東京タワーの展望台をはじめとする見どころや入場料金、ライトアップ、アクセス方法などの基本情報を始め、「トップデッキツアー」「600段の階段昇り」などコアな楽しみ方をご紹介。東京タワーのすべてが分かる、最新版「完全ガイド」です!
この記事の目次表示
開業60周年を迎えた、東京のシンボル【東京タワー】
港区・芝公園に位置する東京タワーは、2018年12月23日に開業60周年を迎えました。1958年に新しい電波塔として建設された当初は、東京タワーには展望台を作らない計画だったそう。しかし、プロジェクトの中心人物が「エッフェル塔を超える世界一のタワーに展望台があれば、10年で建設費が回収できるはず」と収益性に目を付け、無事に展望台が完成。今となっては、先見性があったと言えるエピソードです。
- 出典:www.photo-ac.com開業60周年を迎えた、東京のシンボル!
高層ビルが続々。東京タワーに替わる新しい電波塔が必要に
時代は移り、東京都心には200mを超える高層ビルが次々に建ち並び、333mの東京タワーでは徐々に高さが足りなくなってきました。高層ビルに阻害されず、広域に電波を行き渡らせるためには、600m以上の“新タワー”の建設が急務に。こうして2012年、墨田区押上に高さ634mの「東京スカイツリー」が開業され、東京タワーに替わる新たな電波塔としての役割を担うことになったのです。
2018年9月末で“テレビ電波塔”としての役目は終了
東京スカイツリー開業後も、東京タワーからのテレビ電波送信は「放送大学」などで一部続いていました。しかし、2018年9月末で「放送大学」が地上波から衛星放送への完全移行が決まり、ついに東京タワーの“テレビ電波塔”としての役目は幕を閉じることに(※FMラジオの電波送信は継続中)。
ただし、東京スカイツリーからの電波送信に不具合が発生した場合などに備えて、予備電波塔としての役割は今なお健在。さらに今後は、東京タワーは“東京を代表する観光スポット”として活躍が期待されています。
東京タワーには高さの異なる「2つの展望台」がある!
東京タワーには2つの展望台があり、地上150mと地上250mの高さにそれぞれ設置されています。東京タワーの開業当初から、地上150mの展望台は「大展望台」、地上250mの展望台は「特別展望台」と呼ばれ、多くの観光客に親しまれてきました。
2018年3月、東京タワー特別展望台が「トップデッキ」にリニューアル!
2018年12月の「タワー開業60周年」に向け、東京タワーでは特別展望台の大リニューアル工事を行っていました。2018年3月に工事はようやく完了し、地上250mにある東京タワー旧・特別展望台は「トップデッキ」に名称を変更。内装も一新され、「トップデッキ」へは「トップデッキツアー」というガイドツアーでのみ入場可能になりました。
2019年9月まで、東京タワー「メインデッキ」の一部が工事中
一方、「トップデッキ」のオープンに合わせ、地上150mの東京タワー旧・大展望台も「メインデッキ」へと名称を変更。「トップデッキ」と違って大幅なリニューアルはされていませんが、2019年9月までの予定で窓枠取り換えなどの工事を続行中。展望台を閉鎖することなく、一面ずつ場所を変えながら作業をしているため、時期によって見られない方角があるようです。
次章から、東京タワーの見どころを要点を絞ってご紹介します!