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参拝は寝転んで!【鳥取県・大山】圓流院で108枚もの妖怪が描かれた「妖怪天井画」を拝もう!

取材・写真・文:

東京在住
訪問エリア:25都道府県

2020年12月31日更新

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写真:SaoRi

鳥取県西伯郡大山町にある「圓流院(えんりゅういん)」。寝転んで参拝するという非常にユニークな参拝スタイルが、話題を呼んでいます。厳かなお堂で寝転んでいいものかと、最初は戸惑われるかもしれませんが心配ありません。仰向けになると目に飛び込んでくる108枚もの見事な妖怪天井画が、その戸惑いを忘れさせてくれます。今回は、大山の注目の観光名所の1つ、「圓流院」についてご紹介します。

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圓流院とは?

圓流院は、大山寺が三千石の寺領を有し、四十二支院を統括していた江戸時代に創建されました。

明治に入ると、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により大山寺号を廃絶、その後に再度復興を許され、現在の大山寺支院の10ヶ院の1つとして残されました。

  • 写真:SaoRi

大山で200年以上もその歴史を刻み続けてきた建物は、老朽化が激しさを増し、一時は解体が検討されたほどでしたが、周囲の様々な支援のもと、2009年に無事に再建され、現在の圓流院となりました。

  • 写真:SaoRi

新しいスタートをきった圓流院が注目されたのは、「妖怪」との融合です。

院内の天井には、『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として有名な水木しげる先生作の妖怪天井画が所狭しと108枚も飾られています。

  • 写真:SaoRi

「なぜ大山で妖怪との融合?」「なぜ、絵画?」と疑問に思われる方も多いかと思われます。

実は、江戸時代に院主を勤めていた嗒然(とうぜん)が、法務の間に書画の研究にも努め、様々な作品を残した絵師としても有名だったのです。

  • 写真:SaoRi

嗒然にちなみ、お寺と絵画、そして霊峰大山の不思議なパワーを融合させ、もっと身近に大山の本質を感じてもらいたいという思いから、「妖怪天井画」が飾られることになったそうです。

境港の水木しげるロードなどの妖怪ブームもあり、大山の観光名所として注目されているスポットの1つです。

ユニークな参拝スタイル!寝転がって「妖怪天井画」を参拝しよう!

圓流院での参拝スタイルは他とは大きく異なります。『ゲゲゲの鬼太郎』の作者・水木しげる先生作による妖怪画は天井に飾られているため、こちらではなんと、お堂に寝転がって参拝するのが正式な参拝方法なのです。

  • 写真:SaoRi

お堂という場所で寝転がっていいものかと、最初は少し戸惑うかもしれませんが、思い切って仰向けに寝転んでみましょう。

すると、天井には見事な妖怪画が108枚もズラりと並んでおり、圧巻です。

  • 写真:SaoRi

壁につけられた照明でライトアップされており、神々しさも感じられます。

  • 写真:SaoRi

108枚もの妖怪画のなかには、圓流院のために描き下ろしたというオリジナルの「からす天狗」の絵もあります。

  • 写真:SaoRi赤い枠の絵が「からす天狗」

仰向けになって眺めていると、自分がお堂で寝転がっていることも、時が経つのも忘れ、つい見入ってしまうことでしょう。

  • 写真:SaoRi

もっと近くで細部まで見たいという方は、圓流院の入口横にも飾られているので、ぜひ、そちらでじっくりと見てみて下さいね。

他のポイントも要チェック!

参拝以外に院内で出来ること

圓流院では、寝転がっての妖怪天井画の参拝以外にも、もちろんお寺ならではの座禅や写経といった体験も可能です。

  • 写真:SaoRi

また、音楽や書画、写真展など、様々な催し物も開催されていることも多いので、合わせてぜひチェックしてみて下さいね。

圓流院周辺を散策してみよう

妖怪天井画を参拝されたあとは、ぜひ大自然と厳かな雰囲気に囲まれた圓流院周辺を散策してみてはいかがでしょう?

  • 写真:SaoRi
  • 写真:SaoRi

圓流院周辺には、歴史や年月を感じさせる木々や、重要文化財の大山寺阿弥陀堂などが歩いてすぐの距離にあるので、ぜひお散歩も楽しんでみて下さいね。

大山寺阿弥陀堂
鳥取 / 建造物
住所:鳥取県西伯郡大山町大山58地図で見る

おわりに

寝転がって参拝という、ユニークなスタイルで参拝できる圓流院はいかがだったでしょうか?

  • 写真:SaoRi

仰向けに寝転がって目に飛び込んでくる、108枚もの妖怪天井画は圧巻です!

  • 写真:SaoRi

大山エリアを訪れた際には、ぜひ圓流院にも足を運んでみて下さいね。

圓流院(円流院)
鳥取 / 女子旅 / 寺 / パワースポット / 穴場観光スポット
住所:鳥取県西伯郡大山町大山58地図で見る
電話:0859-52-2158
Web:http://www.enryuin.jp/

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この記事を書いたトラベルライター

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