「御香宮神社(ごこうぐうじんじゃ)」は京都府京都市伏見区にある神社です。拝殿の彫刻が非常に美しく、境内には名水百選にも選出された「御香水(ごこうすい)」という水が湧き出しています。
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御香宮神社の基礎知識
「御香宮神社」は京都府京都市伏見区にある神社で、伏見地区の産土神(うぶすなかみ)とされています。御祭神は「神功皇后(じんぐうこうごう)」で、拝殿や本殿のきらびやかな彫刻と名水百選に選ばれた「御香水」が参拝者を集めています。
伏見城を築城した豊臣秀吉によって、伏見城の城内に移され鬼門の守護神として信仰されたのち、徳川家康によってもともとの場所に戻されたというちょっと面白い歴史を持つ神社です。
神功皇后とは
第14代仲哀(ちゅうあい)天皇の皇后とされる女性です。百済・新羅・高句麗の三国を平定した「三韓征伐」の中心人物と言われています。
産土神とは
神道において、産まれの土地の守護神とされています。その土地に生まれた人を一生守ると言われている神様です。厳密には氏神とは別になりますが、最近では混同されて一律に呼ばれることが多くなってきました。
御香宮神社の魅力
公共交通機関でアクセスしやすい
神社のある伏見区は京都の中心地からは少し離れていますが、地下鉄烏丸線直通の近鉄・鴨川沿いを通り、大阪へ繋がる京阪線・お馴染みJR線と利用できる公共交通機関が豊富です。京都へ向かう道中や帰り道に立ち寄ることもできますよ!
近鉄「桃山御陵前駅」より 徒歩5分
京阪「伏見桃山駅」より 徒歩7分
JR奈良線「桃山駅」より 徒歩7分
近鉄・京都市営地下鉄烏丸線「竹田駅」より 京都市営バスで「御香宮前」まで15分
コンテンツが豊富
境内には名水百選に選ばれた「御香水」、拝殿や本殿の豪華な彫刻をはじめとして見どころがたくさんあります。信仰だけでなく、他の面でも楽しませてくれるのが嬉しい神社です。
御香宮神社の見どころ
大鳥居
近鉄「桃山御陵前駅」から御香宮神社を経て伏見城跡に続く大手筋通りにそびえ立っている大鳥居です。道路の車線部分に堂々と立っている姿は壮観です。
表門
大手筋通りから境内に入るためにくぐる門です。もともとは伏見城の大手門で、伏見城で生まれた徳川頼房によって寄進されました。
拝殿
きらびやかな彫刻が施された拝殿です。神社ではあまり見かけることのない青系に装飾された彫刻はどこか異国的な雰囲気を漂わせます。
正面だけでなく、本殿もまとめてぐるっと一周してみることをオススメします!
御香水
名水百選に選ばれた湧水です。伏流水・名水で有名な伏見らしい名所で、ボトルなどで持ち帰る地元民の姿も見受けられます。平安時代初期に湧き出た名水で、当時その湧水を飲むとたちどころに病気や疾患が治った言われていることから、ご利益があるともされています。
摂社
稲荷社や弁天社・松尾社などの摂社が境内に鎮座しています。池の中央に祠があったり、個性的な摂社もありますので一見の価値ありです!
絵馬堂
奉納された絵馬を掲げておく建物です。北野天満宮や八坂神社にも同様のものがあります。日本独自の「算額」という数式が書かれた少し変わった絵馬が掲げられている注目のスポットです。
能舞台
600年以上続くとされる「御香宮神能(ごこうのみやしんのう)」が行われる舞台です。
桃山天満宮
御香宮神社の境内にある神社で、菅原道真を御祭神としています。こちらの境内には竹田街道の車石が残っており、この地の歴史の深さを思わせます。
まとめ
京都市伏見区「御香宮神社」はいかがでしたか?見どころも豊富で、参拝客を飽きさせない神社です。京都伏見へ観光される際は、ぜひ訪問をご検討ください!