クリニャンクールの蚤の市ってご存知ですか?モントルイユ、ヴァンヴと並んでパリ三大蚤の市と言われる中で、もっとも規模が大きいのがこのクリニャンクール蚤の市!超有名ブランドの掘り出し物から年代物のアンティーク、絵画、家具、古着に本、レコードやおもちゃと、ここにくれば何でも揃っちゃう?!日本のアウトレットとは一味もふた味も違う、蚤の市の面白さ、そして注意点も合わせてご紹介します!
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クリニャンクール蚤の市って?
現在、クリニャンクール蚤の市がある場所周辺は、19世紀には城壁が建設されており建物の建設が制限されていた場所でした。さらに時の県知事オスマンによってパリ改造が行われたために、パリ市内に住むことが出来なくなった人々が周辺の街に集まるようになります。
そして20世紀初頭、城壁が解体されると彼らは持ち寄ったガラクタを売るようになり、それをパリの骨董好きたちが購入するようになったことが蚤の市の始まりだったと言われています。
現在では当時と同じようなガラクタ?とも言えるようなものから高級ブティックの古着や年代物のレコード、美術館レベルの美術品など、ありとあらゆる商品が並んでいます。クリニャンクール蚤の市は100年以上の歴史を持ち、登録店舗数が2,500〜3,000とも言われる、パリ最大にして最古の蚤の市なのです。
クリニャンクールのオススメエリア!
1.ヴェルネゾン(VERNAISON)
蚤の市の入り口から最も近く、また最も古くからあるエリアです。こちらのエリアでは小さなお店が所狭しと軒を連ね、古着や陶器、キッチンリネンなどの日用品を多く取り扱っています。お店の外にもぎっしりと商品が並び、歩くだけでも目で楽しめます!
ビーズやレース、生地などの手芸専門のお店もあります。中にはお店の人の手作りのアクセサリーが置いてあるところも。
こちらは木製のオブジェの専門店。ポップなカラーに塗られたものから、自分でカラーリングできるものまで大きさも様々で、自分好みのイニシャルオブジェを選ぶことが出来ます!
2.ドウフィン(DAUPHINE)
こちらは二階建ての大きな建物一帯のエリアを指します。日本の小さなショッピングモールのような雰囲気。地上階は絵画や家具、現代アートやアンティーク玩具など大型の商品を扱うお店が並んでおり、二階には古書、古着、レコード、おもちゃ、オーディオ機器やポストカードなどを販売するお店が並びます。
インテリアを扱うお店の中には、一歩お店に入れば「宮殿?」と思えてしまうようなシャンデリアやアンティーク家具を揃えているところも少なくありません。なかなか個人で気軽にお買い上げ!とはなりませんが、実際使われていたアンティークを近くでまじまじと見ることが出来るのは貴重な機会。
ついついうっとりと眺めてしまいます。
古着屋さんでは、オシャレに敏感なパリっ子たちが試着を楽しんでいました。中には何でこんなものが売っているの?と思われるようなものが目につくのも蚤の市ならではの楽しみですよね。
またクリニャンクールではそれぞれの店舗に番号が振られているので、「後からまた戻ってこよう」というときにもお店の番号を覚えていれば迷うことがないのでとっても便利!
3.ポールべール(PAUL BERT)
ポールベールは屋外のエリアですが、一軒一軒がヴェルネゾンに比べると開放感があり店舗も広め。扱っているものもインテリア雑貨や家具など大きめの商品が目立ちます。
お昼時や夕方になると、オーナーたちがディスプレイの椅子やソファに座ってコーヒーやワインを楽しむ姿も。
まるでカフェのような佇まい。一軒ごとに取り扱う商品に合わせたお店造りをしているので、お店の雰囲気の違いを楽しむのも面白いです。
またクリニャンクールの蚤の市は“蚤の市”と言いつつブティックとして出店しているお店も多いので、極端な値段交渉はオススメ出来ません。
4.セルペット(SERPETTE)
ドウフィンと同じく屋内にあるエリア。蚤の市としては価格設定が高めのクリニャンクールですが、セルペットで取り扱っているものはその中でも比較的高めの商品が多いです。シャンデリアや絵画、鏡など大型のものから、ハイブランドのバッグや革小物などを扱うお店が軒を連ねます。
天井も低く、通路も狭めですが内装は赤いカーペットに少し暗めの照明とシックな雰囲気です。ヨーロッパだけではなくアジアや中欧など世界中から集められたアンティークを見ることが出来ます。
外観から入り口を見ると何だかガレージのようですが、中は奥に長く続いている上に通路もAllé1から4まで分かれていて実はとっても広いのです。
エリア外のお店
とにかく広いクリニャンクールの蚤の市。勿論それぞれのエリアの間にもお店が並びます。古着屋が圧倒的に多いですが、日用品や民芸品を扱うお店もあります。
カフェが並ぶ通りもあります。蚤の市で働く人や歩き疲れて休憩に入るお客さんなどでいつも賑わっています。
最後に
クリニャンクール蚤の市は、その広さと店舗の多さからとても一日ではまわりきれません。今回は小物や古着など個人でショッピングを楽しむのにオススメのエリアを紹介しましたが、全部で15に分かれる各エリアごとに扱う商品の特色があるので、その情報を参考にして訪れると効率よくまわることが出来ますよ!
また、蚤の市の最寄駅であるPorte de Clignancourt駅周辺はパリ中心部に比べると少し治安が悪いです。駅を出てから蚤の市までの間にも露天が出ていたり、偽物の高級ブランド品やiPhoneを売ろうと近付いてくる人やスリも多発する地帯です。
蚤の市のエリアに入ってしまえば雰囲気もガラリと変わりますが、自分の手荷物から目を離すことのないように充分に注意してお買い物を楽しんでください。
- クリニャンクール 蚤の市
- パリ / その他ショッピング
- 住所:Avenue de la Porte de Clignancourt 75018 Paris地図で見る
- Web:http://www.marcheauxpuces-saintouen.com/1en.aspx