都内最大の都立庭園である「浜離宮恩賜庭園」は、日本庭園と高層ビル群が織りなす景観の美しさが、日本人のみならず海外の観光客からも評判をよんでいます。園内には都内で唯一の海水を利用した池や、都内最大の黒松。都会とは思えない広大な花畑など見どころが満載。汐留駅から歩いて7分ほどですが、観光気分を味わうなら水上バスで訪れるのもおすすめ!
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浜離宮恩賜庭園とは
徳川将軍家ゆかりの浜離宮恩賜庭園があるのは「汐留駅」から歩いて7分ほど、東京湾に面した場所にあります。25万平方メートルという面積は、東京ドーム5倍以上に相当。東京都内で最も大きな都立庭園です。江戸時代の代表的な大名庭園で、潮入の池と鴨場を中心とした南庭と、明治時代以降につくられた北庭に大きくわけられます。開園したのは昭和21年4月、昭和23年12月には国の名勝および史跡に、そして昭和27年11月には周囲の水面をふくめ、国の特別名勝および特別史跡に指定されました。
高層ビルがみえる
日本の伝統を感じる庭園からのぞむのは、汐留エリアの近代的な高層ビル群。この、ギャップがありながらも美しい景観が浜離宮恩賜庭園の大きな特徴です。
浜離宮恩賜庭園の見どころ
潮入の池
浜離宮恩賜庭園を観光するうえで中心となるのが潮入の池です。この池は東京都内で唯一、海水でできた池。東京湾の水位が上下するのにあわせて水門を開閉し、池の水の出入りを調節しています。
お伝い橋と中島の御茶屋
潮入の池の岸辺と中島をむずぶ「お伝い橋」と、中島にある「中島の御茶屋」。この景観はとても風情があります。
中島の御茶屋ではお抹茶に上生菓子がついたセットをいただくことができるので、浜離宮恩賜庭園の散策の足休めにぜひ、お立ち寄りください。日本庭園を眺めながらいただくお抹茶、そして和菓子は格別です。
三百年の松
およそ300年前の宝永6年(1709年)、六代将軍家宣が庭園を大改修したとき、その偉業をたたえて植えられた松。東京都内では最大級の黒松で、これが一本の黒松であるとは驚きを隠せない、とっても大きな松の木です。
御亭山
浜離宮恩賜庭園のなかでも、とくに素晴らしい景色を楽しめるのが御亭山です。この小高い丘からは360度に広がるパノラマを楽しめ、庭園の全景もちろん東京タワーや東京湾も眺めることができます。
鴨場
鴨場とは鴨猟をするための場所のことですが、現在は宮内庁が管理する伝統的な狩猟を行う場所のことを言います。浜離宮恩賜庭園には、1778年につくられた庚申堂鴨場と1791年につくられた新銭座鴨場の2ヶ所あります。
浜離宮恩賜庭園のお花畑
春には菜の花
春が近づいてくると、一面が黄色に染まる菜の花畑が出現します。3,000平方メートルの敷地に約30万本!これだけ広大な花畑を都会で見ることができるなんて驚いてしまいますね。菜の花は2月下旬から4月にかけてと、わりと長期間楽しむことができます。次の春は、ぜひ浜離宮恩賜庭園に広がる黄色い絨毯を楽しみに、出かけてみてはいかがでしょうか?
秋にはコスモス
8月下旬から9月中旬と、夏の終わりから秋のはじめにかけて楽しめるのがキバナコスモスです。春には一面の菜の花が咲いていた花畑が一転、コスモス畑に。約30万本のオレンジ色のコスモスが、青い空や庭園の緑、汐留の高層ビル群との美しいコントラストを生み出します。
水上バスを利用してみよう!
浜離宮恩賜庭園には地下鉄やJRを利用して訪れることができますが、浅草を観光したあとに浅草から水上バスで訪れるのも粋です。浅草から浜離宮までは約35分の船旅で、運賃740円(2016年6月現在)。船内のカフェでコーヒーなどをいただきつつ、隅田川を船で観光しながら庭園を訪れるプランはいかがですか?
また両国から浜離宮を経由してお台場海浜公園へ行く水上バスもありますので、浜離宮恩賜庭園を楽しんだあとに水上バスでお台場観光へ繰り出すのもいいですね。
- 浜離宮恩賜庭園
- 新橋・汐留 / 庭園 / 花畑
- 住所:東京都中央区浜離宮庭園1-1地図で見る
- 電話:03-3541-0200
- Web:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index028....