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【13】サロブレーニャ
- 出典:www.flickr.comサロブレーニャ Photo by Luis Rogelio HM
南スペインの大人気観光地「グラナダ」からバスで約1時間でアクセスできる海辺の白い町が「サロブレーニャ(Salobrena)」。その歴史は古く、町のアイコンとなっている「サロブレーニャ城」は『アルハンブラ物語』の中にも登場しています。
そんな「サロブレーニャ」の見どころは大きく分けて2つ。1つは美しい海辺と、もう1つは先に紹介した高台にそびえ立つお城「サロブレーナ城」です。太陽が降り注ぐ海辺は夏になると多くの観光客が日光浴を楽しむビーチとなり、春の時期には黄色やパープル色の可愛らしい花が一面に咲く可憐な表情を楽しむことができます。
『アルハンブラ物語』にも登場する「サロブレーナ城」の始まりは、イスラム統治時代であった10世紀まで遡ります。創建以降、要塞や王族の住居、牢屋など様々な変遷を経てきた高台に立つお城からは、サロブレーニャにある白い家々を含む周辺の景色を一望することができます。
【14】サアラ・デ・ラ・シエラ
「スペイン人が選ぶ白い村」という人気ランキングで1位に輝いたこともある村が「サアラ・デ・ラ・シエラ(Zahara de la Sierra)」。村の頂上にはアラブ時代の城壁や古城跡があり、その城下には岩の崖に埋もれるようにして白い家々が連なっています。8世紀にアラブ人によって築かれたというこの村は、スペインの史跡にも指定されています。
この村ならではの名産品や観光地などが特別にある訳ではないものの、その素朴さと行った人にしか分からない村が持つ独特の雰囲気で、訪れる者を魅了しています。とにかくゆっくりとアンダルシアの田舎の雰囲気を楽しみたい、という旅行者にうってつけの村がここ「サアラ・デ・ラ・シエラ」です。
- サアラ・デ・ラ・シエラ
- スペイン / 町・ストリート
- 住所:Zahara de la Sierra地図で見る
【15】ベヘール・デ・ラ・フロンテラ
バルバテ(Barbate)川の河口近く、カディスから南東約50km。イベリア半島とアフリカ大陸を隔てるジブラルタル海峡を見下ろす、標高約200mの小高い丘の上にある小さな白い町が「ベヘール・デ・ラ・フロンテーラ(Vejer de la Frontera)」です。
海が近く、観光客で混み合っているわけでもなく、町全体に清潔感があるところがこの町の特徴。静かにバカンスを過ごしたいと希望する、主にヨーロッパからの観光客がこっそり集まってくる穴場な白い町となっています。町の中心部分は、バルバテ川から海岸に沿って約8km離れた丘の上に構築されており、そこで古城跡や教会など、いくつかの歴史的建造物を見ることができます。
- ベヘール・デ・ラ・フロンテラ
- スペイン / 町・ストリート
- 住所:Vejer de la Frontera地図で見る
【16】スエロス
- 出典:www.flickr.comスエロス Photo by Jocelyn Erskine-Kellie
アンダルシア・コルドバ県において最も美しい村と言われているのが「スエロス(Zuheros)」。標高656mの岩の崖に囲まれた渓谷に横たわるように位置し、周辺にはスブベティカス山脈自然公園が広がる自然豊かな小さな村です。
村内には曲がりくねった細い路地があり、そぞろ歩きを楽しめます。また路地を辿って崖の上にそびえ立つ古城を訪れることもでき、そこから見下ろすスエロスの景色もまた人気です。自然に囲まれたその立地や光景から、多くの画家や写真家たちを魅了してきている村です。
【17】カルモナ
セビリアより東に約30kmの場所にある白い町が「カルモナ(Carmona)」です。コルボネス川が走る肥沃な土地、また高台に位置するという地形により、新石器時代より重要な町として発展してきました。そんな「カルモナ」の見所は、歴史ある建築物や遺跡と、高台から見下ろす景観、特に「コルドバ門」からの景色は必見です。
また、町で人気の観光スポットの一つ「パラドール(国営宿舎)」は、ぜひとも足を運んでほしい場所。カルモナの一番高い場所に位置し、コルドバ方面に広がる肥沃な台地を望める絶景スポットとなっています。正面入り口から入って一番奥にある展望台は宿泊者以外でも立ち入りOKとなっているので、ぜひその絶景を目に納めてくださいね。