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【北イタリア】車で行こう!アグリ・ツーリズモで巡るピエモンテの小さな村々

取材・写真・文:

フィンランド在住

2018年10月9日更新

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写真:Globe Hopper

日本にも田舎にしかない風景があるように、海外でも車だからこそ行ける場所、体験できることがあります。今回は、イタリアで盛んな”アグリ・ツーリズモ”で、ワインやチーズの美味しい北イタリア・ピエモンテ州の小さな村々を訪れる旅のご提案。海外でレンタカーを借りる際の注意点も合わせてご参考ください!

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イタリアのアグリ・ツーリズモ

イタリアには、認可を得た生産者さんが宿泊施設や飲食店を営業したり、加工食品を販売できるという制度があり、各地の田舎にいわゆる"食べて泊まれる農家やワイナリー”がたくさんあります。

  • 写真:Globe Hopper

「アグリ・ツーリズモ」は、そんな”農家やワイナリーの宿”に滞在しながら休暇を過ごす旅のスタイルです。民宿のようなアットホームな雰囲気の中で滞在先の農家さんのお仕事を体験するようなものから、滞在先をベースに連日山へハイキングに行くようなアクティブなもの、近隣のワイナリーへテイスティングに行ったり、星つきホテルのような洗練された施設で優雅に過ごすものまで、アグリ・ツーリズモのスタイルはさまざま。

いずれの場合も、泊まった宿での朝晩の食事で、その場所でとれる新鮮な食材に出会えたり、小規模生産のためになかなかイタリアの外ではお目にかかれない地ワインを味わえる点が特徴。アグリ・ツーリズモは、イタリアの地域色豊かな食を深掘りしたい旅人さんにぴったりの旅のスタイルです。

北イタリア・ピエモンテのアグリ・ツーリズモ・スポット

アグリ・ツーリズモとは先に紹介したように、農家やワイナリー併設の宿に宿泊する旅のスタイルですが、農業体験などは収穫の時期によってできないこともあります。今回筆者は訪れた時期や時間の都合上、各村のレストランを訪れて、地元の食材を堪能するというスタイルのアグリ・ツーリズモを体験しました。

アグリ・ツーリズモの滞在先はイタリア全土にありますが、今回はミラノから行きやすい北部ピエモンテ州にある小さな村々と、おすすめのレストランをご紹介します。

イタリア料理と言われてイメージするトマトソースのパスタや、薄い生地のピッツァは実は南部イタリアの料理。ピエモンテはアルプス山脈の近くに位置するため、乳製品や仔牛の肉、海から離れていることから保存食として発展したアンチョビ、そのアンチョビを使ったバーニャカウダなどが名産です。

また、米や野菜の栽培が盛んで、四季を通して季節の野菜を味わうことができます。特に秋はヘーゼルナッツの収穫に始まり、トリュフやワイン祭りが行われる季節。珍しい白トリュフも、ピエモンテの名産品です。実りの秋を味わいに、ピエモンテを訪れるのもおすすめです。

以下よりご紹介するスポットは、いずれも英語対応OKでしたので、訪れる際にご参考ください。また紹介するレストランの中には宿を併設しているところもありますので、時期や時間が合えば、ぜひ本格的なアグリ・ツーリズモを体験してみてくださいね。

  • 写真:Globe Hopper小さな栗のようなヘーゼルナッツの実。デザートに使われることが多い。

ワインの村・Barolo(バローロ)と老舗レストラン

イタリアで”王のワイン”と称され、世界的にも高く評価されているバローロ・ワイン。その産地・バローロ村は、びっくりするほどのどかな、ぶどう畑が広がる丘の上にあります。村の中心のワイン博物館や、ワイナリーへの試飲ツアーを通して、バローロ・ワインについて学ぶアグリ・ツーリズモが人気です。

  • 写真:Globe Hopper

バローロ・ワインに使われているのはネッビオーロという黒ぶどうですが、この辺りでは他にもバルベラやドルチェットという赤ワイン用のぶどうが栽培されており、これらのぶどうで作られたワインも、香りやボディがしっかりあって美味しいものが多数。地元の人からすると、栓を開けてすぐ飲むには後者のワインがおすすめだとか。

