ユネスコ無形文化遺産に登録された「春の高山祭」や、浅草がお祭りムード一色に染まる「三社祭」、夜のライトアップも美しい「弘前さくらまつり」など、春の訪れと共に楽しみたい国内のおすすめの春祭り・イベントをご紹介します。
この記事の目次表示
1.春の高山祭(岐阜)
春の「山王祭」と秋の「八幡祭」を総称して「高山祭」と言い、16世紀後半から17世紀が起源とされている歴史あるお祭りです。ユネスコ無形文化遺産に登録された日本三大美祭のひとつで、毎年4月14日と15日に行われる春の「山王祭」は、日枝神社の例祭となります。
国の重要有形民俗文化財に指定されている「祭屋台」は11台曳かれ、伝統衣装を着た数百名を超える祭行列は圧巻。そして14日の夜祭では、100個もの提灯を灯したそれぞれの屋台がゆっくりと町を巡行し、昼間とはまた違った雰囲気になります。高山の漆黒の町並みとのコントラストの美しさは見ものです。
2.葵祭(京都)
葵祭(あおいまつり)は、賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ・下鴨神社)と賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ・上賀茂神社)の例祭で、祇園祭、時代祭と並ぶ京都三大祭のひとつ。今から約1500年前に始まったとされる、京都最古の祭りでもあります。
5月初旬からさまざまな行事(前儀)が行われますが、祭りの見どころは5月15日に行われる「路頭の儀」。京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社までの約8kmもの距離を、平安時代の衣装をまとった人々が牛車とともに練り歩きます。総勢500名を超える行列は、平安絵巻を思わせる優雅さです。
- 葵祭
- 下鴨・北白川・平安神宮 / イベント・祭り
- 住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社ほか地図で見る
- 電話:075-752-7070
- Web:https://ja.kyoto.travel/event/major/aoi/
3.三社祭(東京)
毎年5月の第3金・土・日曜日に行わる浅草神社の例大祭で、山王祭、神田祭とともに「江戸三大祭」のひとつに数えられています。浅草が一年でもっとも活気づくと言われ、お祭り期間中は浅草の町がお祭りムード一色に。
初日には名物の大行列が町を練り歩き、お祭りの始まりを告げます。二日目には「例大祭式典」が斎行され、その後、神社でお祓いを受けるために、浅草氏子44ヶ町の大小約100基の神輿が集合する「町内神輿連合渡御」があります。最終日には、本社神輿が各町を渡御し、日没後に神社境内へ戻る「宮入り」となります。
- 三社祭
- 浅草・上野・谷根千 / イベント・祭り
- 住所:東京都台東区浅草2-3-1 浅草神社地図で見る
- 電話:03-3844-1575
- Web:https://www.asakusajinja.jp/sanjamatsuri/
4.犬山祭(愛知)
毎年4月の第1土曜日・日曜日に開催される、針綱神社の祭礼。江戸時代から続く車山(やま)のお祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
豪華な13輌のすべての車山でからくり人形が演じられ、そして夜には365個の提灯が灯された夜車山が古い町並みを巡行。昼と夜でそれぞれに違った魅力で楽しませてくれます。
5.近江八幡の火祭り(滋賀)
毎年4月14日と15日に、近江八幡市の日牟禮八幡宮で行われるお祭り。4月14日の宵宮祭は松明祭ともよばれ、国の無形民俗文化財に選ばれています。10mあまりの大松明をはじめとする30本以上の松明に火が灯され、夜空に向けて燃え盛る様子は圧巻です。
そして15日の本祭は太鼓祭ともよばれ、各町から大太鼓が宮入りします。太鼓の音は町中に響き渡り、体の芯にまで振動が伝わってくるほどです。
- 近江八幡の火祭り
- 滋賀 / イベント・祭り / 春のおすすめ観光スポット
- 住所:滋賀県近江八幡市宮内町257 日牟禮八幡宮地図で見る
- 電話:0748-32-3151
- Web:http://www.biwako-visitors.jp/event/detail/121
6.弘前さくらまつり(青森)
日本屈指の桜の名所として知られる「弘前公園」。ちょうどゴールデンウィーク頃に満開を迎え、「弘前さくらまつり」が開催されます。
約2,600本もの桜が咲き誇こり、とくにお濠が桜の花びらで埋め尽くされる「花筏」の美しさが、近年SNSを中心に話題。また夜にはライトアップも実施され、幻想的な景色を楽しむことができます。
- 弘前さくらまつり
- 弘前 / イベント・祭り / 春のおすすめ観光スポット / インスタ映え
- 住所:青森県弘前市下白銀町1-1地図で見る
- Web:http://www.hirosakipark.jp/sakura/
7.雛のつるし飾りまつり(静岡)
静岡県の伊豆稲取に伝わる「雛のつるし飾り」は、福岡県柳川の「さげもん」、山形県酒田の「傘福」とならぶ、”日本三大つるし飾り”のひとつ。伊豆稲取では江戸時代から伝わる風習で、昔はお雛様を買える裕福な家庭が少なかったため、母や祖母が女の子の健やかな成長と良縁を願って手作りしたのがはじまりと言われています。
毎年1月中旬〜3月末まで行われる「雛のつるし飾りまつり」では、メイン会場「文化公園・雛の館」で約100対(=約11,000個)のつるし飾りが展示されます。特に入口正面のジャンボつるし飾り(6,409個)は圧巻ですよ!
- 雛のつるし飾りまつり
- 東伊豆 / イベント・祭り / 春のおすすめ観光スポット / インスタ映え
- 住所:静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729 文化公園雛の館ほか地図で見る
- 電話:0557-95-2901(稲取温泉旅館協同組合)
- Web:https://www.town.higashiizu.shizuoka.jp/bg/tourist...