太陽の光が眩しく反射する東京湾の上を、大きな吊り橋が一本線を引くように架かります。港区芝浦エリアとお台場や有明がある台場エリアを結ぶレインボーブリッジは、交通網として重要な役割を担うほか、東京を象徴する風景の一つでもあります。しかし、余り知られていないのが橋にある遊歩道の存在。この遊歩道は、営業時間内でしたら無料で散策することができるのです。そこで、ここではレインボーブリッジの遊歩道の楽しみ方や、オススメの散策コースをご紹介します。
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レインボーブリッジの遊歩道(レインボープロムナード)
レインボーブリッジの遊歩道は橋の両外側にあり、サウスルート(南側遊歩道)とノースルート(北側遊歩道)に分かれています。その中間、つまり橋の真ん中にはモノレールのゆりかもめが走り、その両脇を臨港道路湾岸青海線が通ります。そして、上層には首都高速11号台場線を通る車が走ります。足元に広がる 東京湾を遊覧船や屋台船などが行き来し、空にはカモメや鵜が羽ばたく姿や、遊覧ヘリコプターなども見ることができます。
傍を大型車が走り抜けるときには少し揺れを感じますが、レインボーブリッジが大きな吊り橋であることを体感できます。遊歩道の幅は広く柵の高さもあるので、日中や夕方、また四季折々の魅力を楽しみながら、安心して散策することができます。
橋の長さは約800メートルですが、両側の入口から橋までのアプローチを含めると、1.7キロメートルあります。歩く時間は、約30分程度です。
サウスルート(南側遊歩道)とノースルート(北側遊歩道)
サウスルートは臨海副都心に面しており、お台場のビーチやフジテレビなどが見えます。昼は、波が打ち寄せるお台場海浜公園の砂浜、台場公園の周囲の澄んだ海、ウィンドサーフィンや日光浴を楽しむ人、太陽の光が反射するフジテレビ、そして夜はライトアップされた観覧車や海に浮かぶ屋形船などを見ることができます。
反対側のノースルートは都心や晴海に面し、高層ビル群やその合間に立つ東京タワーとスカイツリーなどが見えます。昼は、眼下に広がる真っ青な海に行き交う船、目前には様々な形をした高層ビルが並び、夜にはそれらに灯ったライトが幻想的に浮かびます。
両方の遊歩道の途中にはベンチがあり、休憩や写真撮影ができます。ゆっくり座りながら、夕日を眺めるのも良いですね。橋の途中でルートを変えることはできませんが、台場側に近いアプローチの途中に反対側のルートにつながる通路があります。
おすすめの散策コース
営業時間内でしたら、片道でも往復でも思う存分散策することができます。また、遊歩道の入口や出口の周辺も気になるところ。散策前の腹ごしらえや、散策後の休憩に寄れるオススメの場所も合わせてご紹介します。それでは、今回は芝浦側からスタートしましょう!
レインボーブリッジを眺めながら、まずは芝浦でブランチ♪
芝浦側の遊歩道入口は、芝浦ふ頭駅から徒歩5分ほどのところにあります。周辺には会社の事業所や倉庫などが多くあり、特に平日のランチやブランチをいただく場所には不自由しません。また、高層マンションなどの住居スペースも混在しているので、日曜日や祝日に営業しているお店もあります。
筆者のオススメは、低層階ながらレインボーブリッジや東京湾を一望できるレストラン「Share Park Café and Dining」。白が基調の店内のインテリアと、大きな窓の外に見える青い空と海のコントラストが素敵なお店です。食事の量も多めなので、散策前の腹ごしらえにピッタリです。
- 【閉店】シェアパークカフェ&ダイニング
- 浜松町・田町
- 住所:東京都港区海岸3-9-32 オンワードベイパークビルディング2階地図で見る
- 電話:03-3453-2015
- Web:http://cafe-dining.jp/
いざ、遊歩道へ!まずはノースルートから散策してみよう
芝浦側からレインボーブリッジを望むと、ぐるりと大きな円をかいて橋につながるルートが見えます。そのルートと橋のつなぎ目の下辺りに、遊歩道の入口があります。入口の前には営業時間などを掲示する案内板がありますので、まずは当日の遊歩道の開放時間などを確認します。
入口から入るとお手洗いがあります。遊歩道の途中にはお手洗いはありませんので、こちらで済ませておきましょう。案内に従い、ノースルートの入口がある7階までエレベーターで上がります。さあ、あとは扉を抜けて進むのみ!遊歩道に降り立った時には、その迫力に思わず歓声が上がります。帽子など飛びそうなものをしっかりと押さえて、レインボープロムナードを進んで行きましょう。
そろそろ台場に近づいたところで、サウスルートに行ってみよう
台場側に近づいた頃に、反対側のサウスルートに抜ける通路があります。数段の階段を下りてまた上ると・・目の前にはお台場の景色が広がります。ここから芝浦方面へと戻りつつ、サウスルートからの景色を楽しむのも良いでしょう。
沈む夕日を眺めながら、ベンチで休憩
気がつけば空には赤みがさし始め、夕焼けが近づいてきました。橋から見える夕日は、サウスルートとノースルートのどちらも素敵で見応えがあります。気に入った場所のベンチで、一息入れましょう。刻一刻と変わる空を眺めながら、沈む太陽を見送ります。
ライトが灯る橋を背に、お台場へ
橋を渡りきり、お台場海浜公園に沿って通る道をフジテレビ方面に向かって進みます。日が落ちてくると、公園の木々の間から見えるレインボーブリッジには、小さなライトが灯りはじめます。
遊歩道の出口から10分ほど歩くと、今回のゴール地点である、ゆりかもめの「お台場海浜公園駅」に到着です。休憩ついでに一杯飲みたい気分の方、小腹が減った方は、駅の近くにあるショッピングモール「デックス東京ビーチ」のレストランやカフェに寄り、食事と一緒に夜景のレインボーブリッジを堪能するのはいかがでしょうか。
また、ゆりかもめの数駅先にある「テレコムセンター駅」から徒歩2分の場所に、「東京お台場 大江戸温泉物語」があります。散策の疲れと、海風に当たって冷えた体を温泉で癒し、お台場を満喫するのも良いですね。