ドイツ
ドイツ観光
ロマンティック街道には古城や中世の街並

冬に行くなら12月で決まり!クリスマスマーケットで賑わう【ドイツ】

取材・写真・文:

宮城在住
訪問エリア:35ヶ国

2023年6月27日更新

7,123view

お気に入り

12月のドイツは街中がキラキラと輝き、冬の中でも一番ワクワクする月。そんな12月に開催されるクリスマスマーケットは、ドイツ国内各地で楽しむことができるビックイベントです。冬のドイツは暗くなるのが早く、人々が街を行きかう時間が少ないように思われがちですが、寒さを吹き飛ばす街の煌めきを楽しめる12月は旅行をするのにオススメです!クリスマスマーケットならではの楽しみ方やグルメ、お土産にもいいクリスマスグッズを紹介します!

この記事の目次表示

クリスマスマーケット開催期間は?

クリスマスから遡って4週前(11月25日頃)からクリスマスイブまで開催されるのが一般的です。ドイツではこの時期、あらゆる町の広場に可愛らしい屋台が軒を連ねます。各地で特色を生かしたマーケットが開催されているので、この時期はクリスマスマーケットめぐりをする観光客も多いです。今回は、筆者が訪れたいくつかを紹介しましょう。

一度は行きたいクリスマスマーケットがある都市

1. 歴史あるマーケットで有名「ニュルンベルク」

ドイツで最も古いとされるクリスマスマーケットの一つがあるのが、ニュルンベルクです。そのマーケットは「クリストキントレスマルクト(Christkindlesmarkt)」というもので、16世紀半ばに始まったとされています。

メイン会場は旧市街のニュルンベルク中央マーケットで、昔から変わらない雰囲気の屋台が所狭しと並んでいます。ドイツで最も有名なクリスマスマーケットなので、世界中から多くの観光客が訪れます。

クリストキントレスマルクト
ドイツ / 市場・朝市
住所:Hauptmarkt, 90403 Nürnberg, ドイツ地図で見る
Web:http://www.christkindlesmarkt.de/en/

2. 大都市に現れる幻想的なマーケットがある「ベルリン」

世界で一番多くのクリスマスマーケットがある街と言われる首都ベルリン。その数は100以上に昇るそうです。数あるクリスマスマーケット中でも、てっぺんに星をつけたテントがずらりと並んでいる「ジャンダルマンマルクト(Gendarmenmarkt)」が有名です。

  • 写真:dory

こちらは13歳以上の入場料が1ユーロ(約130円)かかりますが、街中とは思えない幻想的な雰囲気を楽しむことができます。

  • 写真:dory

クリスマスマーケットで楽しめるアクティビティ

クリスマスの準備をする大人たちだけでなく、子どもたちもたくさん訪れるのがクリスマスマーケット。多くのアクティビティがあり、家族連れでも楽しめる場所となっています。

1. アイススケート

  • 写真:dory

寒い冬の定番アクティビティといえば、アイススケートです。マーケットを楽しんで冷えた身体を動かして温めることもできますね!

2. メリーゴーランド

  • 写真:dory

マーケットを彩るライトの中には、大きなメリーゴーランドが設置されているところもあります。まるで街中が一瞬で遊園地のようになります。

クリスマスマーケットならではの必食グルメ

クリスマスマーケットで見逃せないのものの一つが、クリスマスマーケットならではの屋台フードです。地域によって特色のあるものもありますが、まずは定番を押さえましょう。

1. グリューワイン(Glühwein)

冬のドイツには欠かせない、ホットでスパイシーなグリューワイン(ホットワイン)。シナモンやクローブといった香辛料と、オレンジピールやレモンなどを加え、砂糖やはちみつで甘みをつけて温めて飲みます。

  • デポジットを含めて5〜6ユーロ(約660〜800円)程度

グリューワインを頼むと、素敵なマグに入れてくれます。このマグカップにはデポジットが含まれていて、飲み終わって返却すれば返金されますし、そのまま持ち帰ることも可能です。

