岩手県の県庁所在地で歴史ある街並みが残る町・盛岡(もりおか)。明治時代に活躍した文人・石川啄木(いしかわたくぼく)ゆかりのスポットから、桜の名所として有名な城跡、「わんこそば」をはじめとした盛岡三大麺が味わえるお店まで見どころ満載!今回は、初めての方でも十分観光やグルメを楽しめる盛岡のおすすめスポットとお店を厳選してご紹介します。
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盛岡ってどんな町?
盛岡は江戸時代、南部藩(なんぶはん)の時代に城下町として栄え、明治時代からは岩手県の県都として発展しました。市内には街の歴史を象徴する建造物が点在しているほか、明治時代に活躍した詩人・石川啄木や、童話詩人・宮沢賢治(みやざわけんじ)ゆかりのスポットがあり、歴史散策を楽しめます。
盛岡市内の宿泊施設は、盛岡駅前や中心地の「大通」や「中央通」周辺に集まっています。中心地へは、15分間隔で運行している循環バス「でんでんむし」を利用するのがおすすめ。中央通を先に行く「右回り」と盛岡城跡公園を先に行く「左回り」が運行されており、約35分で一周し、盛岡駅前に戻ってきます。
<電話番号>
019-654-7755(岩手県交通)
<料金>
【1回乗車】おとな100円、こども50円【1日フリー乗車券】おとな300円、こども150円
<運行時間>
【右回り】9時~16時45分【左回り】9時5分~16時50分(※15分間隔で運行)
<1日フリー乗車券の発売箇所>
盛岡駅前バス案内所、プラザおでって
※詳細は公式HPでご確認ください。
【1】石川啄木と宮沢賢治の貴重な資料を展示「もりおか啄木・賢治青春館」
盛岡の繁華街のひとつ「中ノ橋(なかのはし)」。その中で石川啄木と宮沢賢治の魅力を発信する施設が「もりおか啄木・賢治青春館」です。明治43年に建てられた旧第九十銀行(きゅうだいきゅうじゅうぎんこう)をリノベーションした建物で、国の重要文化財に指定されています。
館内は、石川啄木の代表作『一握(いちあく)の砂』や、宮沢賢治の代表作『注文の多い料理店』の原本のほか、直筆の手紙などを展示されています。また金庫室をリノベーションした光と音の体験室「スバル」では、5分間にわたって銀河鉄道に乗った気分で盛岡の名所をまわる体験ができます。
作品や資料を鑑賞した後は、1階にある喫茶「あこがれ」へ。青春館オリジナルのブレンドコーヒーや紅茶(税込400円)のほか、かすていらアラカルト(税込400円)や、チーズケーキ(セット・税込700円)といったデザートも味わえます。
- もりおか啄木・賢治青春館
- 盛岡 / 博物館 / 雨の日観光
- 住所: 岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目1-25地図で見る
- 電話:019-604-8900
- Web:http://www.odette.or.jp/seishunkan/
【2】レトロタウンを象徴する赤レンガの洋風建築「岩手銀行赤レンガ館」
先述した青春館から少し歩いたところにある「岩手銀行赤レンガ館」。東京駅丸の内駅舎の設計者としても有名な辰野金吾(たつのきんご)と、盛岡出身の弟子によって設計された建物で、明治44年に盛岡銀行の本店行舎として建てられました。
館内は岩手銀行ゾーンと盛岡銀行ゾーンに分かれており、岩手銀行ゾーンでは、多目的ホールやライブラリー・ラウンジを無料で見学することが可能。多目的ホールからは八角形のドーム型天井を見られるほか、ライブラリー・ラウンジでは、盛岡の産業や商業について映像で紹介しています。
また盛岡銀行ゾーンでは、応接室や重役室といったフロアを有料で見学できます。建物の変遷や岩手の金融史を紹介しているほか、バーチャルリアリティー映像で建物の歴史や構造などを詳しく紹介しています。
- 岩手銀行赤レンガ館
- 盛岡 / 建造物 / 観光名所 / 一人旅 / 雨の日観光 / 歴史的建造物
- 住所:岩手県盛岡市中ノ橋通一丁目2-20地図で見る
- 電話:019-622-1236
- Web:https://www.iwagin-akarengakan.jp/
【3】地元の方で人気のわんこそばの名店「そば処 東家本店」
盛岡に来たら、一度は食べてみたいのが郷土料理のひとつ「わんこそば」。その中で地元の方も通う人気のお店が「東家(あずまや)本店」です。明治40年創業の老舗そば店で、わんこそばをはじめ、岩手の食材を使った「南部そば定食」(税込2,200円~)などのそば料理を味わえます。
代表する「わんこそば」は、自分で数え棒を使った数を数えていくコース(税込み2,970円)と食べた分だけ椀を重ねていくコース(税込3,520円)で提供。そばだけでなく、もみじおろしをはじめ、マグロの刺身や鶏そぼろ、なめこおろしなどの薬味が付いており、それを加えながら食べていきます。
まずは給仕さんの説明を聞いた後、チャレンジスタート!「じゃんじゃん」、「どんどん」、「さあ頑張って」といった合図に合わせて、リズムよく食べていきます。もうお腹がいっぱいになった時は、給仕さんが次のそばを入れる前に食べ終わった椀のふたを閉めます。
食べ終わったところで、椀の数が数えられ、記念に記念証がもらえます。締めくくりとして、そば粉を使った季節のデザートを提供。もっちりとした食感と、果物の上品な甘さを堪能できます。