この記事の目次表示
段々畑を頂上まで登ってみよう!上からの眺めは抜群!
上記にご紹介した「巨大な岩の壁」は、段々畑の頂上にあります。ということは、「巨大な岩の壁」を見るためには、この急斜面の段々畑を登る必要があるわけですね。
これは良い運動!さあ、頑張って登りましょう!一番上まで行くと「巨大な岩の壁」だけではなく、ほかにも様々な遺跡を見ることができますヨ!
ですが、ここはクスコの標高3,400mほど標高は高くないものの、2,700mはありますので、高山病にならないよう休みながら登ってくださいね(ちなみにマチュピチュは標高2,400m)。
時々、休憩しながら下を見下ろすと、素晴らしい景色が広がります。この辺りで中間くらい。さらに登り、一番上まで行くと…
居住区だったのではないか?と言われる平地にある遺跡の全容を観ることができます。
その居住区の遺跡の向こうにはオリャンタイタンボ村や、ウルバンバ川を挟んだ向かいの山も見渡せ、なかなかの絶景!
岸壁の間に何かある!!
遺跡の一番上まで行き、周囲を見渡すと、岸壁にある様々な遺跡に気づくと思います。
岩に空いている不自然な穴(左)は貯蔵庫だったとか?!
石垣の間にある建物は牢獄だったとか兵舎だったなど、様々な説がありますが、もちろん解明されていません。でも「あれはなんの役割だったんだろう?」と思いを巡らせるのも、なかなか面白いです。
頂上は神殿だった?!
頂上に「巨大な岩の壁」があるわけですが、その奥は 【太陽神殿】だったのではないか?と言われています。 【太陽神殿】とはインカ帝国時代に各地に建設された、太陽を崇める神殿のこと。
この頂上にも、各地の神殿と共通しているものがあるのです。それは “聖なる場所には必ずあると言われる泉” 。
灌漑施設が整っていたので、こんな高地に水を引けたのですね。現在も遺跡には泉が流れています。また「スペイン人が攻めて来て籠城しても、水に困ることはないよう作られた」とも言われています。でも、もちろんその真実もナゾ。
「オリャンタイタンボ」からなぜ逃げた?そしてどこへ行った?
クスコの街を含め、ほとんどがスペイン人によって破壊されましたが、実は オリャンタイタンボ は マチュピチュ と同じく、破壊された形跡がありません。
ということは、ここが本当に「要塞」であったなら、スペイン人が攻めてくる前に、こんな立派な砦を捨ててまた奥地へと逃げたことになります。ではなぜ彼らはここから去ったのか?そしてどこへ行ったのか?!
そのワケを調べるために、アメリカ人の考古学者であり、大学でも南アメリカの歴史を教えていた ハイラム・ビンガム 氏が探索していたところ、マチュピチュを発見しました(彼は、有名な映画『インディ・ジョーンズ』の主人公インディアナ・ジョーンズのモデルだそう)。
でも、見つかったマチュピチュはインカ帝国時代の王族たちの「避暑地」説が今現在では一番有力で、オリャンタイタンボに住んでいた人たちがどこに行ったのかは、未だに不明です。
アクセス便利!
電車に4時間乗って行くしか到達の手段がないマチュピチュとは違い、【オリャンタイタンボ】はクスコから車やバスで2時間ほど。アクセスも便利です。
個人旅行でも車やバスで行けますし、クスコからスタートするツアーもたくさんあるので活用すると良いと思います。せっかくクスコまで行くのであれば、マチュピチュだけに終わらず、ぜひ【オリャンタイタンボ】にも足を運んでみてくださいね。
- オリャンタイタンボ遺跡
- ペルー / 遺跡・史跡
- 住所:Sitio Arqueológico de Ollantaytambo地図で見る