  • 写真:Globe HopperBuon Padre外観

そんなバローロ村でおすすめしたいのは、創業90年にもなるレストランBuon Padre。こちらは宿泊施設ではありませんが、ピエモンテ出身の人が「これぞ地元の変わらぬ味」と信頼を寄せるお店です。洗練されたお料理と、バローロ村で作られたワインのペアリングを体験することができます。

  • 写真:Globe Hopper自家製のパッケリというパスタ・仔牛のラグーソース 12ユーロ(約1,650円) *2018年7月現在
ブオン・パドレ
イタリア / 洋食・西洋料理
住所:Via delle Viole 30 - Fraz. Vergne - 12060 Barolo (Cn) ITALY地図で見る
電話:+39 0173 56192
Web:http://www.buon-padre.com/index_en.php

古い街並みが美しいLa Morra(ラ・モーラ)村と眺めのいい宿

急な坂道が入り組んだラ・モーラ村は、古い石畳の小道が美しく、散歩が楽しい村。夜のライトアップもムード満点です。

  • 写真:Globe Hopper

ラ・モーラ村にはミシュラン星つきのレストラン、スローフード・ガイド掲載のレストランなど多くの有名店があります。今回筆者が伺ったのはLocanda Fontanezzaで、ワイン畑の眺望が抜群のテラス席があり、宿泊もできるアグリ・ツーリズモ・スポットです。

地元食材として、仔牛やトリュフを使った料理の他、他では見なかったタウナギを使ったお料理もありました。デザートには、旬のフルーツとアーモンド風味のチョコプリンを重ねた地元のデザート「ボネット」もおすすめです。

  • 写真:Globe Hopperボネット(アーモンドの香りをつけたダークチョコプディング)と季節のフルーツ 5ユーロ(690円)*2018年7月現在
ロカンダ・フォンタネッツァ
イタリア / 洋食・西洋料理
住所:road, 4 - 12064 - La Morra地図で見る
電話:+39 0173 50718
Web:http://www.locandafontanazza.it/default.aspx

小さなVerduno (ヴェルドゥーノ)村と自家製ワインの宿

ヴェルドゥーノ村は他の2つの村の比べると、名前の知られていない小さな村。しかしここにも、地元食材を使ったお料理をいただけるアグリ・ツーリズモ・スポットがあります。

  • 写真:Globe Hopper

Ca' Del Reは、ワインの自家醸造を行なっている歴史ある宿。レストランのみの利用も可能ですが、混んでいることが多いので事前予約をして訪れるのが無難です。

ネッビオーロで作るワインは熟成期間が長いため、他のぶどうのワインと比べると地元でも割高ですが、ここではネッビオーロのハウスワインをリーズナブルなお値段でいただくことができます。合わせて、ボリュームたっぷりの地元の生ハムとチーズの盛り合わせをシェアするのがおすすめ。これぞ旅先でしか味わえない贅沢です。

  • 写真:Globe Hopperピエモンテのおつまみセット(左)、地元のハム・チーズの盛り合わせ(右)2〜4人でシェアしてちょうどいい量。
Agriturismo Ca' Del Re
イタリア / その他宿泊施設
住所:Via Umberto I, 14 12060 Verduno (CN) Italy地図で見る
電話:+39 0172 470281
Web:http://www.agriturismocadelre.it/

海外でレンタカーを借りる際の注意点

日本の普通車免許を持っている場合には、事前に日本で国際免許証を取得していくだけで、海外の多くの国で車を運転することができます。AvisEurope CarHertzなどの大手のレンタル会社であれば事前にウェブで予約することもできます。

ヨーロッパでレンタカーを借りる際に、筆者がこれまでに気づいたポイントを以下に共有します。安全で楽しい旅の参考にしていただければと思います。

  • 当日車種がいきなり変更になることがある(料金が変わる場合もあるので確認しましょう)
  • 支払いはウェブサイトで事前に済ませる場合と、ピックアップ当日決済の場合があります
  • マニュアル車が多いので、AT限定免許の人は対応車種があるか要確認!
  • 出発前のダメージチェックが雑なことがあるので、一緒にしっかり確認しましょう
  • お昼休み前の返却の場合、ギリギリにいくと休みに突入していて閉まっている場合があります・・

※記事内のユーロから円への換算は1ユーロ=137円で計算しています

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※この記事は2018年10月9日に公開した情報です。
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