クリスマスマーケットごとにさまざまな柄やデザインのマグがあり、場所によっては屋台で異なることもあるので、コレクターも多いです。お気に入りがあれば、ぜひお土産にしましょう。

2. シュトーレン(stollen)

ドライフルーツとナッツがぎっしり詰まったシュトーレン。大きさなどにもよりますが、15ユーロ(約2,000円)くらいが相場です。

ドレスデンという地域がシュトーレン発祥の地なので、ドレスデンのクリスマスマーケットではとくに伝統的な味を楽しめますし、スーパーなどでも簡単に手に入ります。日持ちするので、お土産にもいいでしょう。

3. ジャーマンソーセージ

地域によって味・色・大きさが異なり、特色も違うので、ソーセージだけを食べ歩きしても面白いです。クリスマスマーケットでも、もちろん各地で様々なソーセージを楽しむことができます。筆者が食べたいくつかをご紹介します。

ニュルンベルガー・ブラートヴルスト(Nürnberger Bratwurst)

ニュルンベルク地方のソーセージ。600年以上も前(14世紀ごろ)にはすでに食べられていたといわれる、歴史の古い伝統グルメです。

  • 2〜3ユーロ(約260〜400円)程度が相場

小さくて細い独特のソーセージで、屋台ではパンに挟んでいただきます。

カリーブルスト(Currywurst)

長いソーセージを一口大にカットし、ケチャップやマヨネーズ、カレー粉がまぶされているソーセージ。トレイに盛り付けられ、爪楊枝で食べるというドイツではポピュラーなソーセージです。

こちらはベルリン発祥のグルメですが、ドイツ国民のソウルフードとも言われるほどの国民食で、専門店もたくさんあります。2〜3ユーロ(約270〜400円)なので、気軽におやつ感覚で食べられるのも魅力です。

4. ゲブラーテネシャンピニオン(Gebratene Champignons)

シャンピニオンは、どんなお祭りでも見かける定番の屋台フードです。

  • 写真:dory3ユーロ(約400円)程度

マッシュルームのソテーに、サワークリームやガーリックソースなどをかけていただきます。ソーセージに飽きたら、美味しいマッシュルームはいかがですか?

5. レープクーヘン(Lebkuchen)

ハートの形のジンジャーブレッドにアイシングが施されたレープクーヘンも、クリスマスならではのものです。

  • 写真:dory安いものだと12ユーロ(約1,600円)くらいから

ニュルンベルクが元祖で、蜂蜜や香辛料、オレンジ・レモンの皮やナッツを使ったクッキーで、スパイシーで少し癖のある味です。部屋に飾ってオーナメントとしても使えるので、お土産にもオススメです。

お土産にもいい!クリスマスマーケットならではのグッズ

1. クリスマスオーナメント

もともとはクリスマスの準備をするためのマーケット。自宅のツリーを飾り付けるオーナメントもたくさん売られています。

  • 写真:dory

定番の星やハートなどの他にも、こうした国旗のオーナメントであったり、キャラクターのオーナメントもたくさん揃えられています。

2. くるみ割り人形

クリスマスツリーに金紙を包んだ胡桃を飾る習慣があることから、くるみ割り人形はクリスマスの代表的な装飾品です。マーケット内でたくさん見かけることができます。

  • 写真:dory

また、ニュルンベルクでは顔がクルミ、体はプラムやイチジクで作られた人形「ツヴェッチゲメンレ(Zwetschgemännle)」が特産品です。くるみがクリスマスと密接に関わっていることが分かりますね。

まとめ

いかがでしたか?クリスマスマーケットは世界各地で毎年開かれていますが、やはり発祥の地と言われるドイツに行きたくなったのではないでしょうか?

