ポルトガルの国旗の図柄や意味、ポルトガルの首都について、またポルトガルの面積や人口と今後の人口予想、そしてスポーツの試合などでたびたび歌われる国歌の成り立ちまで、ポルトガルの国の基礎知識をくわしく解説します。
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ポルトガル国旗とその意味
ポルトガルの国旗は、旗竿側5分の2に緑、旗尾側5分の3に赤を配しています。緑は誠実と希望を表すとともに、アヴィス朝の母体となったアヴィス騎士団のシンボルカラーであり、赤は共和制革命で流された血を表わしています。
紋章には、天測儀を用いることで、大航海時代の偉業を表し、そのほかムーア人から奪い返した7つの城や、ポルトガルの初代国王であるアフォンソ1世が討ち取った5人の王を、5つの青い盾で象徴しています。
ポルトガルの首都はリスボン
ポルトガルの首都はリスボンです。面積は84.8 km²で、人口は約56万人。大リスボン圏には、ポルトガルの総人口の4分の1が集中しています。タイムアウトが行なった調査では、「世界で最もクールな都市」の1位にリスボンが輝いており、ちなみに2位は東京の下北沢です。
港湾都市であるリスボンは坂が多く、市民の移動手段として街中にエレベーターが設置されています。とくに「サンタ・ジュスタのエレベーター」は100年以上の歴史があり、またユニークな外観から、観光名所としても人気です。
また街には可愛らしいケーブルカーが走り、リスボンを象徴する風景となっています。大航海時代の面影を残す歴史的な建築物が多くみられ、下町風情溢れるレトロな雰囲気が人々を魅了します。
ポルトガルの面積は92,212km²
ポルトガルの面積は92,212km²で、世界で109番目の大きさです。日本の面積が377,915km²なので、日本の4分の1ほどの大きさになります。
ポルトガルの人口は1,026万人
2018年時点の人口は1,026万人です。2009年をピークに年々減少しており、今後も人口減少が予測されています。
ポルトガルの国歌は「ポルトガルの歌」
ポルトガルの国歌の曲名は「A Portuguesa(ア・ポルトゥゲーザ)」で、日本語では「ポルトガルの歌」などと訳されます。1890年にアルフレド・ケイルが作曲し、エンリケ・ロペス・デ・メンドンサが歌詞を書いたものです。
国歌として採用されたのは、1910年10月5日革命によりポルトガル第一共和政が成立した翌年である、1911年7月19日です。立憲君主制時代の国歌「イーノ・ダ・カルタ」に代わって、「ポルトガルの歌」が正式な国歌となりました。