アイルランドの最高学府「トリニティ・カレッジ」。創設400年を越える由緒ある大学でありながら、観光客向けに広く開放されており、威厳のある佇まいが多くの人を魅了しています。今回はトリニティ・カレッジに行ったら見るべき観光スポットと、留学気分を味わえる秘密のスポットを共にご紹介します!
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トリニティ・カレッジとは?
アイルランドの最古の大学、1592年にエリザベス1世によって創設されたトリニティ・カレッジ。イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学と並んで、英語圏最古の7大学のうちの一つと言われています。ダブリン市街地の心臓部に位置し、キャンパスの大きさはディズニーランドの3分の1程度のコンパクトな総合大学です。
石造りの重厚な建物で囲まれていて、中庭にはテニスコートや芝生の広がるラグビーピッチもあり、「都心」にありながら緑が溢れるオアシスのような場所となっています。
8世紀のアイルランドを感じられる聖書の装飾本『ケルズの書』
トリニティ・カレッジの旧図書館は、世界で最も美しい大学図書館の一つとも言われ、建物の1階部分には8世紀に描かれた美しい装飾本が展示されています。それは、新約聖書の写本『ケルズの書』(Book of Kells)です。
大きさは縦33cm、横24.13cmで全部で340ページあり、3人の僧侶によって礼拝で使う聖書として美しい装飾が施されたと言われています。トリニティ・カレッジの旧図書館では、4つの新約聖書(マルコ、ルカ、ヨハネ、マタイ伝)のうち、2つをそれぞれ見開き1ページずつ約3か月ごとに展示しています。
写本に出てくる動物や人、ケルト模様や文字は、鉱物を使って、赤、白、青、だいだい色、緑、ライトブルー・・・と色がつけられており、8世紀のものとは思えないほど鮮やかな色を放っています。
ただし、『ケルズの書』が展示されている図書館内のエリアは写真撮影が禁止なので、残念ながら『ケルズの書』を写真ではお見せすることができません。実物を見たい方は、ぜひ現地へ!一見の価値がありますよ。
映画の舞台にもなったロングルーム
『ケルズの書』が展示されている真上、旧図書館の2階にはロングルームと呼ばれる奥行き約65メートル、幅12メートル、高さ14メートルの長部屋があります。トリニティ・カレッジが所蔵する書籍のうち、最も古い20万冊が置かれているため、本の背で埋め尽くされた本棚は趣があります。
映画『スターウォーズ』のシリーズで登場する「ジェダイ・アーカイヴ」はこの旧図書館がモデルになっていると言われているため、見覚えのある方もいるかもしれません。
小腹がすいたら学生食堂「Dining Hall」へ
旧図書館を出ると、向かい側にDining Hallという白い石造りの建物があります。
ここはまるで、映画『ハリーポッター』のホグワーツ魔法魔術学校に出てくるダイニングホールにそっくり!トリニティ・カレッジの学生さんたち向けセルフ・サービスのカフェテリアで、嬉しいことに一般訪問者も飲食OKです。ただ、平日のお昼のみの営業なのでご注意ください!
サラダ、スープから始まりメイン、デザートに至るまで種類豊富なメニューの中から、自由に選んでレジで精算し(メインが8ユーロ前後とまずまずの値段)、18世紀のDining Hallで大きな肖像画を背に、古き良き中世のアイルランドを感じながらのランチ!
ちなみに、Dining Hall以外にも一般訪問客でも利用できるカフェ・食堂が、キャンパス内に計6か所あります。たとえば、Dining Hallの地下にある、Buttery Food Courtという名のフードコート・カフェ。ここでは朝7時30分からサンドイッチやコーヒーを、洞窟の中のようなリラックスした雰囲気の中で楽しむことができます。
夏限定!大学寮で暮らしながら旅をする
普段トリニティ生が住むキャンパス内の学生寮は夏季のみ一般に開放され、1泊100ユーロ未満という、ダブリン市内なのに手ごろな価格で滞在することができます(空室状況確認はこちらから(英語のみ))。
異国での学生気分を味わいながら、暮らすように旅をしたい人にはぜひお勧めです。
客室には無料Wifi、バス・トイレもついています。また、共有スペースにはミニキッチンがあり、ホステル感覚で他の旅行者とも交流することができます。
- トリニティ・カレッジ
- アイルランド / 建造物
- 住所:Trinity College Dublin, the University of Dublin College Green Dublin 2, Ireland地図で見る
- 電話:+353-1-896-1000
- Web:http://www.tcd.ie/