熊本県阿蘇エリアの観光では外せない絶景スポット「鍋ヶ滝」をご紹介します。現地レビューを中心に鍋ヶ滝の成り立ちも解説。周辺(小国町&南小国町)の宿泊、甘味、温泉情報もあわせてご紹介しています。
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鍋ヶ滝の概要
鍋ヶ滝は、高さ約10メートル、幅約20メートル、奥行約13メートルの滝です。滝の裏側を歩くことができることから、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。幅が広く、まるで水のカーテンを見ているような感覚になるのが特徴です。
生茶CMで松嶋菜々子が訪問したことでも有名です。散策時間は1時間程度あれば十分な空間となっています。
平成26年9月23日、「世界のジオパーク」に認定された「阿蘇ジオパーク」にとって重要な場所でもあります。そもそもジオパークとは、地球・台地(Geo)と公園(Park)を組み合わせた言葉で、「地球を学び、丸ごと楽しめる場所」を言います。
なかでも「世界ジオパーク」とは、ユネスコの定める基準に基づき認定されたジオパークのことを指します。2018年現在、世界38か国、140地域にジオパークがあります。日本では9地域が認定されており、そのうちの1地域が「阿蘇ジオパーク」です。
地球をまるっと感じ取ることができる鍋ヶ滝。さっそく以下より現地での散策ポイントをみていきましょう!
【1】滝を外から堪能する
鍋ヶ滝は幅約20メートルと、一般的な滝より幅広く、水のカーテンのような眺めが特徴です。
滝つぼの左右どちらからでも滝を眺めることは可能ですが、右側から眺める場合は、通路と被りますので、なるべく早めに移動しましょう。左側からの見学がゆったりできて、おすすめです。
【2】滝の裏側に入り込む
鍋ヶ滝は別名「裏見の滝」と言われるように、滝の裏側に回ることが可能です。裏に回るとそこは別世界です。具体的には、暗くて、湿り気がものすごいです。しばらく佇んでいただけで、髪の毛や洋服が濡れてきますので、気になる方はご注意ください。
その代わり、なかなか見ることができない絶景が広がっていますので、ぜひ裏側からの眺めを楽しんでみてください。音もダイナミックで、ぜひとも注目して頂きたいポイントです。
この地形がどのようにできたか簡単に解説します。阿蘇エリアのカルデラ(火山のなかにある広くて大きな窪地)は、約9万年前の巨大噴火でつくられました。この噴火により、火砕流(かさいりゅう)が、阿蘇エリアに(鍋ヶ滝にも)降り積もりました。
火砕流は、熱と圧力で固い岩となります。元からあった柔らかい地層のうえに火砕流が積もったため、下部の柔らかい地層のみ水で削られて、現在のような地形が生まれたとされています。
【3】朝日を楽しむ
鍋ヶ滝は午前中に訪問すると、木漏れ日がちょうど滝の上部に差しかかり、美しい風景を望むことができます。
足元が悪いため、お天気が晴れの日を選ぶとなお良いです。日差しが当たると、水の透明感もよく分かります。
【4】滝つぼ前の川を楽しむ
滝の前には川が広がっています。苔むしたごつごつした岩々は必見です。流れは速く、水の音がさわやかに響いています。
ちなみに鍋ヶ滝は筑後川(ちくごがわ)の支流・蓬莱川(ほうらいがわ)の途中にあります。筑後川は阿蘇山を水源として、九州北部を東から西に流れ、有明海に注ぐ九州地方最大の河川です。
筑後川を通称・筑紫次郎と表し、利根川(坂東太郎)、吉野川(四国三郎)とともに、「日本三大暴れ川」と呼ぶのだとか。
【5】空間全体を眺める
鍋ヶ滝には、滝と川をまるごと楽しめる場所が用意されています。川をややくだっていくと、まるでステージのように段々になったスペースが現れます。空間をゆっくりと感じたい方はこちらで休憩していきましょう。
【6】混雑回避のために朝訪問する
鍋ヶ滝周辺は自然が豊かで、人通りも少ないです。ただし鍋ヶ滝周辺のみ車が多く、観光客もどっと増えます。そのため、人が少ない朝の時間帯や午前中の訪問をおすすめします。
特に外国人観光客も多数いらっしゃるので、団体客に出くわす可能性があることも頭にいれておくと良いかもしれません。
- 鍋ヶ滝
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- 住所:熊本県阿蘇郡小国町黒渕地図で見る
- 電話:0967-46-2113(小国町役場)
- Web:https://ogunitown.info/nabegataki/