「養源院(ようげんいん)」は京都府京都市東山区にある寺院です。本堂は豊臣秀吉が築城した伏見城の殿舎を移築したもので、伏見城の戦いで自害した兵の血の跡が残る「血天井」が有名です。
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養源院とは
「養源院」は京都府京都市東山区にある寺院です。本堂は豊臣秀吉が築城した伏見城の殿舎を移築してきたもので、見どころとしては自害した兵の血の跡が残る「血天井」、俵屋宗達の描いた襖絵と杉戸絵などが挙げられます。
「血天井」とは
1600年に行われた、豊臣vs徳川の伏見城の戦いで自害した豊臣側の兵の血の跡が残っている天井です。現在は天井になっていますが、血の跡が残っている板はもともと伏見城の床だったもので、天井まで血が噴き出してそれが残っているというわけではありません。
注目すべき点は、もともと豊臣側の菩提寺として創建された養源院が落雷で焼失した際、伏見城の殿舎を移築してきて復興を行ったのは、戦で豊臣側を敗った徳川側の人間だったという点です。つまり、血痕の残った床板を天井に貼ったのも徳川サイド。そういった点からもこの「養源院」は、戦いで命を落とした兵に対する供養の寺と言えるでしょう。
※血天井を見学できる院内部は、撮影禁止となっています。
養源院の魅力
丁寧な解説と独特の見どころ
養源院では拝観料を払うとお寺の住職さんが直接見どころの解説をしてくれます。「血天井」や「俵屋宗達の襖絵」はもちろん、歴史的なことや背景まで解説してくれるのでとてもありがたいです。また、昔の武将の血が付いている天井という、どこか物騒で不気味な見どころもやはり特徴的と言えます。
混雑しておらず静かな境内
目的を持っていくと非常に面白い寺院なのですが、他にも観光名所がある京都ではどうしてもメジャースポットに人が流れますので、境内は非常に静かな雰囲気です。参道も程よく陽が差して気持ちよく、苔も美しいのでゆっくりと参拝を楽しめるでしょう。
周辺の観光スポットも豊富
徒歩30秒のところには千手観音像が有名な「三十三間堂」、道路を渡った向こうには「京都国立博物館」や「豊国神社」があります。他の観光地を見に来たついでに立ち寄れるのも嬉しいところです。
三十三間堂 養源院から … 徒歩 30秒
京都国立博物館 養源院から … 徒歩 3分
豊国神社 養源院から … 徒歩 7分
- 三十三間堂
- 東山・祇園 / 観光名所 / 一人旅 / 寺
- 住所:京都府京都市東山区三十三間堂廻リ657地図で見る
- 電話:075-561-0467
- Web:http://sanjusangendo.jp/
- 京都国立博物館
- 東山・祇園 / 一人旅 / 博物館 / 観光名所 / 歴史博物館
- 住所:京都市東山区茶屋町527地図で見る
- 電話:075-525-2473
- Web:http://www.kyohaku.go.jp/jp/
季節によって美しく彩られる参道
養源院の境内では、春には枝垂れ桜を、秋には紅葉を見ることが出来ます。新緑の季節も緑が綺麗でオススメですが、特に春秋は美しくオススメです!
拝観案内
- 拝観時間 9:00~16:00
- 拝観料 大人 / 500円 小人 / 300円
アクセス
- 京阪電車 「七条駅」 から 徒歩7分
- 「京都駅」 から バス10分(最寄りバス停「博物館三十三間堂前」「東山七条」)
まとめ
「養源院」いかがでしたか?京都の観光名所の中でも、歴史的な背景がかなり色濃く出ている寺院です。コンパクトな寺院ですが見どころもあり、京都玄人の方にもオススメできるような観光スポットです。周辺にも観光スポットが豊富で訪れやすいので、是非一度訪れてみてくださいね!