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東京渋谷駅から徒歩圏内にある國學院大學は、大都会にある事を忘れさせてくれる静かな高台にあります。大學内には、國學院大學が所有する貴重な資料が見られる「國學院大學博物館」があり、なんとこの博物館は誰でも無料で入館出来るんです。そんな博物館を紹介します。
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國學院大學ってどんな大學?
國學院大學は、明治15年に創設された神職を養成する皇典講究所を母体に、130年以上の歴史があり、「日本を学ぶ」教育に力を注いできました。日本と日本の文化を学び、現在はそれを国際社会へ発信し、日本への理解を深めてもらう事にも力を注いでいます。
また、日本伝統の神道を学ぶ大學としても有名です。初代総裁は有栖川宮幟仁親王(ありすがわのみやたかひとしんのう)であり、道徳、徳義心を備えた人柄を養い、伝統文化を究明する「告論」の精神が建学の基底になっている大學でもあります。
何が展示されてるの?
國學院大學博物館は、4つのセクションに分かれています。約1ヶ月ごとにテーマが変わる「企画展示室」、大學の歴史がわかる「校史展示室」、遺跡などの地中に埋もれていた物が展示されている「考古展示室」、日本の神社などで信仰から用いられる物が展示されている「神道展示室」があります。
校史展示室
入口を入ってすぐに校史展示室があります。國學院大學の設立母体である皇典講究所の歴史、國學についての説明、皇典講究所で使用されていた椅子などが展示してあります。また、皇典講究所及び國學院大學関係者が一目でわかるように、写真入りで説明が書かれています。
考古展示室
文字がなかった時代から現在までの人類史を遺跡や地中に埋もれていた「モノ」から学ぶ事をテーマに展示されています。旧石器時代からの貴重な「モノ」をはじめ、近代の祈りを捧げる仏像まで年代ごとに展示されています。
國學院大學ならではの、日本の心を感じ取れる神道考古学的な「モノ」も数多く展示されています。
神道展示室
日本古来の信仰心が込められた「モノ」や祭りで使用された「モノ」と、信仰心という「心」との関係、そして時代や場所などから多様な姿に変わる日本文化と神道との関わりなどを展示しています。普段私達が目にしない、伊勢神宮と賀茂御祖神社の祭祀の神饌(しんせん)の違いなど興味深いモノも見る事が出来ます。
「企画展示室」
約1ヶ月ごとにテーマが変わり、神道、公家や武家などを中心に國學院大學が所蔵している資料や国の重要文化財など貴重な資料を見学する事が出来ます。
知ってるとお得
入口を入るとすぐに、傘立てとコインロッカーがあるので、必要ない物は預けて入館しましょう。入館は無料なので、「企画展示室」のテーマが変わるごとに、気軽に訪れる事も出来ます。写真は禁止の表示がないところは、写せるので興味がある所は写してみましょう。また、無料で資料も頂けるので、自宅でゆっくり読む事も出来ます。
また、大學内に3箇所あるカフェ&レストランは、誰でも使う事が出来ます。博物館の上の階には「Cafe Lounge 若木が丘」があり、軽食や飲み物が頂けます。室内の他にテラス席もあり広々とした空間は、都会の渋谷にいる事を忘れて、のんびりとした時間を過ごす事が出来ます。大學内のカフェとあって、価格もリーズナブルで、得した気分にさせてくれます。
また、トイレは展示室内と「Cafe Lounge 若木の丘」横にあり、自由に使う事が出来ます。
國學院大學博物館の近くには、渋谷区指定文化財の「金王神社」「山種美術館」「白根記念渋谷区郷土博物館・文学館」などがあるので、散歩しながら回るのも良いでしょう。
どうやって行くの?
JR渋谷駅から徒歩で約13分。バスを利用する場合は渋谷駅東口54番乗り場日赤医療センター行き「國學院大學前」で下車をすれば博物館までは、0分で到着します。
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- 國學院大學博物館
- 渋谷 / デート / 博物館
- 住所:東京都渋谷区東4-10-28地図で見る
- 電話:03-5466-0359
- Web:http://museum.kokugakuin.ac.jp/