この記事の目次表示
願いごとのまま叶えてくださる事任八幡宮
小國神社は男性の神様ですが、事任八幡宮の神様は女性です。境内には耳の形に穴があいたご神木があり、私たちの声に耳を澄ませてくださっています。
事任八幡宮の女神様
主祭神は己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)です。清少納言が書いた『枕草子』の中には「ことのまま明神いとたのもし」という紹介があり、平安時代には「ことのままの神」が都にまで伝わっていたということがわかります。
神社で正式参拝する時には神職が祝詞をあげられますが、その中臣祝詞(なかとみのりと)を作られた方の名を天児屋根命(あめのこやねのみこと)といいます。この天児屋根命は、己等乃麻知比売命の御子です。
天児屋根命は天孫を輔弼(ほひつ、助け補助する)神であり、日本の”屋根”を築かれた稀有な神様です。その神をはぐくんだ母神が、己等乃麻知比売命なのです。
己等乃麻知比売命の「まち」は「麻知」と表記されますが、「真知」でもあります。真を知る神、言葉で”事”を結ぶ働きをもたれる神様といわれています。
言葉で世の人々に加護を授ける「ことよさし」の神として敬われており、天と地と人を結ぶ、とても大切なお働きをなさる神様ということです。
夫神の興台産命(こことむすびのみこと、春日殿)と協力の元、ことばを現象と結びつけ、願いを叶えるお働きをされるのです。
言葉にすることはすべて現実となる
事任八幡宮の鳥居をくぐったら、言葉にすることは”すべて叶います”。
「良いご縁に恵まれますように。でもそんなに簡単には見つからないだろうな」と思えば、言葉のままに。「良いご縁に恵まれました。」と思えば、それも言葉のままに実現するので、しっかり意識しながら言葉を発してくださいね。
”耳”があるご神木に宿る姫のこころ
境内を包むように枝を広げるクスノキには、”耳”があります。
子ども(わたしたちを含め)の様子をよく見、本当の声に耳をそばだてて子育てをする姿勢を今も貫かれている神様の姿に、わが身を質したくなりますね。
境内にいる間は、まち姫(己等乃麻知比売命)とのふれあいを楽しみましょう。そして本殿の参拝を終えたら、心が磨かれるパワースポットとして占い師さんにも脚光を浴びている奥宮にぜひ足を運んでみてください。
玉石を奉納・奥宮で石を磨くと心が洗われる
社務所に置いてある白い紙(福紙、無料)を持ち、本宮山へ向かいます。白い紙は奥宮にある白い玉石を磨くためのものです。この玉石を磨くのがすごいと、地元の人に評判になっているそうです。それでは、さっそく奥宮へ参りましょう。
国道1号線を朱塗りの歩道橋で渡り、100mほど右に下ったところに「本宮入り口」の標識が立っています。少し急な階段を271段登ります。
※山道なので、ヒールは止めておきましょう。途中、杖が置かれているので必要な場合はありがたくお借りしましょう。
登り詰めたところに鎮座している奥宮の周りから、白い石を3つ選んで磨きます。
- 一つ目は神様のため
- 二つ目はみんなのため
- 三つ目は自分のために
心をこめてきれいに磨き、福を授かってください。
磨く間に考えたこと、感じたこと、浮かび上がった感情はとても大事なメッセージです。磨いている間に起きたこと、考えたことは、とても大切な未来のヒントになっていたなと筆者自身も実感しましたよ。
- 事任八幡宮
- 静岡 / パワースポット / 神社
- 住所:静岡県掛川市八坂642番地地図で見る
- 電話:0537⁻27⁻1690
- Web:http://www.geocities.jp/kotonomachihime/
さいごに
小國神社と事任八幡宮の周辺は山に囲まれています。紅葉の時期には多くの観光客も訪れるスポットとなっています。自然一杯の神社は、四季を通じて心の洗濯をするのにとても良い神社です。そんな神社を初詣でお参りすれば、心身共に、清められること請け合いです。