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インド人街と華人(中国人)街
カラフルなインド人街を歩く
多民族国家マレーシアの三大民族はマレー系、華人系、インド系。クチンにはインド系の人はあまり多くないのですが、それでもちゃんとインド人街があります。メインバザール通りを西に向かって歩いて行くと、お店が土産物屋さんから乾物屋さんへ変わって行きます。
インド料理に使われるいろいろな材料を見ながら、パワー通り(ジャランパワー)で右折。左手にある白い門をくぐったところが、インド人街です。
インド人街とはいうものの、全くインドっぽくなく、カラフルな色のビルが布地や衣料品を扱うお店を中心としたはなやかな商店街です。その昔インド人が多く住んでいた頃につくられた街の名残なのでしょう。
- インド人街(インディアストリート)
- マレーシア / 町・ストリート
- 住所:India St 93000 Kuching Sarawak Malaysia地図で見る
華人街で昭和の雰囲気を楽しむ
インド人街を過ぎると旧裁判所の建物にぶつかります。旧裁判所とその隣のウォーターフロントホテルとの間を歩いて行くと、華人街の赤い門が見えてきます。そこからがカーペンター通りです。横浜や神戸の中華街とはまったく違う、クチンの人々の生活が垣間見られる街並みで、昭和の匂いがする下町が好きな人なら絶対にハマる雰囲気です。
- 出典:www.flickr.comPhoto by chipmunk_1
もう何代も続いているだろうと思われる文房具屋さん、薬屋さん、自転車屋さんなどの庶民的な商店街に、上帝廟や鳳山寺などの中国寺院、「クエチャップ」「コロミー」といった名物料理が食べられるお店、若者向けのカフェやバー、バックパッカー宿などが点在していて、何とも渋い雰囲気を醸し出しています。
- 出典:www.flickr.comPhoto by chipmunk_1
- 出典:www.flickr.comPhoto by chipmunk_1
- 華人街(カーペンターストリート)
- マレーシア / 町・ストリート
- 住所:Sarawak, Kuching邮政编码: 93000 29-57亚答街 93000 Kuching Sarawak, Malaysia地図で見る
華人街を抜けてウォーターフロントに戻るところにあるのがクチンで最も古い中国寺院「トゥア ペッ コン (大伯公)」です。道路の向かい側には「華族歴史文物館」があって、サラワクに渡ってきた華人の歴史を知ることができます。
- トゥア ペッ コン (大伯公)
- マレーシア / 社寺・教会 / 寺
- 住所:Jalan Tunku Abdul Rahman 93100 Kuching Sarawak Malaysia地図で見る
ストリートアートも探してみよう
古くてゆったりとした雰囲気の街ですが、こんなストリートアートも数多くあって、古さと新しさの両方が味わえる街歩きです。
クチンへの行きかた
2018年8月現在、日本からクチンへの直行便はありませんから、日本からシンガポールまたはクアラルンプールに飛び、そこからクチンに向かうのが便利です。エアアジアやスクートなどのLLCも飛んでいます。
ちなみにボルネオ島のサラワク州とサバ州はマレーシアの一つの州ですが、州として独自の自治権を持っています。マレー半島を旅行してから国内線でクチンに行く場合、マレーシア到着時に入国審査を済ませていても、クチンに到着後、サラワク州の入国審査を再度受けることになりますので、パスポートはさっと取り出せるようにしておきましょう。
空港から市内への交通手段はタクシーのみ。空港ロビーに出た左側にタクシーの手配をしてくれるブースがあるので、そこで行き先を言って、お金を払ってチケットをもらい、タクシーの運転手にそのチケットを渡すというシステムです。空港から市内までは30MR(831円)でした。
おわりに
街を歩いていると、いろいろ気になるものがあり、つい足元がおろそかになりがちですが、足元には注意してください。とくにショップハウスの前の道はショップハウスごとに高さが違うので、つまずいたり、転んだりしやすいです。
安全に街歩きを楽しんでくださいね。
※記事内のマレーシアリンギットから円への換算は1リンギット=約27.7円で計算しています