この記事の目次表示
【4】Pimientos de Padron(ピミエントス・デ・パドロン)
日本のシシトウに似たピミエントという野菜を、揚げ焼きにしたタパス。味もシシトウとほとんど同じです。時々辛いのがありますが、それもご愛嬌。スペイン料理は、野菜不足になりがち!これを食べてビタミン補給しましょう。
【5】Patatas bravas(パタタス・ブラバス)
ポテトを揚げたものや、ローストしたものに、ブラバスソースというパプリカとトマトをベースにしたソースと、アイオリというニンニクが効いたマヨネーズのようなソースをかけたものです。カタルーニャ地方発祥のタパスだそうですが、全国どこでも食べられます。
お店によって、ポテトの大きさや調理法、ソースの味が違います。特にブラバスソースの味は千差万別、店によってはビックリするほど辛いものがあって、面白いです。バル巡りをしてお気に入りの味を見つけてください。
【6】Croquetas(クロケータス)
日本のコロッケはポテトを使ったものが多いですが、スペインのクロケータスはクリームコロッケに似たベシャメルソースを使い、中身は鶏肉や生ハムを使ったものが多いです。
- 出典:commons.wikimedia.orgphoto by Conyann2009 [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons
- Croquetas de Pollo (クロケータス・デ・ポージョ) 鶏肉が入ったもの
- Croquetas de Pescado (クロケータス・デ・ペスカード) 魚が入ったもの
- Croquetas de jamón (クロケータス・デ・ハモン) 生ハムが入ったもの
ちなみにバルセロナ名物に、「La Bomba(ラ・ボンバ=爆弾)」という面白い名前のクロケータスの一種があります。ポテトと挽き肉、ニンニクが入ったものにアイオリソースや辛いソースをかけたものです。爆弾という名前の通り、スパイシーで刺激的な味です。
- 出典:commons.wikimedia.orgこれがボンバ、ブラバスソースのような辛いソースがかかっています。Photo by Tamorlan CC BY 3.0rom Wikimedia Commons
- 写真:Booboo56中に生のガーリックが入っていて、上のソースもスパイシーなので、ピリッとくるコロッケです。
【7】 a la gallega(プルポ・ア・ラ・ガリェガ)
柔らかく茹でたタコを木の皿にのせ(下にジャガイモの茹でたものが敷いてあるものも)、そこに塩、パプリカパウダー、オリーブオイルをかけたシンプルなタパス。タコの柔らかさが命です。
この料理、日本では「タコのガルシア風」と呼ばれています。ガルシア地方は魚介類が美味しく、タコも美味しいからついた名前だと思っていたんですが、ガルシア地方出身の知り合いによると、ガルシア人はタコを茹でさせたらナンバーワンで、ガルシア人もタコ好きだからついた名前だそうです。ガルシアには「タコを料理するならガルシア人にさせろ」という言い回しがあるんだとか、面白いですね。
【8】Morcilla(モルシージャ)
最後にご紹介するのは、ちょっと珍味系、血のソーセージのモルシージャです。「血のソーセージ」と聞くと食欲をなくす人もいるかもしれませんが、イギリス、フランスなど、ヨーロッパではよく食べられています。
- 出典:commons.wikimedia.orgPhoto by Tamorlan [CC BY 3.0 (https://creativecommons.org/licenses/by/3.0)], from Wikimedia Commons
- Morcilla de Burgos (モルシージャ デ ブルゴス) お米入りの血のソーセージ
- Morcilla de Asturias (モルシージャ デ アストゥリアス) 玉ねぎ入りの血のソーセージ
- Morcilla de León (モルシージャ デ レオン) 腸詰めしていない、パテ状になったもの
レバーの味が好きな人だったら絶対気にいる味です。日本ではあまり見かけないので、スペインに来たついでに食べてみましょう。
終わりに、、、
どんな料理でも小皿サイズで出されるとタパスと呼ばれます(なので、店によってはパエリアのタパスなんてのもありますよ)。ピンチョス は爪楊枝でまとめてあり、指でつまんで食べることができるので、カウンターから自分が持っている皿に気に入ったものを一つずつ、いくつかのせて食べるスタイルが多いですが、美味しければ名前は関係ないので、今回は違いにはこだわらずにご紹介しました。
定番タパスには、他にもAjillo(アヒージョ)というガーリックとオリーブオイルでエビ(Gambas ガンバス)や、マッシュルーム(Champiñón チャンピニオン)などの食材を煮込んだ料理や(食材も美味しいけど、煮込みに使ったオリーブオイルをパンにつけて食べるのをお忘れなく!)、Calamares a la romana(カラマレス・ア・ラ・ロマーナ)という日本でいうイカリングのような料理など、美味しいものがいっぱいあります。この記事を参考に、スペインでタパス三昧してみませんか?