自然あふれる埼玉県秩父地方。そんな秩父の冬の風物詩といえば、秩父路三大氷柱です。毎年氷柱巡りツアーなどが企画されるほど、冬の大人気観光スポット。今回はこの三大氷柱の魅力をたっぷりとご紹介します。
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秩父路三大氷柱とは?
秩父路三大氷柱は、埼玉県秩父地方にある3か所の氷柱の総称で、冬の風物詩となっています。その3つとは、
- 三十槌の氷柱
- 尾ノ内百景氷柱
- あしがくぼの氷柱
となっており、毎年氷柱巡りのツアーなどが企画されるほどの人気があります。湧水による天然の氷柱や人工的に作られたものもあり、3箇所それぞれが全く違う表情を見せてくれます。夜間はライトアップもされており、冬の観光スポットとして人気です。
【三大氷柱その①】唯一の天然氷柱を鑑賞できる!三十槌の氷柱
秩父路三大氷柱の中で一番最初に公開(2000年前半)された氷柱が、「三十槌の氷柱(みそつち-)」です。秩父市大滝の荒川河川敷にある巨大な氷柱で、三大氷柱の中で唯一の天然氷柱です。
駐車場から真下へ降りると見えてくるのが、石清水が創る天然の氷柱。
人の手が一切加わっておらず、とても神秘的です。この氷柱は、幅30メートル、高さ10メートルの大きさです。
またこちらでは天然の氷柱だけでなく、人工の氷柱もあります。天然の氷柱と人工の氷柱の境には、看板があるので分かりやすいかと思います。
この看板を境に見えてくるのが人工の氷柱です。人工の氷柱は、天然の氷柱の上流の崖に水を流して造られたもので、幅55メートル、高さ25メートルと天然のものより大きな氷柱で圧巻の大きさです。
「三十槌の氷柱 2019」開催概要とアクセス
開催概要
- 会期:2019年1月5日(土)〜2月17日(日)※氷の状況により終了が早まる場合もあり
- 鑑賞時間:8時〜17時(ライトアップ時の平日は19時、土日祝祭日は21時まで)
- ライトアップ期間:2019年1月12日(土)〜2月11日(月)
- 環境整備協力金:200円(中学生以上)※ウッドルーフ奥秩父オートキャンプ場、槌打キャンプ場、各氷柱降り口にて徴収
アクセス
- 車:関越自動車道花園ICより約90分、中央自動車道勝沼ICから約90分
- バス:西武鉄道「西武秩父駅」又は秩父鉄道「三峰口駅」から西武観光バス急行三峯神社線に乗車し「三十場(みそば)」バス停下車、徒歩15分(所要時間1時間5分)※西武秩父駅から片道660円、三峰口駅から片道400円、急行三峯神社線は氷柱の期間のみ三十場に停車、バスの本数が少ないので事前に下調べを!
- 三十槌の氷柱
- 埼玉 / 自然・景勝地 / 絶景 / インスタ映え
- 住所:埼玉県秩父市大滝4066地図で見る
- Web:https://navi.city.chichibu.lg.jp/p_flower/1403/
【三大氷柱その②】冷っけぇ〜!尾ノ内百景氷柱
秩父路三大氷柱の中で二番目に公開(2010年頃)された氷柱が小鹿野町の「尾ノ内百景氷柱」です。「百景」は「冷っけぇ〜(ひゃっけぇ〜)」から付けられたとのこと。
尾ノ内渓谷には、日本百名山の一つ「両神山」から流れ出す尾ノ内沢が流れています。氷柱はこの沢の奥から水を引き、氷の出来具合を見ながら水の撒き具合を調整し、大きな氷柱を作りあげているのだそう。
渓谷の歩道には、吊り橋があり、この吊り橋から氷柱を見ることもできます。
吊り橋を実際に渡ってみると感じますが、想像以上に揺れるので、苦手な人もいるかもしれません。筆者はスリリングな体験が好きな方ですので、なかなか面白かったですが…。
また尾ノ内百景(冷っけぇ〜)氷柱では、三大氷柱の中で唯一、滝と氷柱のコラボレーションが鑑賞できますので、是非足を運んでみてくださいね。
売店で無料の甘酒とお土産を購入しよう!
