開始の1時間前ぐらいから、空の色が刻々と変わります。そんな中、出場選手たちが着々と準備する様子を見られます。
バーナーが点火され、朝陽が差し込んできた空に、しぼんでいた気球が次々とふくらんでいく様子は、命を吹き込まれているかのような光景で、それを見守る観客も期待に胸が膨らみます。
ひたすら、空を見上げて……
澄み渡った空に、ふわふわと浮かぶ色とりどりのバルーンが、行きつ戻りつ、頭上を通過したり、選手が手を振ってくれたり、間近で見られるからこその迫力を感じます。
雲の流れやバルーンの並び方、光の加減で空の表情が次々と変わるので、どんなに見上げていても、飽きることがありません。
空の上では、熱い戦いが繰り広げられますが、地上ではバルーンを眺めて、ただただうっとりです。
チャレンジ!体験搭乗!
せっかく早起きしたのだから、体験搭乗の列に並んでみましょう。先着100名限定で係留飛行に搭乗できます。
係留なので、移動はしませんが、地上20mまで浮かび上がるので、貴重な熱気球体験です。喜多方の広々とした里山風景を空から眺めるのも爽快です。降りるころには、熱気球ファンになってしまうかも?
・定員:両日先着100名限定
・協力金:未就学児無料、小学生まで500円、中学生以上1000円
※気象条件等により実施できない場合もあり。
ワンポイントアドバイス
早朝は気温が低く冷え込むことが予想されるので、温かい服装で出かけましょう。石段に座るようになるので、厚手の敷物があると良いかもしれません。簡易トイレが設置されており、お店も数軒出ています。
会津塩川バルーンフェスティバルの概要
開催場所
福島県喜多方市塩川町「日橋川緑地公園自由広場」
開催期間
※年によって変動。例年10月開催。
※気象条件等により延期、中止となる場合あり。
開催時間
午前6時30分 ~ 午前9時
入場料
無料
アクセス方法
・電車の場合:JR塩川駅より徒歩20分
・車の場合:磐越道会津若松ICから国道121号経由10km
駐車場
300台 無料
- 会津塩川バルーンフェスティバル
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- 住所:福島県喜多方市塩川町 日橋川緑地公園自由広場地図で見る
- 電話:0241-27-2111(喜多方市塩川総合支所)