都内でも大人気のお花見スポットで知られている、目黒川の桜並木。その魅力は、東京東横線中目黒駅からすぐというアクセスの良さと、約4kmにわたって続く桜並木にあります。今回は、そんな目黒川の桜をご紹介します。
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目黒川の桜並木ってどんなところ?
目黒川は東京都世田谷区、目黒区、品川区を流れ、東京湾に注ぐ全長約8kmの二級河川です。そのうちの目黒区の辺りおよそ3.8kmにわたって、約800本のソメイヨシノが植えられています。
その桜を目黒川にかかる橋の上からみると、まるで桜のトンネルのよう!花の下を川が流れ、そこを水鳥が優雅に泳ぐ、そんな風景が見られます。夜にはライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な景色になります。
そんな目黒川の桜並木は、東京都のお花見人気スポットランキングで、上野公園や新宿御苑を抑えて、堂々の1位になるほどなのです。
桜並木の場所・アクセス
こちらの桜並木がある場所は、目黒区・太鼓橋付近から、世田谷区・池尻大橋駅付近の大橋あたりまでになります。
距離がありますので、最寄り駅もひとつではありません。
- 東急田園都市線「池尻大橋駅」徒歩3分
- 東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」徒歩1分
- JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩5分
と、3つほどあります。
どの駅からも近いですが、一番のおすすめは「中目黒駅」です。駅からすぐというアクセスの良さに加え、ここから池尻大橋方面へ進むのが、最も桜並木がきれいに見えるからです。
その理由は、この辺りからは目黒川の川幅が狭くなり、両岸の桜の枝が川へ張り出していて、前述した桜のトンネルのように見えるからなんです。目黒駅の方にどんどん進んで行ってしまうと、川幅も広くなり、トンネルのような風景はなくなってしまいます。
ただし、中目黒駅から池尻大橋駅に向かって歩くコースは、かなり混雑しますから注意が必要です。赤ちゃんや小さなお子様を連れていているときなど、人混みに入りたくない場合は、最初から目黒川沿いの道には入らず、いったん山手通りを進むと良いでしょう。
山手通りは歩道の広い通りなので、そこをある程度まで進みます。池尻大橋方面に進んだ場合、右側に目黒川が平行していますので、交差点で目黒川沿いを進む人の流れを確認することができます。基本的には駅から離れるほど混雑も緩和しますから、人がちょっと減ったな、と思ったらそこから合流すれば良いのです。
桜並木の楽しみ方
目黒川で注意したいのが、例えば上野公園のような、宴会が出来るお花見スポットではないということ。のんびりゆっくり歩きながら桜を愛でる、そんなお花見なのです。
そんなお花見はつまらないのでは・・・と思うかもしれませんが、心配ご無用!毎年桜の季節になると、道沿いには色々なドリンクやフードを売っているスタンドが、たくさん出店します。
しかも各店それぞれが工夫を凝らしているほか、川沿いの食堂などがスタンドを出していることもあるので、レベルの高いフードが販売されているのです。花より団子で、食べ歩きを満喫しちゃいましょう!
そしてこの桜並木の名物は、なんといっても桜スパークリングワイン。こちらは実は、ロゼのスパークリングワインなのですが、それでもそのピンク色のワインと桜のコントラストで、うっとりすること間違いなしです。
お花見期間中は、目黒川周辺のカフェやバー、露店などでも1杯から購入することができますよ。筆者は「ヘリアンタス」というカフェのスタンドにて、購入しました。
他にもビールやサングリアなど、お店によってさまざまなアルコールや、ホットチョコレートなどのソフトドリンクも売られています。
また、川沿いには古本屋さん、帽子屋さん、額縁屋さんなど、個性的なお店も沢山あります。この季節にはお得なセールをしているお店もありますので、桜と一緒にショッピングも楽しめますよ。
おわりに
毎年桜の季節になると、今年はどこにお花見に行こうか、と迷ったりしますよね。メジャーなところは確かに桜がきれいだけれど、混雑がひどくて・・・と困っている方も多いのではないでしょうか。
その点、この目黒川の桜並木は全長3.8kmと距離があるため、あまり混まずにゆっくり桜を見られるポイントがあるのも魅力です。山手通りに出ればコンビニもありますし、用が済んだらすぐ桜並木に戻ることもできます。あえて賑わっている雰囲気を楽しみたいと思えば、中目黒駅に近付けば近づくほど人も多く賑わいます。
そんな風に、自分に合ったお花見が出来る、そんなところも人気の出る理由のひとつかもしれません。そんな目黒川の桜並木に、一度出かけてみてはいかがでしょうか。