京都一、着物の似合う街である祇園。ここには伝統的な日本建築の建物が並び、舞妓さんが歌や踊りをお稽古する歌舞練場が何軒もあります。伝統が生きる街、祇園に2017年6月にオープンした美術館「京都フォーエバー現代ミュージアム」があります。こちらの特徴は、有形文化財の建物を現代アート展示の場として活用しているところです。祇園に突如現れたアート空間について紹介します。
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フォーエバー現代ミュージアムについて
フォーエバー現代美術館 祇園・京都のコンセプトは、伝統と現代文化の融合です。美術館として使われている建物にも特徴があります。祇園甲部歌舞練場の中にある、「八坂倶楽部」といわれる有形文化財である建物を美術品展示の場所として利用しています。
伝統を感じる建物内
畳敷きの和室でアート鑑賞
伝統家屋を利用しているため、作品が展示されている部屋は和室です。床は畳敷きのため、靴を脱いでリラックスした状態で鑑賞ができます。通常の美術館のように立ったまま鑑賞してもいいですし、畳に座ってじっくりと作品と向き合うのもいいと思います。床の間を立体作品展示の場所として利用するなど、建物の空間の使い方もユニークです。
順路の途中にある縁側
建物の敷地内には季節を感じることができる庭園があります。
庭園を眺めることのできる縁側も設置されています。縁側には座りごこちのよい座布団が用意され、座禅の組み方も日本語・英語とイラスト付きの説明でわかりやすく紹介されています。鑑賞の途中に座禅で頭の筋肉をゆるめると、今までとは違った視点からアート鑑賞ができるかもしれません。
現代美術の展示
京都フォーエバー現代ミュージアムには、国内外の現代美術作品が収蔵されています。コレクションの約6割を、水玉カボチャの作品で有名な現代美術家である草間彌生氏の作品が占めています。
2018年8月現在、開館1周年を記念して草間氏の特別展が開催されています。初期の作品から最近の作品までの展示がありますので、創作の変遷を感じることができるのではないでしょうか。草間氏の代表作、水玉のカボチャの作品も多く揃っています。
美術館では珍しい、写真撮影がOKな作品やオブジェもあります。浮世絵師とコラボレーションした、富士山がテーマとなった作品も目玉の1つです。この美術館のコンセプトでもある伝統と現代アートの融合を感じてみてはいかがでしょうか。
カフェやショップ
美術鑑賞でココロを満たした後はカフェでお腹を満たしませんか。水玉をモチーフにしたスイーツなどカラフルでフォトジェニックなメニューがそろっています。
また、水玉かぼちゃのグッズを多く扱うミュージアムショップは見ているだけでも楽しいと思います。
おわりに
草間彌生氏の特別展は2019年2月28日まで行われます。
伝統文化と現代美術が創り上げるアートは、きっとココロの刺激となることと思います。
- 【閉館】フォーエバー現代美術館 祇園・京都
- 東山・祇園
- 住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-2地図で見る
- 電話:075-532-0270
- Web:http://www.fmoca.jp/