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「梨花洞壁画村」以外にもある!アート化による観光客の誘致
韓国には「梨花洞壁画村」以外にもアート化による観光客の誘致を行った場所があります。
その代表的なスポットが釜山の「甘川文化村」と仁川の「松月洞童話村」です。簡単ではありますが、これら2つのスポットも紹介します。
【アートスポットその①】釜山のマチュピチュ「甘川文化村」
釜山にあるアートスポットが、梨花洞壁画村と同じくタルトンネの「甘川文化村(감천문화마을:カムチョンムヌァマウル)」です。
甘川文化村一帯は、朝鮮戦争の際に北朝鮮側から逃げてきた避難民が住居を求めて集落を作り、生活し始めたことが始まり。
山肌に沿って家屋がびっしりと立ち並ぶその景色に惹かれた美術家などがここで絵を描き出し、2009年に町おこしの一環として本格的にアートプロジェクトがスタートしました。
マチュピチュに似ていることから「マチュピチュプロジェクト」と題されたこのアートプロジェクトも、インスタグラムなどのSNSで写真映えすると話題となり、現在では、釜山の定番観光スポットとなりました。
- 甘川文化村
- 韓国 / 町・ストリート
- 住所:부산시 사하구 감천동 10-13地図で見る
- Web:http://www.gamcheon.or.kr/?CE=about_01
【アートスポットその②】メルヘンチックな世界「松月洞童話村」
仁川にあるアートスポットが「松月洞童話村(송월동 동화마을:ソンウォルトン トンファマウル)」です。
仁川は、1883年に仁川港が開港したことをきっかけに、多くの中国人が移住をした「チャイナタウン」でした。活気溢れる村でしたが、若者が徐々に村を離れていったことや村人の高齢化などにより、どんどん廃れていってしまいました。
そんな村を再び活気溢れるものにしようと2014年、村の様々なお店の壁画・内装・屋根などをメルヘンチックに改装。過疎地から写真映えする可愛らしい村に生まれ変わりました。現在では、このアートな空間を求めて、一年中観光客が訪れています。
アートスポットは同じ悩みを抱えている!
観光地として大成功したようにみえる上記2つのアートスポットも「梨花洞壁画村」と同じく、観光客による様々な迷惑行為に頭を抱えながら、住民たちが現在も日々生活をしているのです。
写真撮影をしたい気持ちは皆さん一緒なはず。だからこそ、そこで暮らしている人がいることを忘れずに、相手のことをしっかり考えて、アート散策、写真撮影を楽しんでもらいたいです。
「梨花洞壁画村」を訪れるなら午前早めの時間がおすすめ!
写真撮影に並ばずじっくり鑑賞できる時間帯は、午前早め。お昼近くなると壁画村内や近隣のお店もオープンしますし、観光客も増えてくるので、写真撮影に並ぶことになります。時間がない、アートのみとりあえず楽しみたい、そんな方は少し早起きをして、午前の早めの時間に行きましょう。
ちなみに筆者が取材をした日は、1日中スケジュールがびっしりだったこともあり、壁画村へは午前8時半ごろ訪れました。筆者以外の観光客は数組だったため、撮影に並ぶことはありませんでした。
しつこいようですが、壁画村は住宅地です。筆者のように早朝に訪れた際は、特に、大声を出すなどの迷惑行為はやめましょう。
訪れる際は絶対に運動靴で!
先述したように、タルトンネは坂道や長い階段などが多いので、ヒールなどは絶対に避けましょう!おすすめは運動靴です。冬であれば、ムートンブーツなんかでも良いと思います。
また、余談になってしまいますが、筆者は2018年の年末にこの壁画村を訪れました。冬の韓国は平均してマイナス気温が続きます。壁画村は外ですので、もし冬に訪れる予定の方は、防寒対策をしっかりしましょう!
「梨花洞壁画村」へのアクセス
「梨花洞壁画村」は、地下鉄4号線・恵化駅の2番出口より徒歩10分程度の所にあります。
壁画村は、この近辺の観光スポットとしてとても有名ですし、至るところに写真のような「壁画村◯◯メートル」という案内もあるので迷うことはありません。
また壁画村へ向かっている最中にこのようなオブジェがあります。何のオブジェなのか不明ですが(笑)。
これを通り過ぎると壁画村まであと少しなので、これから訪れる方は目安にしてくださいね。
歴史を知って、ルールを守って、楽しいひとときを…
今回はソウルの定番観光スポット「梨花洞壁画村」を紹介させて頂きました。
写真映えする場所は、SNSで一気に拡散され、それまで地元の人しかいなかったような場所ですら観光地になります。
フォトスポットは、可愛い!写真を撮りたい!ということだけに目が行きがちですが、アート化の背景にはこのような歴史があることを頭に入れておいてほしいです。歴史を知って、ルールを守って、楽しい時間を過ごしてくださいね。