外国人にとって日本旅行は、他のアジア諸国にくらべ高価です。日本各地を鉄道で旅するとなれば、多額のお金が必要になります。そこで今回は、日本各地を旅しながらお金を節約できる、JRが訪日外国人向けに提供しているジャパン・レール・パスをご紹介(日本に在住している日本人は対象外です)。世界最速の列車として海外からも知られる新幹線を含む、ほぼすべての列車、バス、フェリーで期間中、無制限に利用できますよ。
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ジャパン・レール・パスとは
JRグループ6社が共同して提供するパスで、日本各地を鉄道で旅行するのに最も経済的なきっぷと言われています。日本を短期旅行する外国人旅行者、または、海外在住の日本人が利用できます。
一般的な日本人向けには販売されていないので、少し残念ですが、筆者のように利用資格がなくとも、海外のお友達にジャパンレールパスを紹介して手配してあげると、彼らが日本を訪れるお金と時間を節約する手助けができます。さらに海外では、新幹線は珍しいものなので、新幹線を安く乗れることに、お友達はとっても喜んでくれますよ。
ジャパン・レール・パスの値段
はじめに心に留めておくべきことは、日本での滞在時間と制限時間、日本にどれくらい滞在するか、どこに旅行するかです。多くの場所を旅行する場合は、JRパスが最適な選択肢の1つになります。
1週間滞在する場合は、1週間のパスを購入できますが、滞在に応じて2週間、最大で3週間のパスも購入できます。以下は、ジャパンレールパスの価格です。
・14日間券 グリーン車用:大人 ¥64,120 ・こども¥32,060 /普通車用:大人¥47,250 ・こども¥23,620
・21日間券 グリーン車用:大人 ¥83,390・こども ¥41,690/普通車用:大人 ¥60,450・こども ¥30,220
パスには、「普通車」と「グリーン車」の2つのタイプがあります。「普通車」は一般的なシート、「グリーン車」は豪華なゆったりシートといった感じです。飛行機でのファーストクラスやビジネスクラスといったほどのサービスはありません。
「グリーン車」のパスを持っている場合は、普通車またはグリーン車の双方を利用できますが、「普通車」のパスを持つ場合は、普通車のみ使用でき、グリーン車を使用する場合は追加料金を払うことで、その都度利用することができます。
グリーン車のパスの場合、JR列車の一部は寝台列車も利用できます。
ジャパン・レール・パスの利用資格
日本に訪れる外国人観光客が対象です。厳密にいうと外国から「短期滞在」の入国資格により、観光を目的に日本を訪れる外国人旅行者が対象となっています。また海外在住の日本人も諸条件を満たした人なら利用できます。
短期滞在の外国人旅行者
日本に旅行で訪れる外国人観光客は、「短期滞在」の在留資格によって、観光目的で15日〜90日間の滞在が許可されます。日本の空港に到着し、観光目的での滞在を希望すると、入国管理官がパスポートに一時訪問者として短期滞在の「スタンプ/シール」を押します。
ジャパン・レール・パスは、パスポートにこのスタンプ/シールを押された人だけが利用できます。「研修」「興行」「再入国」などの資格で入国した場合には対象となりません。
自動化ゲートを利用する場合には、スタンプがパスポートに押されないため、有人ゲートを利用するか、係員に別途スタンプ/シールをもらう必要があります。
また90日を超えて滞在し、学生、パートナー、仕事、または長期滞在として入国する場合、入国審査官は一時的な訪問者としてパスポートにスタンプを押さないため、ジャパン・レール・パスを取得できません。
日本人の取得資格者
外国人旅行者向けのパスですが、日本人も諸条件を満たして利用できます。
対象者は、10年連続して外国に住んでいる日本人で、過去10年間、海外で生活していたことを証明する公式の書類が必要になります。住んでいる国の日本大使館を訪問し、「在留届の写し」または「在留証明」をもらい申請してください。詳しい詳細はこちらから確認できます。