鳥取県鳥取市国府町に建つ「宇倍神社」。古くからお金にご縁がある神社で、商売繁盛や金運上昇のご利益があり、県内外から多くの人々が訪れます。今回は鳥取県を代表する神社の一つ、「宇倍神社」の歴史や見どころについてご紹介します。
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宇倍神社とは?
鳥取市国府町に建つ、鳥取県を代表する神社の一つ「宇倍(うべ)神社」。
大化4年(648年)の創建とされ、因幡国一の宮として古くから信仰され続けています。
明治32年(1899年)に、御祭神の武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)像と共に宇倍神社の拝殿の絵が五円紙幣に載せられ、全国の神社で初めて紙幣に採用された神社としても知られています。
それ以降も、大正・昭和と数回に渡り、五円・一円紙幣の図柄に選ばれ、お金に大変ご縁がある神社とされています。商売繁盛や、金運上昇の祈願をしに、地元民をはじめ、全国各地から一年を通して多くの参拝客が訪れます。
また、毎年4月21日には1年のなかで最も重要なお祭りとされている宇部神社例大祭(うべじんじゃれいたいさい)が行われます。例大祭では、古くから伝わる県指定無形民俗文化財「麒麟獅子舞(きりんじしまい)」が奉納され、幟武者の行列や可憐な巫女の舞なども披露されます。
同じく春に行われる神幸祭(みゆきさい)では、全国屈指の大神輿が担ぎ出され、石段を勢いよく駆け抜ける圧巻の石段担ぎが行われるため、多くの人々が見物に訪れます。
参拝はもちろんのこと、こういったお祭りを通し、地元住民をはじめ、県内外の多くの人々に親しまれ続けている神社です。
宇倍神社の見どころ紹介
参拝や祈祷などを目的に訪れる方が多い宇倍神社ですが、実は境内には数多くの見どころがある神社でもあります。訪れる前にちょっと下調べしておくだけで、楽しんで境内を散策することもできるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
見どころ①:社殿
本殿・幣殿・拝殿の3つで構成されている社殿は、大化4年(648年)に創建され、現在の本殿は明治31年(1898年)に再建されたものです。
明治31年の再建時には本殿・幣殿・拝殿の3つ全てが再建され、この時のものが明治32年発行の五円紙幣に使用されています。
お札の絵と見比べながら、じっくりと参拝されていって下さいね。
見どころ②:双履石
社殿の後ろの石段を登った先にある、亀金岡(かめがねのおか)と呼ばれる所に、御祭神である武内宿禰命の終焉地とされている「双履石(そうりせき)」という石が祀られています。
長寿の神としても知られている武内宿禰命は、亀金岡に双履を遺し、360余歳でお隠れになったとされています。
双履石はその霊跡と伝わる石で、日本一長寿の神様の御昇天の地を拝むことができます。
見どころ③:徴古館
1963年(昭和38年)3月に建立された徴古館(ちょうこかん)には、鳥取県指定有形民俗文化財である「宇倍神社御幸祭祭具」が保管されています。
その他、神社所蔵の祭礼用具などが収蔵されており、ガラス窓から少しだけ見ることができるので、ご興味がある方はぜひ見てみて下さいね。
見どころ④:参集殿
境内の建物の中では一番新しく、平成21年に竣工した参集殿(さんしゅうでん)は、ご祈祷受付や授与所として1年通して開かれています。
こちらで、ぜひ注目して頂きたいのが、「お金がたまるお守り」です。
多くの参拝者が購入していく人気のお守りで、裏面には、明治32年に発行された宇倍神社と御祭神・武内宿禰命が描かれた五円紙幣が載っています。
お財布などに入れておくと、お金が集まってくるといわれています。金運上昇のお守りとしてはもちろんのこと、宇倍神社参拝の記念としてもオススメです。
おわりに
古くからお金にご縁のある神社「宇倍神社」はいかがだったでしょうか?
境内では長い歴史が感じられると共に、数多くの見どころもあります。鳥取市に訪れた際には、参拝はもちろんのこと、ぜひ観光などでも立ち寄ってみて下さいね。