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年に2回のみ!朝鮮王室伝統の結婚式「喜礼」
「雲峴宮」では、1866年に行われた高宗と明成皇后の結婚式「喜礼(ガレ)」の再現行事を年に2回(4月・9月)だけ行っています。
「喜礼」は、朝鮮王室の王や皇太子などの婚礼儀式のことを言います。朝鮮王朝時代の結婚式は、新郎が新婦を家まで迎えに行き、婚礼儀式を行った後、夫婦一緒に新居へ向かうという流れでした。
王室もこの流れに従い、王妃に選ばれた者は、一定期間王妃になるための教育を離宮で受けた後、王が迎えに行くという流れで進められました。明成皇后の離宮には、高宗が12歳まで過ごした「雲峴宮」が選ばれました。
「喜礼」の見どころは、なんといっても時代考証に基づいた華やかな衣装・髪飾りなどの小道具。さらにその当時、高宗が15歳、明成皇后が16歳という若さであったため、再現儀式でも当時の2人の年齢に近い学生が扮しており、その初々しい表情にも注目です!
人気韓国ドラマのロケ地にもなった「雲峴宮洋館」
2016年、最高視聴率20.5%を記録した韓国ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。
このドラマの主人公が暮らす家として、撮影に使われた建物が「雲峴宮洋館」です。「雲峴宮洋館」は、日本統治時代の1912年に建てられました。
現在は、徳成女子大学鍾路キャンパス内にあるため、館内を見学することはできません。しかし「雲峴宮」の中から「雲峴宮洋館」の外観は見ることができます。以下の写真の奥に映る洋風の建物が「雲峴宮洋館」です。
ドラマファンにとっては、押さえておきたい注目のスポットではないでしょうか。
「雲峴宮」の基本情報
営業時間
- 4月~10月/9:00~19:00(最終受付18:30)
- 11月~3月/9:00~18:00(最終受付17:30)
休業日
- 月曜日(祝日の場合は営業)
入場料
- 無料
アクセス
- 地下鉄3号線安国駅 4番出口より徒歩1分
- 地下鉄5号線鍾路3街駅 5番出口より徒歩8分
この記事を書いたトラベルライターから一言
いかがでしたでしょうか。今回は韓国近代史を語る上では欠かすことのできない「雲峴宮」をご紹介させて頂きました。
世界遺産「昌徳宮」やソウル定番の観光地「景福宮」の間にありますので、王宮巡りを目的にソウルに来た際は、是非こちらにも足を運んでみてください。今回ご紹介した以外にも、興宣大院君に関する資料を展示している遺物展示館が「雲峴宮」内にあります。全体的に落ち着きのある雰囲気で、まさに仁寺洞の穴場スポットですよ♩他の王宮については、筆者執筆の以下の記事も参考にして頂ければ幸いです。(あやか)