「英語」という言語は、地域によって発音やつづりなど様々に変化しますが、英語が主要公用語となっているアイルランドでも独特の表現や言い回しが存在します。今回は、アイルランドに旅をするならぜひ知っておきたいアイルランド英語を厳選して10個ご紹介します。
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アイルランド英語とは?
アイルランドには、英語と共にもう一つの公用語であるアイルランド語というものも存在しており、特にイギリス英語に近いものや、アイルランド語から派生した言葉などから、独特のアイルランド英語を形づくっています。
それでは、アイルランドに旅をするならぜひ知っておきたいアイルランド英語の言い回し表現・単語をご紹介していきます。
1. pub (パブ):居酒屋バー
英語圏では、お酒が飲める居酒屋、バーを「bar」(バー)と呼ぶことが一般的です。しかし、アイルランドではpub(パブ)と言います。パブでは、お酒が飲める他、本格的な料理を提供しているところも。
お酒を飲むことだけが目的ではなく、どんな小さな街にさえあるパブは、人が集うコミュニケーションの場です。アイルランド人は、子供のころからお年寄りになっても老若男女問わずパブに集まります。
何軒かのパブをハシゴする「pub crawl」(パブ クロール)もやってみたいですね。
ちなみに一昔前までは女性がパブに入ることが主流ではなかった名残で、アイルランドのパブの店内には衝立(パーテーション)が設置されるなど、ちょっとした個室スペースになっている「snug」(スナッグ)があります。
今ではパブは男女問わず訪れる身近な存在になっているので、snugは誰でも使用できます。ゆっくりと飲みたい、雰囲気を楽しみたい、という場合にはぴったりな空間です。
2. Sláinte!(スローンチャ):乾杯
アイルランドで乾杯をするときの掛け声は、Sláinte!(スローンチャ)です。アイルランド語の「健康」という意味から派生していて、アイルランドのパブに行くと、スローンチャと言って乾杯している人も珍しくないでしょう。
アイルランドの人たちは一般的にとても人懐こいので、パブで飲んでいると話しかけられたりすることもあります。そのときには、見ず知らずの人でも一緒に会話を楽しみ、「スローンチャ!」ができるといいですね。
3. craic(クラック):楽しいこと、楽しい時間
アイルランド英語で、相手にその日の調子や最近どうしているか聞くときに、「How are you?」と聞くことはあまりありません。その代わりにアイルランド語の「楽しいこと、楽しい時間」を意味するcraic(クラック)を用いて、独特の表現で尋ねます。
この表現を使えば、アイルランド人とのコミュニケーションも円滑に始まりますよ。
4. Garda/Gardi(ガーダ/ガーディー):警察
同じくアイルランド語から派生した単語として、「警察」を表す言葉があります。それがGarda(ガーダ/単数形)とGardi(ガーディー/複数形)です。
Gardaはアイルランド語のGarda Siochana 「平和を守る守護者」という言葉に由来します。アイルランド人の会話や新聞では警察を「Police」と言わずに「Garda」や「Gardi」という言葉を使い、警察車両にもPoliceという文字は見当たりません。
5. chips(チップス):フライドポテト
アイルランドのパブやレストランで人気のフライドポテト。アイルランドでは、それをchips(チップス)と言います。アイルランドの主食はジャガイモで、肉、魚、野菜料理問わず幅広くジャガイモが付け合わせとなります。
アイルランドやイギリスのパブ料理で有名なのが「Fish & Chips」(フィッシュ&チップス)ですが、付け合わせにポテトチップスが添えられるのではなく魚のフライにやはりフライドポテトですよね。ジャガイモに関しては調理法やメニューによって、異なる種類を選んで料理するほどのこだわりを持つ人もいます。
因みに、ポテトチップスはアイルランド英語ではcrisps(クリスプス)と言います。