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【10】いちご煮
名前から想像すると「苺」を煮たものかと勘違いしやすいですが、「いちご煮」はウニとアワビの切り身をあっさりした塩味で仕立てた贅沢なお吸い物です。ウニの身を汁に入れると野いちごのように丸くなることから、この名が付けられました。青森県南から岩手県北にかけての沿岸に伝わる郷土料理で、もともとは漁師の浜料理だったとも言われています。
県北沿岸部の食堂や道の駅で味わうことができるほか、土産物店では缶詰やレトルトも販売されているので、お土産にもオススメです。
【11】まめぶ汁
- 出典:tripnote.jp
NHK連続テレビ小説『あまちゃん』に登場したことで、一躍有名になった久慈市山形町の郷土料理。昔は冠婚葬祭の際に提供されるご馳走という位置付けでしたが、現在では一年を通して家庭で食べられています。
「まめぶ」は、小麦粉を練って丸めた2〜3センチ大くらいのお団子のことで、中には黒糖とくるみが入ります。「まめぶ汁」は、煮干しと昆布で出汁を取った醤油ベースの汁に、人参、ごぼう、キノコ類、油揚げや豆腐と、この「まめぶ」を入れたものになります。しょっぱい汁物の中に、甘い黒糖入りのお団子が入っているということで、ほかにはないちょっと不思議な味わいです。
久慈市内の飲食店や道の駅などで食べることができるほか、産直や道の駅の売店では冷凍の手作りまめぶやレトルトも販売されています。
【12】新巻鮭
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秋鮭の水揚げ量が本州一を誇る岩手。鮭漁がピークの初冬になると、魚屋などの軒先に保存用に加工した「新巻鮭」がずらりと吊るされる様子は、岩手の風物詩となっています。
新巻鮭は日本各地で食べられているものですが、岩手沿岸の大槌町がその発祥の地とも言われています。沿岸で獲れた新鮮な鮭を塩に漬けて保存し、冬の冷たい潮風にさらす「寒風干し」をすることで、旨味がじっくりと凝縮され、最高のご飯のお供に。新巻鮭は11月から1月くらいまでの期間、沿岸はもちろん岩手県内の鮮魚店、道の駅などで購入できます。
【13】豆腐田楽
田楽といえば豆腐田楽をさすほど、岩手では馴染みのある食べ物。手作りした固めの豆腐を串に刺し、炭火で表面を焼きながらニンニク入りの味噌をつけて、さらに香ばしく焼き上げています。岩手県全域の道の駅や産直をはじめ、県北の沿岸などでは専門店による販売もあります。また、朝市や屋外イベントなどでは必ずと言っていいほど出店がありますので、ぜひ味わってみてください。
【14】南部せんべい
岩手県盛岡市と青森県八戸市でよく食べられている、シンプルなお煎餅。一般的におせんべいといえばうるち米が原料ですが、この南部せんべいは小麦粉が原料で、それを水で練って円形の鉄板に入れ堅く焼き上げたものです。表面にはゴマやピーナッツなどがまぶされていますが、生地自体はごく薄い塩味のみの淡白な味わいが特徴。個包装されたものもあり、ばらまき用のお土産にも人気です。
南部せんべいのおすすめ店:巖手屋 フェザン盛岡店
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南部せんべいの専門店「巖手屋(いわてや)」は、盛岡駅ビルのフェザンに店舗が入っています。黒ごまや落花生などの定番の南部せんべいが人気ですが、チョコと南部せんべいを組み合わせた「チョコ南部」もおすすめ。落花生のせんべいをクラッシュしたものにチョコレートをコーティングしたクランチで、サクサクとした食感とチョコの甘さの組み合わせが絶妙です。
- 南部せんべい乃 巖手屋 フェザン盛岡店
- 盛岡 / せんべい
- 住所:岩手県盛岡市盛岡駅前通1番44号 フェザンおでんせ館1階地図で見る
- 電話:019-654-7160
- Web:https://www.iwateya.co.jp/
【15】けいらん
民話の里として知られる遠野地方に昔から伝わる甘味。お椀の白湯に餡の入ったお団子が浮かんでおり、そのお団子の形が鶏の卵に似ていることから「けいらん」と呼ばれるようになりました。
岩手では、ちょっと小腹が空いたときに食べるおやつのことを「こびる(小昼)」と呼びますが、けいらんも遠野の代表的なこびるのひとつです。遠野市内にある菓子店や観光施設などで提供しているほか、冷凍のお土産品なども販売しています。
【16】豆すっとぎ(豆しとぎ)
豆すっとぎ(豆しとぎ)は、青豆と米粉を使った岩手県沿岸に伝わるお菓子。かつては、秋の収穫の後や山の神様のお祭りの際に、感謝の意味を込めて作りお供えするものでした。現在では各家庭で日常的に作られているほか、道の駅などのお惣菜コーナーなどで販売されています。豆のような餅のような、なんとも素朴な味わいが魅力です。
【17】がんづき
雁(がん)の肉に似ていることからその名がついたといわれる「がんづき」。小麦粉、ベーキングパウダー、黒砂糖、水だけでつくるシンプルな蒸しパンで、生地の表面にはクルミやエゴマなどがトッピングされます。ふんわりしつつもモチッとした食感と、黒糖の優しい甘さがくせになる味わいで、岩手の人には欠かせない郷土菓子です。岩手県全域の道の駅や産直、スーパーなどでも購入できます。
【18】お茶もち
盛岡を中心としたエリアで、よく食べられている串だんご。うるち米の米粉を使用した平たいお餅に、クルミを擦って作る「クルミ醤油」を塗って焼いています。その丸く平たい形状から「うちわ餅」と呼ばれていたのですが、それが訛っていつの間にか「お茶もち」という呼び方になったそう。「がんづき」と同様に、岩手の人には欠かせない定番のお茶うけとなっています。
盛岡市、花巻市、北上市周辺で、団子屋さんや産直などでの販売が多いです。ただし、日持ちがしませんのでお土産に持ち帰るというよりは、買ってすぐに食べるのが良いでしょう。