尾ノ内百景氷柱では、売店で甘酒と地元の方手作りのお漬物などをなんと無料で頂くことができます。
また、小鹿野町の特産物やここでしか買えない手作りのアイシングクッキーもあります。
筆者は入場券売り場を通り過ぎたすぐ左手にある「尾ノ内渓谷氷柱売店」で、ゆるキャラ「つららん」の顔と吊り橋が描かれたクッキーを購入しました。
地元の皆さんの愛情がたっぷりと感じられる、ここでしか買えないクッキーを記念に購入してみてはいかがでしょうか。
入り口近くのお店でゆっくりしよう!
先述で紹介した売店以外にも、チケット売り場の手前に小さなお店があります。お店に名前はありませんが、入口を入ってすぐ右手側にあるので、分かりやすいですよ。
地元の方お一人で切り盛りされており、なんともアットホームな空間です。入口付近には小鹿野町の観光情報冊子があったり、ゆるキャラ「つららん」の人形もあります。
筆者はこちらでコーヒーを注文したのですが、なんとサービスでクッキー、みかん、手作りのこんにゃく、お芋などを頂いてしまいました。
筆者がバスで来たことを伝えると「次のバスまで時間があるからそれまでゆっくりしてって」となんとも暖かいお言葉。後ほど詳しく紹介しますが、尾ノ内百景氷柱までバスで行くとなると乗り継ぎがあり本数も少ないため、事前に下調べが必要です。氷柱見学後に歩いていける立ち寄りスポットもないので、このようなお気遣いはとっても有難いことなのです。
地元の方の優しさに触れられる、素敵なお店ですので、尾ノ内百景氷柱を訪れた際は、是非立ち寄ってみてください。もちろん車で訪れた方も是非!
「尾ノ内百景氷柱 2019」開催概要とアクセス
開催概要
- 会期:2019年1月6日(日)〜3月3日(日)
- 鑑賞時間:8時〜16時まで
- ライトアップ期間:1月26日(土)・2月2日(土)・2月9日(土)・2月16日(土)・2月23日(土)日没~20時まで
- 環境整備協力金:200円(中学生以上)
車でアクセスの場合
- 関越自動車道花園ICから国道140号・皆野寄居バイパス経由国道299号を群馬方面へ/約80分
- 関越自動車道花園ICから国道140号経由国道299号を群馬方面へ/約100分
- 雁坂トンネル料金所から国道140号・県道37号経由国道299号を群馬方面へ/約110分
- 三十槌の氷柱から国道140号・県道37号経由国道299号を群馬方面へ/約65分
バスでアクセスの場合
- 西武鉄道「西武秩父駅」又は秩父鉄道「秩父駅」より西武観光バス「小鹿野車庫」又は「栗尾」行き乗車、「小鹿野役場」下車(所要時間30分〜35分)
- 「小鹿野役場」から西武観光バス「坂本」行きに乗り換え「尾ノ内渓谷入口」下車(所要時間30分)、徒歩20分
- 西武秩父駅から小鹿野役場までは片道470円、秩父駅から小鹿野役場までは片道430円、小鹿野役場から尾ノ内渓谷入口までは片道490円
《ポイントその①》
「小鹿野車庫」又は「栗尾」行きのバスは1時間に1〜2本程度あるものの「小鹿野役場」で乗り継ぎできる便が平日休日とも1日5本のみ
【平日】西武秩父駅発 6:20、9:04、11:10、13:10、15:20/秩父駅発 6:26、9:11、11:07、13:17、15:27
【休日】西武秩父駅発 7:00、9:20、11:10、13:25、15:10/秩父駅発 7:07、9:27、11:17、13:32、15:17
《ポイントその②》
「尾ノ内渓谷入口」から「小鹿野役場」で乗り継ぎできる便が平日4本、休日5本のみ
【平日】尾ノ内渓谷入口発 10:32、12:37、14:37、16:37
【休日】尾ノ内渓谷入口発 10:40、12:42、14:57、16:27、18:27
《ポイントその③》
往復バス利用の際は、遅くとも平日は西武秩父駅発13:10、秩父駅発13:17、休日は西武秩父駅発13:25、秩父駅発13:32に乗車しないと昼間の氷柱鑑賞時間に間に合わず、また西武秩父駅・秩父駅へ戻ってこられないのでご注意を!
- 尾ノ内渓谷氷柱
- 埼玉 / 自然・景勝地 / 観光名所
- 住所:埼玉県秩父郡 小鹿野町河原沢996-1地図で見る
- Web:http://www.nishichichibu.or.jp/hyouchuu/