イタリア旅行といえばローマやフィレンツェ、ヴェネツィア、ミラノなど沢山の観光地がありますが、ミラノへ訪れたら日帰り旅行におすすめなレッコという街があります。イタリアで2番目に大きな湖、コモ湖の周辺にある街の一つで、1日で回れるコンパクトサイズの街。ミラノから電車で1時間なので、気軽にフラッと訪れることができます。街並みも可愛く、カフェやレストランもあります。今回はそんな穴場のレッコについてご紹介します。
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レッコってどんな街?アクセス方法は?
レッコはコモ湖の末端にある湖の街。「人」のカタチをしているコモ湖ですが、レッコは右下の末端部分です。レッコという街の名前ですが、どういうわけかイタリア語で「私は舐めます」という意味!なぜそんな名前になったのかは不明ですが、レッコは観光客が少ないので混んでいるミラノでの観光にちょっぴり疲れた際、のんびりと街散歩をするのにちょうどいい街なんです。
アクセス方法は?
ミラノから電車で乗り換え無しの1時間で片道4.80ユーロ(約635円)。予約には「Trenitalia(トレニタリア)」というウェブサイトの利用が便利でおすすめです。日本語にも対応しているので語学が心配な方でも簡単に予約・支払いをすることができます。
街に着いたらまず湖へ!
レッコの街は湖のすぐ目の前にあるので、まずは湖と青空の景色を眺めに行ってみてください。向こう岸にあるオレンジ色の街並みに山、船がちらほら停まっているここからのビューはおすすめのフォトスポットです!
コモ湖周辺のそれぞれの街へ発着している船も出ており、以前ご紹介した石畳のお洒落でカラフルな街ベッラージオにも行くことができます。コモ湖周辺の街はどこも絶景で素敵な街並みなので、時間がある方は是非船で周遊することをおすすめします!
湖の前にはあちこちにベンチが並べられており、景色を眺める地元のおじいさんや犬の散歩中に休憩している人など、いろいろな人がのんびりしているスポットです。レッコは観光客の街というよりも、そんなローカルの方が沢山いる街なのでリアルなイタリアの生活をみることができるところも魅力のひとつです。
休憩は老舗のローカルカフェで
メイン広場には10軒以上ものカフェやレストランがありますが、ランチタイムにあたると地元のサラリーマンで混み合っていることが多いので是非小さなローカルカフェで休憩しましょう。
天気がよければ外でコーヒーやランチをするのがイタリア流。BAR CENTRARE(バルチェントラーレ)は広場から少し離れた場所にありますが、いつも地元のお客さんで賑わっています。
中に入ってみるとスイーツがズラリ!甘いもの好きにはたまりません。小さなチョコやクッキーはひとつ1ユーロ(約130円)前後なので、色々な種類をちょっとずつ食べられるのが嬉しいです。
ここで是非食べてほしいのがミニミニパニーノ。ミニチュアサイズのパンに生ハムがサンドされたとてもシンプルなパニーノですが、パンがふわふわしっとり、生ハムはスライスしたてでフレッシュなんです!こちらは1つ1.20ユーロ(約160円)。
- バル チェントラーレ
- イタリア / カフェ・喫茶店
- 住所:Via Roma, 43, 23900 Lecco LC地図で見る
ここだけは訪れたいローカル精肉店
旅先で精肉店?と思うかもしれませんが、これぞイタリア!という雰囲気に出会えるお店があります。
広場からすぐの場所にあるMacelleria Salmeria Rusconi(マチェッレリア サルメリア ルスコーニ)は、1860年から続く家族経営の精肉店。現在3代目で、レッコでものすごく人気の老舗店です!
鶏、豚、牛、うさぎなどお肉の種類がとっても豊富。生肉を買ったところでホテルでは調理できない…と思われたかと思いますが、お勧めしたいのがBresaola(ブレザオラ)という牛の生ハムのようなお肉。その場でスライスしてくれるので、しっとりと瑞々しく新鮮なものが食べられます。元気に明るく対応してくれるお店の方の雰囲気はイタリアそのもの。
お肉やチーズなどは全て量り売り。フルーツが入っているチーズや、ヤギのチーズなど日本ではあまり見ることがない種類が取り揃っています。生ハムやチーズをちょこちょこ買って、夜ホテルで食べるのも楽しそうです。
自然のもので色付けしたカラフルなパスタやソースもあるので、こちらはお土産にもぴったり。
- マチェッレリア サルメリア ルスコーニ
- イタリア / 食料品・デリ
- 住所:Piazza XX Settembre, 32, 23900 Lecco LC, イタリア地図で見る
- Web:http://www.macelleriarusconi.it/
湖の前で夕日を
地元の人もたそがれに来るくらい美しいレッコの夕日。日中とはまた違う、自然の景色を見ることができます。
この夕暮れ時間もシャッターチャンス。湖の向こう側に沈んでいく夕日を眺めるのは、自然からの癒し度満点です。ミラノではできない、ゆったりと静かな時間に包まれます。何も考えず、ぼーっと夕日を見る時間を満喫してみてください。
おわりに
ミラノから1時間の街、レッコはいかがでしたでしょうか?観光地のような賑やかさはありませんが、リアルなイタリアの暮らしの中に入ることができ、自然もあるのでのんびりするのにぴったりな場所です。ミラノ旅行に行かれる際は、是非日帰りでレッコへ足を運んでみてください。