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チェスター動物園の人気アトラクション
園内には、大人も子供も楽しめるアトラクションがあります。その中からいくつかを紹介します。
モノレール
園内には全長1.5km、1周を約15分で巡るモノレールが円を描くように走っています。1991年に作られて以来、園内でも人気のアトラクションの1つです。乗車には、1回の乗車チケット、または乗り放題のチケットを購入する必要があります。
乗り場が2つあって半周ずつに分かれて運行しており、それぞれに違う見所があります。ツァボ駅(Tsavo station)側では、クロサイやシマウマ、カピバラ、ライオンを見ることができます。もう1つのジュビリー・スクエア駅(Jubilee Square station)側は、ラクダやアジアゾウの放飼場を通ります。
ボートトリップ Lazy River Boat Trip
東南アジアの熱帯地帯を再現したサンバ・アイランドと呼ばれるエリアには、茶色く濁った川がゆったりと流れています。その川を行き来する小型のボートに乗り込めば、徒歩とは違った景色を楽しむことができます。
身長が120cm以下の小児には大人の付き添いが必要です。車椅子の方も乗船することができます。
Oakfield house
園内にあるこの建物は、園を創立したMottershead一家が暮らしていた邸宅です。現在は内部のツアーなどのイベントが企画され、来園者を楽しませるアトラクションの1つになっています。
チェスター動物園の人気の屋内施設
雨の日でも心配はいりません。チェスター動物園には屋内で楽しめる施設もたくさんあります。その中でも特に人気のスポットをご紹介します。
バタフライ・ジャーニー
亜熱帯の植物のジャングルと、そこに生息する蝶などの昆虫を展示している温室施設です。
施設内のジャングルには鮮やかな色の花が咲き、葉や幹にはバッタなどの昆虫が潜んでいます。大小さまざまな蝶が花や蜜が置かれた場所に集まり、優雅に空中を飛び回る中を散策することができます。
トロピカル王国
イギリス国内で最も大きな面積を持つ熱帯温室です。天井に届くほどの高さからは迫力のある滝が流れ、30種類以上いる大小様々の鳥が賑やかに飛び交います。地面の放飼場には、サイズも模様もさまざまなリクガメが元気に動き回り、みずみずしい野菜を頬張る可愛い姿を見せてくれます。
レストランや売店も
園内には大小合わせて8棟のレストランや売店があり、食事やお菓子、飲みものを買うことができます。店内や周辺に限らず、園内のいたるところにベンチやテーブルがありますので、広い園内の移動で疲れた時も、休憩する場所はすぐに見つかります。お弁当を持参して食べるのもいいでしょう。
Fountain snack & ice cream parlour
軽食やデザート、飲み物を販売している施設です。室内や屋外にはベンチやテーブルもあり、休憩にちょうど良い場所です。
Gift Shop
エントランスにある大きなお店で、お土産探しにピッタリです。動物をモチーフにした木製のおもちゃやぬいぐるみ、文房具、チェスター動物園オリジナルデザインのトレーナーやマフラーなどを販売しています。動物図鑑などの書籍も販売しています。
自然や野生生物の保護のため、今も発展し続ける動物園
動物福祉や環境エンリッチメントが叫ばれる中、チェスター動物園では率先してこれらの問題に取り組み、実践しています。
現在チェスター動物園では、500種・2万以上の生き物が飼育されています。700名のスタッフが働き、動物の世話だけではなく、自然や野生生物の保護のための新しいアイデアを生み出すなど、動物園の機動力として力を発揮しています。野生生物や自然の保護、生物多様性の研究にも力を注いでいます。
園内ではLEDや効率の良いボイラー、太陽電力を導入し、レストランなどで提供する食事には、地元の食材や放し飼いの鶏の卵、フェアトレードの製品などを積極的に取り入れています。
野生保護と共存のプロジェクト「Wildlife Connection」も必見
チェスター動物園が取り組むWildlife Connectionは、国内に生息する野生生物の保護と共存を推進するプロジェクト。
ちょっとした気づきと工夫により、人と野生生物がより良い環境で共存することができるようになります。学校や家庭で実践できる様々なアイデアを紹介しているので、その一部をご紹介します。
- 小鳥:巣箱や餌場の作り方を紹介しています。手作りの餌のレシピや、ヨーグルトの空き容器で作る餌場など、身近なものを使って楽しく作るアイデアが魅力的です。
- コウモリ:夕方になると姿を現すコウモリの、日中のねぐらになる巣箱の作り方を紹介しています。花などの植物を植えて昆虫をたくさん引き寄せれば、昆虫を好んで食べるコウモリがやってくるでしょう。
- 昆虫:どんな昆虫が集まるのか、観察の楽しみが広がるアイデアを紹介しています。身近にいる昆虫が好む植物は、何だと思いますか?その土地に昔から住む昆虫が最も好きなのは、同じく昔から育つ原種の植物です。庭に彼らの好きな植物を植えたら、今度は安心して寝られる昆虫ホテルを置いてみましょう。枯葉とチューブで簡単に作れます。
- ヒキガエル:寒さに弱いヒキガエルのために、テラコッタの植木鉢で避難所を作ってみましょう。絵の具などで可愛らしく飾り付けしても良いですね。トカゲなど、他の生き物もやってくるかもしれません。
- ハリネズミ:イギリスには野生のハリネズミが生息しています。お庭に植物を植えて昆虫を呼び込めば、お腹をすかせたハリネズミがやってくるでしょう。茂みを増やせば隠れ場になりますし、枯葉を詰めた箱を置けばハリネズミが中で眠るかもしれません。ハリネズミは1晩に1.5kmも移動する活発な動物です、家の周囲に巡らされたフェンスに小さな通り道を作って、出入りできるようにしてあげましょう。
- チェスター動物園
- イギリス / 公園・動植物園 / 動物園
- 住所:Chester Zoo, Upton-by-Chester, Chester, CH2 1LH地図で見る
- 電話:01244-380280
- Web:http://www.chesterzoo.org/