ドイツ国内には数え切れないくらいのクリスマスマーケットがあるので、ぜひいろいろ回ってみてください。その土地ならではのグルメや名産品を見つけることができますよ。

※記事内のユーロから日本円への換算は2017年11月現在のレートを利用しています。

ドイツの旅行予約はこちら


ドイツのパッケージツアー(新幹線・飛行機付宿泊プラン)を探す

ドイツのホテルを探す

ドイツの航空券を探す

ドイツの現地アクティビティを探す

ドイツのWi-Fiレンタルを探す

この記事で紹介されたスポットの地図

関連するキーワード

※記事内容については、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

あなたにオススメの記事

同じテーマの記事


意外と知らない?ドイツ・フランクフルトで味わうべき名物5選!

日本からの直行便もあり、ドイツだけでなくヨーロッパ各国への玄関口ともいえる都市フランクフルト。フランクフルトに滞在する人も、移動の拠点とする人も、乗り継ぎで利用...


【ドイツ】マストバイお土産!スタバのご当地マグカップ

アメリカ生まれのコーヒーショップ、スターバックス。世界中で親しまれる存在です。コーヒーだけでなく、様々なオリジナルグッズも展開しており、中でも都市ごとに展開する...

【ドイツ・ケルン】世界最古のオーデコロンを今も製造販売する香水屋「ファリナハウス」

1709年にドイツ・ケルンで誕生した香水の一種、オーデコロン。その歴史を解説しつつ、今なお世界最古のオーデコロンを製造販売する「ファリナハウス/Farina 1...

絶対行きたい☆ドイツ生まれのニベア専門店"NIVEA Haus Berlin"

ドイツで生まれたスキンケアブランドで、今や日本ではもちろん世界中でも定番のNIVEA(ニベア)。その専門店"NIVEA Haus(ニベアハウス)"には、日本未発...

殆ど1ユーロ以下!ドイツのお土産おすすめ9選!

ドイツは言わずと知れたオーガニック大国。ドラッグストアには、品質が良くて低価格のものが沢山。bio商品の品揃えが豊富な「dm(デーエム)」を中心に、筆者が実際に...

この記事を書いたトラベルライター

まだ知らないイロドリミドリな世界へ
元海外在住、元外資系豪華客船員ライター。学生時代からふつふつとしていた旅欲を満たすため、年々フットワークが軽くなり国内外問わずあちらこちらにすぐ顔出します!定番から少しだけ外れてるけど、マニアック過ぎない、いつもより少し旅を楽しくするノウハウお伝えします!
http://irodorimidori.blogspot.jp

【香川】これでバッチリ!アートを巡る直島観光モデルコース

見どころの多いアートな場所「直島」ですが、どういうルートでめぐるか、どこを優先的にみるべきなのか迷いがちです。くまなく直島を楽しむために、効率的に直島をまわるプ...


【オーストラリア】ジブリだらけ!モデルスポットをめぐる最強の聖地巡礼リスト

オーストラリアはジブリファンにとって生唾モノのモデルスポットがいくつも点在しています!ジブリファンでなくても行きたくなってしまう、フォトジェニックなジブリの世界...


【コロンビア】地元グルメを堪能!食べたいご当地料理&ドリンク10選

南米コロンビアの料理ってどんなものでしょうか?日本ではなかなか食べることも、また想像することも難しい方が多いのではないでしょうか。難しいからこそ訪れた時には、見...

【モロッコ】人気上昇中の旅先で絶対に食べたい絶品モロッコ料理BEST5

今、女子旅人気急上昇の旅先であるモロッコは、どこを切り取ってもフォトジェニックな異文化の香り漂うエキゾチックな国です。そんなモロッコで食べられる本場のモロッコ料...

【仙台】お土産に迷ったらコレ!老舗揃いの仙台銘菓5選

東京から新幹線でたったの1時間半で行ける仙台。旅行や出張で来たら買って帰りたい手土産ですが、思い浮かぶのはやはり「萩の月」でしょうか?いやいや、仙台には歴史ある...

トラベルライターインタビュー Vol.3 Emmyさん

【トラベルライターインタビューVol.3】一人旅を応援する記事を多数執筆!Emmyさんならではの人気記事執筆のコツやその原動力に迫ります