仙台と言えば「牛たん」!と誰もが言うように、仙台で牛たんが有名なことは世の中に浸透しており、実際、仙台では多くの牛たんのお店とお土産を目にします。今回は数ある牛たんを提供するお店でも、特別な部位が食べられるお店をご紹介します。(※2018年8月に「炭火焼き べこ政宗」は閉店しております)
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牛たんの歴史
そもそも牛たんが食べられるようになったのは、第二次世界大戦後にさかのぼります。終戦直後で食糧難だった頃、和食の職人として焼き鳥中心の飲食店を営んでいた「太助」の初代店主の佐野啓四郎氏が友人から牛たんを出すことを提案されたのが始まりとされています。
現在の「牛たん定食」は牛たんの他に麦飯、テールスープ、味噌南蛮、浅漬けが付いていますが、これは当時の食糧難が理由になっている組み合わせなのです。
米不足のために使われた「麦飯」、冷蔵庫普及前でままならない生野菜の代わりの「野菜の浅漬け」、佐野啓四郎氏の出身地である山形県の伝統料理「味噌南蛮」。また、牛たんと同時に開発された牛の尾部を用いた「テールスープ」を当時の日本の食生活に合わせた定食屋の一汁三菜型をならって用意し、「牛たん定食」としたそうです。
【閉店】とろ牛たんが味わえる「炭火焼き べこ政宗」
※こちらのお店は2018年8月31日をもって閉店しております※
仙台駅西口から徒歩約5分。アーケード街のパピナ名掛丁商店街入ってすぐの2階にある「炭火焼き べこ政宗」。入店するとすぐにカウンター席、その奥に座敷といった隠れ家のような佇まいでお洒落かつ落ち着いた雰囲気のあるお店ですが、ここではくつろぎながら炭火焼牛たんを中心とした創作料理を食べる事ができます。
おすすめの牛タンメニュー
牛たんを食べるときは定食で食べることが多いかと思いますが、「牛たん」と擦り下ろした山芋をご飯の上に載せた「牛たん丼」では、コリコリした触感の牛タンを味わう事ができます。
またこのお店では「とろ牛たんのお寿司」を食べることができます。「とろ牛たん」とは牛たんの最上の部位でもある「たん元」の中でも更に極上の部分で、牛タン1本当たり100g程度しか取れない貴重なものとなっており、取り扱っているお店も少ないようです。
食感としては「とろ」と付くだけあり、柔らかくて味はローストビーフに近いような気がしました。牛たん定食はどのお店でも取り扱っていますが、とろ牛たんを扱うお店は少なく、駅からも近いので是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
- 【閉店】べこ政宗 名掛丁店
- 仙台 / 郷土料理
- 住所:宮城県仙台市青葉区中央1-8-32 名掛丁センター街2階地図で見る
- 電話:022-217-1151
- Web:https://www.bekomasamune.com/restaurant.html
牛たんのお店に困ったら「牛たん通り」へ
冒頭でも述べたように仙台市内には数多くの牛タンのお店があり、正直どこに行こうか迷ってしまうと思います。そんな時は仙台駅3階へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
仙台駅3階には仙台名物の牛たんのお店が並ぶ「牛たん通り」、全国的にも有名な漁場を抱える宮城県の人気店が並ぶ「すし通り」、仙台名物「ずんだ」の専門店が入る「ずんだ小径」があります。
伊達の牛たん
この「牛たん通り」には仙台でもしのぎを削る4店舗がありますが、その中の「伊達の牛たん」をご紹介します。
こちらのお店では、牛たんの中でも特に柔らかい部分を「芯たん」と名付け、その「芯たん」を厚切りにした「極厚芯たん定食」がお勧めです。
数量限定ではありますが、ブリっとした触感で普通の牛たんに比べて噛みごたえがあります。また、「牛たん定食 ミックス」では、牛たん本来の旨みを引き出す塩味とお店オリジナルの味噌で味付けされた味噌味の2つの味を同時に味わうことが出来ますのでこちらもお勧めです。
- 伊達の牛たん本舗 牛たん通り店
- 仙台 / 郷土料理 / ご当地グルメ・名物料理 / 牛タン
- 住所:宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3F地図で見る
- 電話:050-3468-8137
- Web:http://www.dategyu.jp/
- 牛タン通り・すし通り
- 仙台 / 郷土料理 / 寿司 / ご当地グルメ・名物料理 / 牡蠣 / 穴子
- 住所:宮城県仙台市青葉区中央1丁目1−1 仙台駅3F地図で見る
- Web:https://www.livit.jregroup.ne.jp/gyutan-sushistree...
仙台に来たら1度は牛たんを食べてみて下さい
仙台は周辺地域も含めて多くの観光スポットがありますが、今回ご紹介したお店はもちろん、ご自身の足で仙台発祥の牛たんの美味しいお店を開拓してみてはいかがでしょうか。お店それぞれの特徴が感じられ、また違った仙台を楽しめるかもしれません。